無駄話題も面白ければ取り上げるので役に立つかは人次第、ときには時間の無駄と思われても知人に教えて輪を広げる。それこそコネタの流儀!

2011年11月7日月曜日

男はコッテリ、女はサッパリをなぜ好む?

男女でも好みは色々、一般的にどっちのほうが多い程度ならば意外な回答だってあるものです。それが食べ物だったりすると夫婦間にアキレツを生む場合も・・・。

食べることが大好きな筆者と妻。散歩だの買物だのでちょっと外出すると、それに乗じてしょっちゅう外食をする。しかし、食べることが好きだという点では気の合う夫婦も、食の好みは異なるため、店を決める際にはモメることもしばしばだ。

筆者が特に好きな食べ物がラーメンである。それゆえ、外食となるとラーメン屋に行きたくなる。が、妻はラーメンが苦手。いわく、「ラーメンはコッテリしてるから」だとか。筆者に負けてともにラーメン屋へ入っても、注文するのは決まって塩ラーメンなど、メニューの中で最もサッパリ味のラーメン。そのサッパリラーメンですら残してしまうことも少なくない。

筆者の好物に付き合ってくれたお礼として、今度は妻の好きな店へ行く。オシャレなカフェなどが多い。そして、サッパリしたメニューが多い。野菜中心、ヘルシー志向。大食い、コッテリ好きな筆者としては、なんとも物足りない。

筆者も、サッパリした料理が嫌いなわけではない。また、妻も焼肉や揚げ物を好んで口にしたりもする。ただ、食の好みの傾向として、筆者はコッテリ派、妻はサッパリ派であることは間違いのないところだ。

思えば、筆者夫婦に限らず、どちらかといえば男性はコッテリ系の味付けや料理を好む場合が多く、女性向けのメニューはサッパリ系である場合が多い気がする。

味の素が実施した「夏の食卓アンケート」。これによると、真夏に食べたい味付けとして、「コッテリ」や「塩辛い」「甘い」味を挙げる男性回答者に対し、「サッパリ」した味付けと答えたのは女性回答者の割合が高かったという。

また、味を表現した「味ことば」について調査したミツカンのアンケートによると、女性がよく使う「味ことば」の回答トップ3に「あっさり」が入っているのに対し、男性の回答ではランク外であった。これらの回答は、男性よりも女性の方が「サッパリ」「あっさり」した味を好んでいることを表しているといえよう。

以前にウェブ上で公表された「好きなラーメンの味ランキング」の男性編では、トップ5に「こってりとんこつ」「こってりしょうゆ」「こってり味噌」とコッテリ系の味が3つランクイン。

1位は「あっさりしょうゆ」であったものの、ランクインの割合で見ると、男性にコッテリ味が支持されていることがうかがえる。

厚生労働省の調査では、男性肥満者の割合が20年前に比べて大きく増加しているのに対し、女性の肥満者は年々減少傾向にあるという。そればかりか、20~40代の女性には低体重、つまりヤセすぎの人が増えているそうだ。

男性と女性では、体格にも差がある。食べる量も、必然的に異なってくるだろう。ただ、男性よりも女性の方が日頃から体重や体型に気をつけ、食事もヘルシー志向である場合が多いといえそうだ。

もちろん、コッテリを好む女性も数多くいるし、サッパリ大好きな男性もいる。一概にいうことはできない。が、傾向として男性はコッテリ派、女性はサッパリ派が多いようだ。その理由は、ヘルシー志向の差にあるのかもしれない。日頃からヘルシーな食事を心がけることで、必然的に味覚もサッパリ系を好むようになる。逆に、油っこかったり濃い目の味を普段から食べていれば、それがスタンダードになってコッテリ系を好むようになろう。

コッテリ派の筆者は、明らかにメタボリック。ダイエットの必要に迫られている。コッテリを食べたい気持ちを抑えて、サッパリ系の食事を中心にすれば、いずれサッパリ派に転身するのかもしれない。だが、今日も今日とてコッテリなラーメン屋へと妻を誘ってしまうのだった。

2011年11月6日日曜日

「動物園ライター」って何?

震災から立ち直ろうとする動物園に不覚にも感動した今日この頃。もっともそこに行く気もないんですけどね。いまだに保護されっぱなしの動物はちょっと気にはなりますけど。

上野動物園にパンダを見に来る家族連れでにぎわう今日この頃、あるところで動物園ライターの森遊民さんに出会った。「動物ライター」というのは知っているけど、「動物園ライター」って、どう違うの? と思ったので森さんに突っ込んで聞いてみました。

森さんが、動物園ライターを名乗りだしたのは、たまたま漫画の原作を書くために動物園に取材に行ったのがきっかけだったとか。ところが一度、動物園に行きだしたら面白くて止められなくなり、そのまま動物園ライターになったのだそうです。
ちなみに動物園ライターと、動物ライターの違いについて聞いてみると、「一般に動物ライターは、動物の生態について専門的に学んだり、大学で動物学を学んでいる人が大多数。どこかで専門的な知識を学んだわけでもなく、ただ動物園が好きで通いまくることで、動物園に関する記事を書くようになり、動物園ライターと名乗るようになった」のだと森さん。
時間さえあれば毎週どこかの動物園に行っているし、はまっているときは集中的に毎日行っているというのだから、さすが動物園ライターです。

そんなに動物園って面白いですか? と聞いてみたところ、「子供のころの記憶にある動物園と違って、もっと動物園が面白くなっていた。大人が楽しみながら、動物について学べるような仕組みがあったりして、動物を実感できる。一人で行っても絶対ハマるほど、現代の動物園は深い」んだそうです。

ちなみに、日本には動物園法がないので、動物園は日本動物園水族館協会に所属しているところが多く、その数は動物園だけでも全国で約90カ所。森さんは、動物園を4つの種類に分類しています。
1. 都市のど真ん中にあるタイプ
2. 郊外にある広いタイプ
3. サファリパークのように放し飼いをしているタイプ
4. 小さいけど小さいなりにこだわっているタイプ
中でも4. の比較的小さい規模の動物園が飼育係の担当者の工夫がみられるので面白いのだそうです。

ちなみに動物園ライターの仕事は、動物園イベントや動物番組に呼ばれたり、動物園を紹介する原稿を書いたり、動物ライターと同じように動物を観察する仕事も。中でも森さんにとって印象的だったのは昨年、あの有名ネイチャー雑誌・ナショナルジオグラフィックで、四国の愛媛県立とべ動物園について書いた記事。この愛媛県立とべ動物園は、日本ではじめてのアフリカ象の人工飼育を成功した動物園で、ふつうアフリカ象は、人の手で育てるとずっと人に頼るようになってしまうのですが、そこで育児放棄した母象と、群れを作るために作った弟象と一緒に家族の群れに戻すことに成功したのだそうです。この感動的なお話はこの秋、児童書としても発売されることになったのだとか。

動物園にまつわる感動的な話題を知ると、その動物園を訪れるにしても一味違いますね。
この秋は、動物園にカシハラも行ってみようかな……?!

2011年11月5日土曜日

お餅みたいな食感の“日本のチーズケーキ”

料理漫画でもいってましたが食べるに対して食感って大事ですね。ある程度コレが食べたいというときでもやはり歯ごたえとかで気分が決まったりします。
 
小さい頃。お餅にとろけるチーズを乗っけて、温めてよく食べていた。餅も伸びるし、チーズも伸びる。それが面白かったのだけど、単純に味の相性も良かったと思う。
今思うと、図らずもやっていたワケだ。和洋折衷とも言えるおやつ作りを、自分でも気づかないうちに。

そんな幼少期がフラッシュバックしたのは、このスイーツの存在を知ったから。札幌市の洋菓子店「わらく堂」が販売する『おもっちーず』は、今までにないチーズケーキ。
何が既存のチーズケーキと違うかというと、「これは餅か!?」ってくらいにグワ~っと伸びるらしいのだ。つきたてのお餅がグワ~っと伸びるのと同様に、伸びっぷりがグワ~っとなるチーズケーキ。そのサマを想像するだけで、食欲がソソる。私の頭の中には、杵と臼に両端を引っ張られて伸びに伸びる真っ白いお餅の様子が、鮮やかに再生されています。

もう、文句なしに嬉しい。だけど、どうしてこんなスイーツを作ろうと思ったのか? その開発のきっかけを、同店に伺ってみた。
「“日本のチーズケーキ”をコンセプトに、日本らしいチーズケーキができないかと考えました」(「わらく堂」工場長・関根さん)
日本と言えば、昔から食べられているお餅。お餅で美味しそうに感じるのは、その伸びる様子。それで“お餅のように伸びるチーズケーキ”という発想に行き着き、この『おもっちーず』は開発されたのだ。

では、どれほど伸びるというのか? そこは、体験してみるしかない。早速、取り寄せて私も食べてみました!
食べる前には、解凍が必要である。普段は冷凍庫で保存する食品ではあるが、食べたくなったら冷蔵庫に移して2~3時間待機。すると良い具合の食感になり、まさに食べ頃らしいのだ。

というわけで、2時間経過。もう食べたくて食べたくて、ガマンの限界です。ようやく、良きタイミングによる『おもっちーず』との対面!
手に取ると、笑ってしまった。指に伝わる感触が、完全にお餅だから。
 
このチーズケーキの端っこをパクッと口に含み、グイーンと伸ばそうとすると予想通りにグワ~っと伸びて、やっぱりその様子がお餅みたいだから面白い。コレ、手掴みよりもスプーンやフォークで食べた方がいいと思う。手で触れると、グニュッと潰してしまいそうになるよ。それほどの柔らかさというか。
そして、味はまさにチーズケーキで。非常に濃厚です。よくあるチーズケーキより“チーズ”のテイストは高いと思う。後に引く美味しさで、なるほど“北海道の味”だな!
「フランスパンにつけたら、冷たいチーズフォンデュになります。お好きなフルーツにつければ、美味しさが際立ちます。クラッカーに乗せるとワインのおつまみにもピッタリ! 野菜スティックにつけていただいても美味しいです」(関根さん)
どのシチュエーションもまた、美味しさを想像させてくれる。あのお餅独特の伸びっぷりを前提にイマジンしていただきたい。

そんな、この『おもっちーず』。4月末からのテスト販売では、2週間で5000パックを完売させた。その後、さらに美味しくした状態で9月からの正式販売を開始し、今までに50000パックを売り上げている。大人気商品です。
「伸びるチーズケーキということで、『もちもちした食感が食べてみたい!』と好奇心を持っていただいたことが人気の要因だと思います」(関根さん)
同店に寄せられた反響も「初めての食感です!」、「チーズケーキがこんなに伸びるとは思わなかった」、「生キャラメル、半熟スイーツの次のブームはこのスイーツだ!」と、その伸びっぷりに皆さんの視線は集中している模様。

現在はスイートオーケストラ白石本店、大丸札幌店、札幌丸井今井、JR白石キヨスク店、全国百貨店北海道物産展等で、この『おもっちーず』は販売されている。価格は840円(税込み)。

「当初は若い女性をターゲットに“おしゃれなスイーツ”として考えておりました。しかし、日本人が好きなお餅のような食感ですので、結果的に老若男女の幅広い方々に受け入れられているようです」(関根さん)
チーズケーキが食べたいし、お餅みたいな伸びっぷりも楽しみたい。
 
そんな時にこそ出番なのだけれど、そんな時じゃなくても食べてみたくなる美味しさでした。

2011年11月4日金曜日

「調味料選手権2011」に行ってきた

国の記念日だと大抵カレンダーの赤字で休みが分かるから御子さんたちも覚えているものですが、語呂合わせやマイナーな記念日ってそうそう知っているものでもありません。

11月3日は「調味料の日」。

「113(いいみかく)」の語呂合わせや、日本の伝統調味料を見直し、和食の素晴らしさを文化として考えようということなどから、制定されたものらしい。

そんな11月3日に、「調味料選手権2011~新定番調味料を探せ!~」なるイベントが催されると耳にした。
ちなみに、昨年の総合1位は、後にブームとなった「かぼすこ」(大分県)。今後の調味料のトレンドをいち早く知るという意味でも、要チェックかも……ということで、実際にイベントに足を運んでみた。

事前に「デザイン性」「味の斬新、新規性」「日常性」「ご当地度」「ストーリー性」の5項目を基準に審査が行われたそうで、この日の最終審査に残った調味料は、上位11品。
その他、最終審査に漏れたものの、ユニークな全国各地の調味料も豊富に集められており、会場には様々な調味料による濃厚な香りが立ち込めていた。

最終審査は、生産者自身と、推薦者である「調味料マイスター」(日本野菜ソムリエ協会育成)とがタッグを組み、プレゼンを行うスタイル。その後、参加者たちがそれぞれ試食、生産者に話を聞いたりしつつ、投票する。

結果は……。
1位「しょつる 十年熟仙」(秋田/株式会社諸井酒造)
2位「ふくのオイル漬け 中華風味」(福岡/博多い津み)
3位「大葉ソース」(大分/田中醤油店)
4位「柚子ぽん酢ペースト」(大分/原次郎左衛門の味噌醤油蔵)
5位「雲仙アンチョビ えたりでイタリアン」(長崎/伊勢屋旅館)

総合優勝となった「しょつる 十年熟仙」は、魚醤としては非常に貴重な10年物。秋田の県魚・ハタハタと天日塩のみで作っており、通常商品の3年熟成よりも3倍以上の年月をかけて、ゆっくり熟成させた素材のみのピュアな味という。
少量を実際に舐めてみると、最初に感じる強めの塩気から、数秒かけて、ゆっくりと甘み・うまみ・深みがほどけるように広がってくる。
「魚醤といえば、今はナンプラー、ヌクマムなど海外のものがポピュラーになっていますが、日本には昔から『しょっつる』『いしる』『いかなご醤油』の三大魚醤があります。

魚醤文化が衰退しているいま、途絶えた日本の食文化を復活させたいという思いがありました」
と、生産者。

その他、各部門賞も発表されたが、まず驚いたのは、上位11品のいずれも美味しいばかりでなく、全く知らない商品ばかりだったこと。

さらに、魚醤と同じく、「えたり(カタクチイワシの塩辛)」など、衰退しつつある日本の食文化への思いがあり、また、「小さくて廃棄されるしかなかったふぐ」「産業廃棄物として廃棄されてきたワインのしぼりかす(ワインペースト/山梨 グリーンバース)」「折れて商品価値が下がってしまったニシン(にしんのおかげ/北海道 一八工業水産株式会社)」など、「もったいない」という思いから、技術・工夫によって、新たに「調味料」として生まれ変わったものなども多数あった。

いずれも生産者・地域の食文化に対する熱い思いを感じるものばかり。改めて感じたのは、「日本人で良かった」ということ。私たちが知らない、新しくも懐かしい「味」は、まだまだ日本中にたくさんあるかもしれません。

2011年11月3日木曜日

歴史上の人物はダメ人間だった?

いつの時代だって人間って偉人がいますけど、実際問答無用で駄目人間っていたりするんですよ。それがどの程度かは個々によりますが、意外な有名人とかもしかした…なんてことがあるかもしれませんね。

歴史上の人物がダメ人間ばかりなことを検証した本を見かけた。その名も『ダメ人間の日本史』と『ダメ人間の世界史』。それによれば、足利尊氏はヘタレ、北条泰時はアル中、在原業平はシスコン、滝沢馬琴は引きこもり、柳田国男はノゾキマニア、デカルトの人形好き、ヘーゲルのラノベオタクなど、あの有名人がそんな人だったとは! と驚く事情が書かれている。

どうしてこんな本を書いたのか、著者の山田昌弘さんに聞いてみた。もともと山田さんは、京都大学歴史研究会のOBで、その中の有志で話していたことをホームページにまとめたところ反響があって書籍化されたそう。
山田さんいわく、「歴史オタクが高じて、色々調べていると、現代的な切り口も見えてくる。歴史上の有名な人物は多くが変わり者で、社会的な適応性に乏しいダメ人間だった。今に置き換えて考えれば、オタクな人物も多い」のだとか。

中でも、世界史ダメ一番人気のキルケゴールは、メイドを大事にすればデンマークは素晴らしい国になると言い切ったメイドマニア。ちなみにキルケゴール(キェルケゴール)は、デンマークの哲学者であり、実存主義の創始者で著書「死に至る病」が有名な人。
日本史ダメの一番人気は、徒然草で有名な吉田兼好。優れた洞察力がある人生の達人のように思われていますが、実は現実に生きる女はいらない、女抜きの暮らしを提唱した人。そのくせ恋愛が大好きで、今でいえば、文字の中の女性に恋い焦がれる二次元オタクそのもの。昔でも相当危ない人みたい……。

山田さんのいた京都大学歴史研究会は会員のほとんどが男性で、いわば歴女ならぬ歴男の集団。しかもオタクばかりだったとか。
だからいくらでも、歴史オタク話ができて楽しめたんだそう。つまりオタクならではの感性でオタクを批評したということなのですね!
オタク同士にしかわからない視点で見る歴史。これなら歴史嫌いでも楽しめるかも?!

2011年11月2日水曜日

電子マネーや入館証になる腕時計

身近なものに幾多の機能が追加されてると結構便利ですが、それってなくしたら一転してかなり不便な状況になるって気がします。それでも合理性があるものって人気でるんですがね。

とにかく、小銭がメンドくさい。財布の中身が、1円単位で増えたり減ったりするのが……。しかし、助かった。何がって、「おサイフケータイ」の登場である。これさえあれば、楽チン。商品をレジに持って行って、そこからはあっという間だ。

しかし、ここからさらにもう一歩進む。もう、財布無しで色々できる時代がやって来ているのだ。大日本印刷(以下「DNP」)と和工が共同開発した『RISNY(リスニー)』は、FeliCaチップ搭載の腕時計。
これで、何と電子マネーによる決済などが行えるとのこと。これからは、買い物時にポケットやバッグから財布を出す手間さえ不要になるわけか。

……と思っていたが、どうやら私が知らなかっただけらしい。実は、『RISNY』以前にもFeliCa搭載のアイテムは続々発表されていたそうで。
「キーホルダー、リストバンドなどFeliCa搭載の製品は、カード以外の形状でも市場に出て来ています。形を変えることで、デザイン性、携帯性が向上し、今までFeliCaカードを利用したことのないユーザー層(女性、高齢者、子供など)の利用拡大を期待しています」(DNP・担当者)

では、今回はどうして“時計”なのか?
「『スポーツやレジャーの際は、財布やカードを持ちたくない』という声は多く寄せられていました。ただ、『リストバンドにするならば、時計機能も欲しい』というニーズも高かったのです」(DNP・担当者)

なんと、特定のリーダライターとの互換性を保証するFeliCa性能検定に認定された腕時計型は、今回が国内初だという。どうやら、今まで腕時計に FeliCaを組み込めなかった理由があるようなのだ。
「時計に使用する金属がFeliCaの通信機能に大きく影響し、通信性能を保持できませんでした」(DNP・担当者)

しかし今回、FeliCaモジュールの性能向上と時計部の仕様検討をした結果、ようやく製品化が実現した。
「FeliCaモジュールのサイズが大きいため、デザイン性を意識しながらFeliCaモジュールを腕時計に組み込める仕様にした点に苦労しました」(DNP・担当者)
FeliCaモジュールを小さくすれば、通信性能が劣ってしまう。

その上で通信性能を保持するため、通信確認をしながら開発は進んでいった。

そんな苦労を重ねながら完成した、今回の『RISNY』。この腕時計では、どんな用途が可能になるのだろう?
「『RISNY』に組み込まれているFeliCaモジュールのICチップは、既存のFeliCa カードと同様のものです。そのため、カードで実現されているアプリケーション(電子マネー機能)などが塔載可能です」
考え方としては、こうだ。DNPでは、企業等から依頼された内容のアプリケーション(電子マネー機能)を発行して提供をする。今回は、共同開発を行った「和工」の意向によってEdyを時計に塔載し、和工から“Edy塔載時計”が販売される。……という流れ。

勿論、他のアプリケーションの依頼を受ければ、発行して提供してくれる(Suicaなどの交通系アプリケーションは不可)。
「社員証や会員証用途として各企業様からアプリケーションの要望を受け、発行し提供いたします」(担当者)

今回の『RISNY』は、ウェブサイトや時計販売店、量販店等にて12月中の販売開始が予定されており、事前に先行予約販売も行われるという。

どうでしょう。この新しい腕時計、新しモノ好きには見逃せない! そして、“情弱”と自覚している私も見逃したくない!! これを身に付け、フラッと街にくり出す。そして、スマートに街を闊歩。ドンドン、未来になってきているな……。

2011年11月1日火曜日

乗客や車内販売もおもしろい! アジアの鈍行列車

世界とまで大きなことを言わなくても町単位で珍しいものってありますよね。世間的には認知されてなくてもあっと驚かされるものをみると見知らぬ県にでも旅に出たくなります。

ドライブやクルーズなど移動そのものを味わう旅のスタイルはいろいろあるが、列車の旅はその代表格。ただ、最近は日本でも地方の廃線が増え、ローカル線の鈍行列車の旅ともなると、なかなかスケジュールが立てにくい。ところがそれを海外、それもアジアでやってみた人がいた。

『鈍行列車のアジア旅』(下川裕治、中田浩資[写真]/双葉文庫)はタイ、マレーシア、ベトナム、中国、台湾、韓国、フィリピンを鈍行列車でまわったユニークな旅の記録だ。

アジアの鈍行列車旅なんて聞くと、バックパッカーの若者を連想する人もいるかもしれないが、著者の下川さんは1954年生まれの57歳。ヘンにはしゃいだりせず、かといって冷めているわけでもなく。冷静な観察眼を保ちつつどこかお茶目で、その場の空気に自然となじんでゆく。淡々としているようで、車内の雰囲気が手に取るようにわかる文章が小気味よく、思わずププッと吹き出してしまうエピソードもいっぱい。椅子に座って背を正して読むというより、畳にでもゴロリと寝転がって読みたい一冊だ。

ひとくちでアジアの鈍行列車といっても、地域によってだいぶ雰囲気は違う。同書では7つのルートを紹介しているが、下川さんによれば、初心者向けは台湾。
「日本語がわかる人が多く、列車の運行がしっかりしています。時刻表が手に入れば、予定が立ちます」
ほかには韓国も列車の本数が多く、言葉の問題をのぞけば旅しやすいそう。

逆にディープなアジアの魅力を感じられるのは、タイ。窓の開く車体、車内販売のおもしろさ、おかしい乗客たち……など、まさにローカルラインの真骨頂。ただ、中国、ベトナム、フィリピンあたりもそれぞれにおもしろく、タイとの差はあまりないそうだ。

写真も豊富で、巻頭のカラー写真と本文中の数百枚の写真が、アジア特有の空気感をよりリアルに伝えてくれる。撮影は旅の同行者であるフォトグラファー中田さん。
「アジアの鈍行列車に乗ってみて感じたのは、何よりもそこには生活があるということです。
 
生活や文化の移り変わりが鈍行のスピードでゆっくりと感じられました。どこかに行って何かをするのではなく、移動そのものが旅なんだと実感しました」
空調がコントロールされ、窓が開かない近代的な車両もあるが、やはり開けっ放しの窓こそ、光と温度をダイレクトに感じられる鈍行の醍醐味とのこと。ちなみに、プラットホームで撮影に夢中になっているあいだに電車から完全に閉め出され、手でこじ開けて入った経験もあるそうだ。

最後に、下川さんにアジア鈍行列車旅を成功させる秘訣を聞いた。
「台湾、韓国以外は、なんとかなるという楽観的な気持ちが必要。それからひとりの場合は荷物を少なめに。駅でトイレにいったり、切符を買ったり、荷物を持ちながらですから。スーツケースはやめたほうがいいかも。列車にも乗せにくいし」
時刻表も必須ツールだが、どうやって手に入れるかがけっこう大変らしい。

身近なアジアが新たな表情で迫ってくる鈍行列車の旅。とりあえず、この本を読むだけでも、アジアのローカルラインに乗っている気分は相当味わえます。