無駄話題も面白ければ取り上げるので役に立つかは人次第、ときには時間の無駄と思われても知人に教えて輪を広げる。それこそコネタの流儀!

2011年12月26日月曜日

メガネを置き忘れて毎日探す人へ

手に取った物を意識せずに置いてしまったが為にすぐに探すハメになる・・・そんな経験誰しもあるものだと思っています。流石にそれだけで歳を考えるのは急ですが。

「メガネメガネ……」と日々、置き場所を忘れて、メガネを探している人って、けっこう多いと思う。私もその一人だ。

ひどいときは毎日のようにどこに置いたか忘れてしまう。自分の脳が心配になるが、以前取材した認知症専門の医師は、こんな話をしていた。

「『ど忘れ』を心配している人はまず、健常ですよ。メガネや財布などの置き忘れ、しまい忘れなどは痴呆に直接つながるわけではない、『良性もの忘れ』と言えます。アルツハイマー型認知症の『物忘れ』の場合は、モノの名前を忘れるのではなく、人に会ったこと自体を忘れたり、買ったこと自体を忘れたりする、エピソード・体験そのものを忘れてしまうのが特徴です」
心配ないと言われても、毎日「メガネメガネ……」を繰り返すようでは、やはり不便である。

ついでに、整理収納アドバイザーの方から、メガネの置き忘れに関してアドバイスいただいたのが、こんな内容だ。
「メガネの置き忘れは、やはり不注意で何気なく置いているということがほとんどですので、メガネの定位置、『住所』を作ってあげましょう。たとえば、素敵なメガネのトレーなどを購入し、そこに必ず置く習慣をつければ、置き忘れは減るはずですよ」

なるほど、自分の場合も、確かにメガネの「住所」がないために、何気なく外して置いていることが多く、意外なところで発見されるパターンが多々ある。
調べてみると、『なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか』(日本経済新聞社)においても、「物忘れ=時間がたつと去年の十月のことを忘れる」「不注意=さっき置いた鍵やメガネを忘れる」と説明されていた。
「不注意」はまさに注意が刷りこまれていなかったために起こることで、鍵やメガネの置き忘れは、置いた場所がだいたい「親近感」のうちにあるところなので、思い出せないという。物忘れが多いときは、ちょっと別の特定性に置けば良い、という話だ。

これまでの経験から、よく発見される「親近感のうちにある」場所を考えてみた。

●脱衣かごの中……風呂に入る際に外して、そのまま忘れる
●枕元……寝るときに外して、そのまま忘れる
●洗面台付近……洗顔のときに外して、そのまま忘れる
●衣類ダンスの上……着替えのときに外して忘れる
●ティッシュが置いてある本棚の上……おそらく目薬をさすときに、メガネを外して、目薬を吹くために使うティッシュ付近に置いて、そのまま忘れるらしい
●床の上……仕事の合間など、ふとメガネを外して別のことをしているうちに、手か服の裾か何かがあたって落としてしまうのだろう
●パジャマにくるまれた状態……メガネをつけたまま着替えをし、自然に外れて巻き込まれているらしい。ひどい有様

もう少しきっちり調べるために、メガネの置き忘れパターンをデータとして残そうとしたのだが、これが不思議。記録を始めた11月20日以来、1度もメガネを置き忘れていない!
本当に単なる「不注意」だったわけだ。
記録する必要性はないけれど、日々メガネを探している人は、いずれかをお試しあれ。

2011年12月22日木曜日

日本初! 一人カラオケ専門店

友人や会社でカラオケに行っても中々歌い出せない人、自分も下手なので奨められても嫌がる始末です。それでも連行されたりしますけど。

カラオケは楽しい。好きだ! ただ、楽しむためには暗黙のルールも必要で。「おまえ、さっき歌ったばっかなのに、何でもう歌ってんだよ?」みたいな。カラオケルーム内には、独特の規律がある。
でも、たまにはそんなのも取っ払ってみたい時もあって。「俺は歌い終わったけど、次は誰の番? ……俺」、夢のようだ。

そこで、今度はここに行ってみたい。11月25日にオープンした「ワンカラ神田駅前店」は、日本初の“一人カラオケ専門店”。

この情報を入手したその時はもうお店に向かっていた。もちろん、一人で。
到着すると、そこはもう完全に別世界。宇宙船みたいなのだ。
「カラオケボックスが誕生してから今に至るまで、料金体系などの変化はあったものの、業界的に変わった点はこれまであまり無かったと思います。そこで『ハードから変えていこう』と、内装を新しいイメージにいたしました」(担当者)
“何かを変える”→“未来に進む”→“宇宙船”というわけで、このようなデザインになったという。

他にも、斬新なポイントは多い。例えば、カフェスペース。
「60分カラオケを楽しんだとしても、3人でのご来店だと一人20分になります。それが一人で60分となると、結構疲れますよね」(担当者)
だからこそ、カラオケ中の小休止として有効なカフェを店舗内に設けた。ソファには、腰を揉み解してくれるマッサージクッションも置かれており、至れり尽くせり。贅沢なスペースじゃないですか!

また、男子禁制の「女性専用エリア」も面白い。一人カラオケしている姿を異性に見られたくない女子も、このゾーンに入れば気兼ね無し! しかも、エリア内にはパウダールームも設けられており、本番前に気合を入れ直したい方は、是非!!

そんなこんなで、私も人生初の“一人カラオケ”に勤しんでみたいと思います。ちなみに、同店ではカラオケルームのことを「ピット」と呼ぶそう。カウンターがある「コクピット」から赴く、そんなイメージだとお考えいただきたい。

ピット内に入ると、明らかに通常のカラオケルームとは異なる。まず、広さは約1畳分。そして、スピーカーが無いようだ。代わりの役割を果たすのは、ヘッドフォン。狭いスペースにスピーカーがあると、ハウリングや金属音がスゴいことになってしまうから。

以上のディテールを踏まえ、そろそろいきますよ! まず初めの1曲目は、何にしよう? どうせなら、人の目を気にして普段は歌えないナンバーに挑戦してみたい。ザ・スミスの『心に茨を持つ少年』をお願いします!! こんな曲をカラオケで歌うのは、初めてかもしれないな……。そして、これがキモチいいのだ。普段とは、また違った高揚感。じゃあ、次は誰行く? 当然、私です。もうここまで来ると、古田敦也の「代打、俺」の心境。
ちなみに、一人カラオケには他のメリットもある。自身の歌唱に満足いかなかったら、続けざまに同じ曲を入れて何回も歌ってみたり。「この曲、違ったかな?」と違和感を覚えたら、すぐに演奏停止してしまったり。もう、自由自在! 終いには、殆ど歌詞を覚えていない曲にもドンドン挑戦する私。下手打ってグダグダな展開になっても、申し訳ない気分にならない。だって、自分だけのスペースだから。

そんな“一人カラオケ”を楽しむお客さんたちは非常に多く、私が歌いまくってた正午辺りだと、店内はほぼ満員状態になっていた模様。
「ピットに入る前と後では、お客様の表情が違います。皆さんが満足されているようで、中には『こんなに楽しいとは思わなかった』と感想を言ってくださるお客様もいらっしゃいます」(担当者)
そんなお客さん達が“一人カラオケ”を楽しむ時間は、平均して約1.5時間だという。十分だ。その位あれば、間違いなく10曲は歌えるだろうから。

最後に、このような店舗をスタートしたきっかけについても伺ってみた。
「通常店舗において一人で来店されるお客様は、今では2割に達しています。ただ、『一人で入るのは勇気がいる』というお客様がいることも事実です」(担当者)
そこで、“一人カラオケ専門店”のオープンにまで踏み切った。

また、こんな事実が面白い。カップルや友達同士で来店しつつ、歌う時は別々にピット入りするグループもいるそうなのだ。人に気兼ねなくアニソンだけで楽しみたい人などが、そんな楽しみ方をしているのかもしれない。
「終わると再び合流し、『楽しかったね』と揃ってご帰宅されるようです」(担当者)

どうでしょう? カラオケの機会はますます増えていく、年の瀬。忘年会に備え、一人で未知の曲を練習するのも良し。余興の準備として、振り付けの練習をするも良し。
とにかく、気兼ね無しに“一人カラオケ”を満喫できる新店舗。日本初の“一人カラオケ専門店”でした!

2011年12月21日水曜日

スリムとミニ、どちらのPCが使いやすい?

サイズによっては物置送りになってしまう外ケース。用途に合わせて使いたいところですが、時代に応じて考えると時には必要な方が需要が少なく、市場で探し難くなったりします。

ノート型やiMacのような一体型が人気のパソコン市場の中で、筆者は相変わらずモニターと本体が分かれた「デスクトップ型」が好きだ。好みのモニターにいつでも簡単に交換できるし、ビデオカードやハードディスク、メモリーなどを増やすこと(拡張性)にも優れているから。で、今使っているデスクトップPC(キューブタイプ)、そろそろ更新時期が近づいており、どのデスクトップタイプを選ぶか(デスクトップにもいろいろいある)迷っている今日この頃なのだ。そこで、パソコンメーカーさんに私がどちらにするか悩んでいる2タイプのデスクトップのメリット・デメリットについて聞いてみた。

私が買おうと思っているパソコンとは、ミニタワータイプとスリムタイプ(住宅事情により、ハイタワー、ミドルタワーといった大きなタイプは除外した)。ミニタワーとはタテ置き専用のパソコンの中でもっとも小さいタイプ、一方スリムはタテでもヨコでも使える本体幅が薄いパソコンのこと。CPUや記憶装置容量といったスペックが同一であれば、値段的にあまり差がない両者だけに迷う。では何が基本的に違うのだろうか。

パソコン会社のマウスコンピューターさんと富士通さんに、両者の違いをまず聞いてみた。
○マウスコンピューター
・内部構造のスペースを生かし、ハイエンドなパーツを搭載したパフォーマンスの高いPCの製品化が可能なのがミニタワーPC
・筐体自体を省スペース化し、パフォーマンスを制限することで、コンパクトなPCの製品化が可能なのがスリムPC
○富士通
・大きさが異なる
 ミニタワー:大きい
 スリムタワー:小さい

つぎに、両者のそれぞれのメリットは。
○マウスコンピューター
◇ミニタワー:
・内部構造スペースが広いため、拡張性が高い。たとえば、SSD+HDDやHDD×2台、ミドルレンジ~ハイエンドのビデオカード、地デジチューナーカードなどを搭載可能
・最新パーツが搭載可能(稀にスペースの関係でスリムPCでの搭載が厳しい場合がある)
◇スリム:
・縦置き、横置き可能
・コンパクトなので置き場所を選ばない
○富士通
◇ミニタワー:拡張性が高い
◇スリム:省スペース

逆にデメリットは。○マウスコンピューター
◇ミニタワー:ある程度の大きさがあるため、置き場所を選ぶ
◇スリム:内部構造スペースの関係でパフォーマンスの高いパーツが搭載できない
○富士通
◇ミニタワー:大きいのでスペースをとる
◇スリム:拡張性が低い
ただし、富士通さんはこう付け加える。
「お客様ニーズによって選ばれるモノなので、デメリットとは言えないと思います」

最後に、ユーザーのニーズについて、どちらがより人気か。また、その理由は。
○マウスコンピューター
◇ミニタワー:コンシューマビジネスでは、おもな既存顧客の多くがPCリテラシーの高いユーザーということもあり、カスタマイズの選択項目が多く、パフォーマンスの高いミニタワーPCが人気
◇スリム:法人ビジネスでは、ある程度のスペックが搭載されていれば、あとはより省スペース化を求める傾向があるため、スリムPCが人気
○富士通
大きなサイズのタワータイプでなくてもスリムタイプで補える傾向(HDDの搭載能力など)にあるので、一般的な用途であればサイズの小さいスリムに人気がある

基本的ちがい、メリット、デメリットについてはほぼ同一見解だったが、最後の質問では両社のメインユーザーの傾向の違いが出ていておもしろい。個人ユーザーにおいて、マウスコンピューターさんは拡張志向の強いユーザーが多く、富士通さんのほうは裾野の広い一般ユーザーを念頭に置いている感じ。

結論として、拡張しやすさならミニタワー。あくまで省スペースの追求ならスリム、というところか。だが、ミニタワーもそんなにスペースをとるというわけでもない。マウスコンピューターさんのミニタワーPC『LUVMACHINESシリーズ』では幅180×奥行き382×高さ373ミリで、これなら十分に液晶モニターの裏にでも置いておけば邪魔にならないサイズだ。他方、富士通さんのスリムPC『ESPRIMO DHシリーズ』のカスタムメイドモデルなら注文の際にHDDを約2TB、メモリを16GBまで容量を増やせるし、拡張性ではビデオカードなどを増設できるPCI Express x16×1を備える。
 
ミニタワーの拡張性の利便性、スリムのちょっとした隙間にも置ける便利さ。はっきり言ってまだ甲乙つけがたい。年末の大掃除でパソコンデスク周りを片付けて、新年になってからじっくり考えることにする。

2011年12月11日日曜日

つぶつぶジュースはどこ行った?

あの感触が一時話題を攫った触感系ドリンク。ナタデココとか今もある有名ラインナップですね。ただ喉越しも味わえる優れものですが、逆に好みを分けるものでもあったのです。

注射が好きな子供など、世間広しといえど、まずいないだろう(大人でも注射が苦手な人は多いはず。まあ、“注射大好き”な大人がいたとしても……なんていうか……その……)。筆者の3歳になる娘も、注射が大の苦手。見ただけで泣いてしまう始末。

親としても、こんなに泣くのなら注射など打たずに済ませてあげたいところではある。だが、予防接種は大切な注射。病気になって苦しむよりも、注射による一瞬の痛みの方がはるかにマシだから……。と思って、泣く娘を半ば強引に押さえつけて注射を打ってもらう。

注射が終わってしまえばもう痛くないはずなのだが、それでもわんわんと泣き続ける娘。なんとかキゲンを直してほしいと、「お父さんがジュースを買ってきてあげる」と話しかける。「なんのジュースがいい?」と尋ねると、娘は泣きながらも「……みかんジュース」。

自動販売機でオレンジジュースを買って、娘に与える。「はい、みかんジュース」「ありがと」「注射、頑張ったもんね。さ、飲みなさい」「フタ、あけて」「よっと。はい、どうぞ」「ありがと」。ゴクゴク飲む娘。すると。

わ~ん。再び、娘が泣き始めた。「え? どうしたの?」と慌てて聞いてみたところ。「みかんが入ってない~」と娘。「へ?」「みかんジュースなのに~、みかんが入ってない~」ですって。まったく、理不尽だぜ……。とイラッとしてしまった筆者、「みかんが入っているジュースなんか無い!」と娘をキツめに注意した。

その後、筆者の胸に去来するモヤモヤ感。これは、一体……。娘をキツめに注意してしまった罪悪感……? そんなバカな……。これでも一応、“キチンと叱れる親”を標榜してきたつもりですぜ……。娘を一喝しただけで、モヤモヤしてしまうのか……?

いや、違った。モヤモヤしたのは、娘を叱ったからではなかった。自ら発した、「みかんが入っているジュースなんか無い!」のセリフに疑念が生じたことが理由だったのだ。

みかんが入っているジュース…? ホントに無いっけ……?

みかんが入っているジュース。みかんの果肉が入っているジュース。いわゆる“つぶつぶジュース”が、筆者は大好きだったことを思い出した。あの、つぶつぶ果肉の、独特の食感。ジュースを“飲む”だけではなく、つぶつぶ果肉を“食べる”行為も楽しめる、ちょっとしたお得感。筆者は大好きで、子供の頃に好んで飲んでいた。

もしかしたら娘は、この“つぶつぶジュース”が飲みたかったのかもしれない。そう思った筆者、コンビニへ走った。ところが……。“つぶつぶジュース”は置いていない。別のコンビニへ行ってみるも、やはり見当たらない。さらにもう一軒行ってみるが、こちらにも無かった。道すがらの自動販売機にも売っていない。

コンビニを六軒、スーパーを二軒回った後に、個人経営の酒屋でようやく“つぶつぶジュース”を見つけることができた。なんだか嬉しくなって、早速飲んでみる。ジュースの中に混じる、ジューシーな“つぶつぶ”。おいしい。娘に飲ませると、殊のほか喜んでくれた。

大人になり、ジュースを飲む機会が減って気が付かなかったが、“つぶつぶジュース”の数はずいぶん減ったようである。その理由を、「バヤリース」を販売するアサヒ飲料に尋ねてみた。そういえば筆者が子供の頃、「バヤリースオレンジ」のつぶつぶをよく飲んだっけ……。

「“つぶつぶジュース”など、普通のジュースにひと手間かけた商品は、期間限定商品の扱いになります。これは、普通のジュースと比べて売れ行きが安定しないためなんです」と、アサヒの担当者。なるほど。たしかに、“つぶつぶジュース”好きな筆者といえど、比較すると普通のジュースを飲む機会の方が圧倒的に多い。ジュースを飲む際に、毎回“つぶつぶ”を選ぶとも思えない。これを市場で見た場合、“つぶつぶジュース”の需要が普通のジュースより低いのは明確だ。また、果肉を追加する分、コスト的にも負担は大きいかもしれない。

ジュースに“食品”を加えることでのリスクなどもあるだろう。

あまり見かけなくなった“つぶつぶジュース”も、まったく出回らなくなったわけではない。「お客さまの声が高まれば、また復活することも十分に考えられます」とは、前出のアサヒ担当者の弁。“つぶつぶジュース”好きの筆者としても、各社の“つぶつぶジュース”が復活して、もう少し供給が安定してくれたらと願わずにはいられない。

2011年12月10日土曜日

あなたはどう書く?  電子メールの出だし

馴れない時や初見の相手だと意外と迷ってしまう最初の言葉。昔から手紙を書いた経験がろくに無いといざ面接の時にもそれが浮き彫りになったりします。

文章には、その人の性格が現れる。電子メールにしてもそうで、人から届く電子メールを見ていると、人によっていろいろな「型」があるのが分かる。特に電子メールの出だしは、人によってバリエーションがあり興味深い。皆がどんな言葉でメールの出だしを飾っているかを、過去に人からもらったメールを検索して調べてみた。

まず、メールの一番最初を飾る、宛名。一般的なのは「エクソシスト太郎様」という「様タイプ」であるが、あえて「エクソシスト太郎さま」とひらがなにし、ちょっと柔らかい印象を与えてみたり、何通目かのメールから「エクソシスト太郎さん」と呼び方を変え、より親近感を出してみたりなど、いろいろなテクニックが存在する。

逆に、学生時代からの友達で、ずっと「エクソシスト太郎へ」などと呼び捨てだったにも関わらず、就職して何カ月か経ったときに突然「エクソシスト太郎様」という宛名でメールが届き、ビジネスライクでちょっぴり寂しい思いをしたことのある人も多いのではないだろうか。

宛名の後には、ちょっとした挨拶文が入るのが一般的である。「いつもお世話になっております、○○です」というのが結構一般的だが、初めて送られてきたメールにまで「お世話になっております」と書いてくる人もおり、まだお世話してないですけど……とやや戸惑いを感じる。また、「お疲れさまです、○○です」というのも意外と多いが、特に深夜にこの出だしを見ると、「もうこんなに働いてるんだ……」という徒労感に見舞われることも多い。

一方で、出だしからハイテンションの人もおり、例えば「こんにちは! ○○です」で始まるメールを読むと、「よっしゃ、メール読むか!」とこちらもハイテンションにならざるを得なかったりして、個人的には好きである。

また、「お世話になっております」ではなく、「お世話になっております!」と「!」をつける人もいるが、これだけで受け手のテンションもかなり変わる。

「!」は中々優秀なツールである。

しかしながら、出だしのテンションが高いからといってメール本文もテンションが上がる内容であるわけでは当然なく、「お世話になっております! 先日出してもらったネタ、残念ながら全てボツでした!」と、残念な内容をテンションだけでごまかしたりされたときには返信に困ることもある。

そんな感じで、いろいろうんちくを述べてきたが、そんな筆者のメールの出だしは、「○○様 どうもこんにちは、エクソシスト太郎です」であり、意外と普通である。

2011年12月9日金曜日

冬の節電対策 冷えから足を守るエコ商品

冷え性の方だと何かと苦労する冬季、手足の指から血行が変わるので暖房グッズを活用したいところですね。最近変なものが増えてるので選ぶには苦労するかもしれませんが。

寒い冬の底冷えは体にこたえる。冷えから足を守る方法はないだろうか。電気を使わないでいい温め方はないだろうか。経済的な商品はないだろうかと毎年冬がくる頃に試行錯誤している筆者。

そこで見つけたのが体温を熱源としたエコ商品。『Cubeads(キュービーズ) レグぽか』。2011年9月1日から龍野コルク工業株式会社から販売されている商品である。

キャッチコピーは「電源はあなたの体温です!」。つまりランニングコストゼロ。電気なしで温まるとは、いったいどのような仕組みになっているのか。

「断熱材として多く使われる『発泡スチロール』。この小さな粒子が、ひざ下からかかとまでの下腿(かたい)から出る熱を逃がさずガッチリためるので、ポカポカほど良く温まります」と担当者。

つまり熱源は自分自身。商品の中に詰まっている細かな発泡ビーズの保温性で温かさを維持するという仕組みなのだ。

『レグぽか』の保温力を証明するサーモグラフ測定結果を紹介しよう。

モニターは健康状態が良好の男性。体温がほぼ左右の差がなく、低く保たれている状態で測定を開始。『レグぽか』を片足に装着し、20度に固定された部屋で、一定時間待機して測定を行った。

10分経過したのち、保温していない側の末梢部から体温低下が始まる。一方、保温状態の左足は体温が上がる。外気で体温が冷やされないため、中枢温(深部体温)に近づこうとしているのがわかる。ふくらはぎ以外は、加温側の足も冷たいが、若干の左右の差は見受けられる。

20分経過の後、右足はさらに室温に近づいてゆく、一方保温している側の足は、どんどん中枢温に近づいている。

30分経過の後、保温状態がさらに明確になる。このため、末梢にかけても温度差が生じる。モニターは加温側のつま先と、非加温状態の側で、つま先の間隔の違いを訴える。

『レグぽか』をつけて、筆者もさっそく保温力を確かめることにした。
ホニャホニャとした独特の柔らかさが特徴の『レグぽか』。

ファスナーを開け、パジャマを着たまま足を入れ、閉めたら設置完了。『レグぽか』は軽くて、着用しながら動けるのだが、足が細い方は、筆者のようにパンツやパジャマの上から着用したほうが、移動中に『レグぽか』がずれることがないだろう。

そして数分後。普通なら冷え切ってしまっているひざ下が、ポカポカしているのに気づく。これはいい!

「適度な締め付け感があり、むくんだ足にもおすすめですし、着けて歩けるので、家事やオフィスなど幅広い場所で使用可能です。また、説明書には書いていませんが、おやすみ時の足枕として、車いす使用時やベッドへの移乗時にはプロテクターとして、そして『レグぽか』2つをファスナーでつないで腹巻や、からだと椅子の背の間に入れて腰用クッションにもなります」と担当者。

このアイデア商品は洗濯可能(手洗い)なので、日常使いに困らない。この冬、家の中で使うマスト商品になりそうだ。

2011年12月8日木曜日

大空を飛べ! プロペラ紙ヒコーキ

幼少期の折り紙の出来の有無が器用さを決定つけるものではなかろうか。無論それまでの指遣いとこれからの使い方でいくらでも変わるが、他所と比べて出来ない子供は自分には無理と考えてしまうのではないだろうか。

紙ヒコーキ。男女を問わず一度は折ったことがあるんじゃなかろうか。
普段は滅多にやらないが、たまに飛ばしてみると面白い。上手に折れるとビューンと飛んで、なかなか気持ちのいいものである。しかも近頃じゃ、その紙ヒコーキにプロペラ駆動を付けられるというではないか。

と、ここまで読んで「なぬ?」と興味を持って欲しいのが筆者の本音である。
そう、付けられるのだ。紙ヒコーキに。プロペラ駆動を。
面白そうじゃないですか?

しかしまあ一方では、
「紙ヒコーキにプロペラ付けて、一体どうするつもりだ」
という気持ちも正直ある。
要はすごく飛ぶんだろうけど、テストとかも、ちゃんとやったのかしら。
販売元のセンチュリーに聞いてみた。

センチュリーが展開する「白箱.com」は、海外のユニークな製品をいち早く国内に取り入れて、ユーザー様に最新の情報配信することをコンセプトとして展開しているサイト。このサイト内で販売されているのが、電動プロペラキット『ダ・ヴィンチ』だ。

「白箱.com」店長の平田さんに聞いてみると、『ダ・ヴィンチ』との最初の出合いは海外サイトの動画だったらしい。プロペラで、紙ヒコーキがガンガン飛ぶその動画を見た瞬間に発せられた言葉は、
「なんだこれは!」
だったという。

私も平田さんに促されるままに「白箱.com」の動画を見てみる。かわいらしい外国人の少年がおもむろに紙ヒコーキを飛ばすと……。

「なんじゃこりゃあ!」

言ってた。そりゃ言うよ。
だって、紙ヒコーキなのにバンバン大空を飛び回っているんだもの。もう、その驚きは言葉では伝えられないほど、結構なものだ。
ライターの無力を思い知るのはこんなとき。
ぜひ見ていただきたい、衝撃映像である。

「絶対にこの製品のポテンシャルに共鳴してくれる方が、きっと大勢いる。日本で紹介したい!」
という平田さんのパッションが社内で認められ、さっそく製品検証を行うために海外メーカーへアプローチ。数週間後、待望のサンプル機第1号が届いたのであった。

記念すべき第1回のテスト飛行前。
スタッフは「この細い軸とプロペラで、どれだけの感動を与えてくれるのか」と、まるで少年の頃に戻ったような、そんな高揚感を覚えたという。

そして、運命のファーストフライト。プロペラ付き紙ヒコーキが手から離れた2秒後……。無残にも失速、その紙ヒコーキは地面に激突。
お世辞にも飛んだとは言えない惨めな姿。
動画の少年のような笑顔で、「これはいい、イケますよ!」と盛り上がるはずが、思わぬ壁にぶち当たった。何しろ、飛ばないヒコーキは売れないのだ。

「絶対に飛ばしてやりたい!」
意地になったスタッフは、さっそく研究を開始した。
海外の動画を再生し、折り方、飛ばし方を徹底的に模索。また一方で紙ヒコーキの専門書などを読み、飛行理論の域にまで情報のアンテナを広げリサーチしたという。
もう、完全に紙ヒコーキバカである。

しかし成果が上がらないまま、1週間、2週間と、残酷に時間は過ぎてゆく。
「もう、このくだらない『プロペラ付き』にいつまでも時間を割いている訳にもいかんのよ。これ、仕事なのよね」
そんな声も社内上層部から聞こえてくる中、ついに彼らはあることを決意した。
「次のフライトでダメなら、販売は諦めよう……」

スタッフの考えは皆、同じだった。
それゆえに、ラストフライトになるかもしれないこのチャレンジでは、さまざまな素材の紙と多様な折り方の紙ヒコーキを準備。
これまでのテスト飛行はビルの間に吹く微風でのチャレンジだったが、風の質まで配慮し、乱流するビル風ではなく、風の通る場所に舞台を移した。
選ばれたのは、いわゆる海辺(お台場)と河川敷(荒川)。
最高の舞台が整い、スタッフが固唾を飲んで見守るなか、最後のチャレンジが行われた。

そして……。
そう、現在販売に至っているということからお察しのとおり、飛んだのである。
ラストチャレンジで、彼らの紙ヒコーキはダイナミックなフライトを成し遂げたのだ。その記録は1分を超える、驚愕のロングフライトだったという。

平田さんはその時の光景を思い浮かべ、目を細めながらこうつぶやいた。
「それこそ、まさに“絶望”という低空飛行から、“希望”という名の上昇気流にのった瞬間だったのですよ……」
すごいな。もう、なんかアノ番組のようだ。

というわけでこの『ダ・ヴィンチ』、よりよく飛ばすためには、1.「紙ヒコーキの折り方」、2.「風」、3.「飛ばし方」の3つのコツを押さえることだという。
とくに飛ばすときのポイントは「正面から吹く向かい風に対し、側面からそっと紙ヒコーキを乗せてやる感じ」。力を入れるほどよく飛ぶというわけではなく、いかに風に乗せるかがコツなのだそうだ。

詳細については「白箱.com」のサイト内で、飛ばし方のコツから折り方、動画解説、しかも折り方ガイドの入った用紙のダウンロードサービスまで、至れり尽くせりで紹介しているので、こちらを参照されたい。これもすべてのユーザーに、『ダ・ヴィンチ』の感動を届けるためだというが……。
平田さん、熱意がすごすぎるぞっ!

この『ダ・ヴィンチ』、「紙ヒコーキってこんなに楽しかったんだ」と心底感じさせてくれるアイテムだという。この感動に取り憑かれたからこその平田さんの熱意だ。信じても差し支えなかろう。
確かに話を聞いていたら、
「実際飛ばした日には、童心に帰りまくってしまうだろうなあ」
と感じ入ったもんなあ。

そろそろ年末~お正月の準備のシーズンだし、今年は凧じゃなくて紙ヒコーキを飛ばしてみようかな。