無駄話題も面白ければ取り上げるので役に立つかは人次第、ときには時間の無駄と思われても知人に教えて輪を広げる。それこそコネタの流儀!

2011年11月5日土曜日

お餅みたいな食感の“日本のチーズケーキ”

料理漫画でもいってましたが食べるに対して食感って大事ですね。ある程度コレが食べたいというときでもやはり歯ごたえとかで気分が決まったりします。
 
小さい頃。お餅にとろけるチーズを乗っけて、温めてよく食べていた。餅も伸びるし、チーズも伸びる。それが面白かったのだけど、単純に味の相性も良かったと思う。
今思うと、図らずもやっていたワケだ。和洋折衷とも言えるおやつ作りを、自分でも気づかないうちに。

そんな幼少期がフラッシュバックしたのは、このスイーツの存在を知ったから。札幌市の洋菓子店「わらく堂」が販売する『おもっちーず』は、今までにないチーズケーキ。
何が既存のチーズケーキと違うかというと、「これは餅か!?」ってくらいにグワ~っと伸びるらしいのだ。つきたてのお餅がグワ~っと伸びるのと同様に、伸びっぷりがグワ~っとなるチーズケーキ。そのサマを想像するだけで、食欲がソソる。私の頭の中には、杵と臼に両端を引っ張られて伸びに伸びる真っ白いお餅の様子が、鮮やかに再生されています。

もう、文句なしに嬉しい。だけど、どうしてこんなスイーツを作ろうと思ったのか? その開発のきっかけを、同店に伺ってみた。
「“日本のチーズケーキ”をコンセプトに、日本らしいチーズケーキができないかと考えました」(「わらく堂」工場長・関根さん)
日本と言えば、昔から食べられているお餅。お餅で美味しそうに感じるのは、その伸びる様子。それで“お餅のように伸びるチーズケーキ”という発想に行き着き、この『おもっちーず』は開発されたのだ。

では、どれほど伸びるというのか? そこは、体験してみるしかない。早速、取り寄せて私も食べてみました!
食べる前には、解凍が必要である。普段は冷凍庫で保存する食品ではあるが、食べたくなったら冷蔵庫に移して2~3時間待機。すると良い具合の食感になり、まさに食べ頃らしいのだ。

というわけで、2時間経過。もう食べたくて食べたくて、ガマンの限界です。ようやく、良きタイミングによる『おもっちーず』との対面!
手に取ると、笑ってしまった。指に伝わる感触が、完全にお餅だから。
 
このチーズケーキの端っこをパクッと口に含み、グイーンと伸ばそうとすると予想通りにグワ~っと伸びて、やっぱりその様子がお餅みたいだから面白い。コレ、手掴みよりもスプーンやフォークで食べた方がいいと思う。手で触れると、グニュッと潰してしまいそうになるよ。それほどの柔らかさというか。
そして、味はまさにチーズケーキで。非常に濃厚です。よくあるチーズケーキより“チーズ”のテイストは高いと思う。後に引く美味しさで、なるほど“北海道の味”だな!
「フランスパンにつけたら、冷たいチーズフォンデュになります。お好きなフルーツにつければ、美味しさが際立ちます。クラッカーに乗せるとワインのおつまみにもピッタリ! 野菜スティックにつけていただいても美味しいです」(関根さん)
どのシチュエーションもまた、美味しさを想像させてくれる。あのお餅独特の伸びっぷりを前提にイマジンしていただきたい。

そんな、この『おもっちーず』。4月末からのテスト販売では、2週間で5000パックを完売させた。その後、さらに美味しくした状態で9月からの正式販売を開始し、今までに50000パックを売り上げている。大人気商品です。
「伸びるチーズケーキということで、『もちもちした食感が食べてみたい!』と好奇心を持っていただいたことが人気の要因だと思います」(関根さん)
同店に寄せられた反響も「初めての食感です!」、「チーズケーキがこんなに伸びるとは思わなかった」、「生キャラメル、半熟スイーツの次のブームはこのスイーツだ!」と、その伸びっぷりに皆さんの視線は集中している模様。

現在はスイートオーケストラ白石本店、大丸札幌店、札幌丸井今井、JR白石キヨスク店、全国百貨店北海道物産展等で、この『おもっちーず』は販売されている。価格は840円(税込み)。

「当初は若い女性をターゲットに“おしゃれなスイーツ”として考えておりました。しかし、日本人が好きなお餅のような食感ですので、結果的に老若男女の幅広い方々に受け入れられているようです」(関根さん)
チーズケーキが食べたいし、お餅みたいな伸びっぷりも楽しみたい。
 
そんな時にこそ出番なのだけれど、そんな時じゃなくても食べてみたくなる美味しさでした。