シャープペンが誕生してから鉛筆を使うことすら減ってきた現代人。今でも筆圧が高すぎる人なんて折れないように使ってるなんて人もまだ見る。メモ程度なら使ってもパソコンの普及で更に減ってきたかも・・・。
先日、「全国えんぴつけずり大会」が京都で開催された。そういえば、鉛筆削りって、最近では削り器でやるものなので、カッターやナイフを使って削ることはほとんどないです。
この大会の存在を知って、「鉛筆削りで何を競うの?」「なんで鉛筆削りなの?」と思ったので主催者に聞いてみた。
答えてくれたのは、主催のNPO法人「京都匠塾」の担当者さん。もともと、本大会を開催する「京都匠塾」は、伝統工芸を後世に伝えていくために、若手職人が集まった技術集団で、鉛筆削りという作業で小刀を使って、ものづくりの原点に触れてもらえればと開催を決めたそう。
担当者さんいわく、「鉛筆の芯と木の部分が違う感触なのを体感してほしい。これを機会にものづくり産業の活性化につなげたい」とのこと。ちなみに、鉛筆によって、木の固さや木の種類、芯の固さなどが違うため、今回の「えんぴつ削り大会」では、三菱鉛筆の9800タイプのHBを公式鉛筆として使用。3分の制限時間以内に1本の鉛筆を削って入賞をみんなが狙った。
今回の「えんぴつ削り大会」の入賞の基準について聞いてみたところ、「まず、もともとの長さより短くなっていたら減点。より正確な円錐形に削ったあとなっているか、表面がキレイに削れているか」で、評価を行ったとか。
今回は、小学生からお年よりまで99人が参加しましたが、子どもの部で優勝したのは、小学6年の女の子。大人になると、鉛筆を使うことが極端になくなりますが、さすが毎日鉛筆を使っている小学生だけありますね! 主催者さんの思惑通り、これを機にクリエイティブな、ものづくりに参加した子どもたちが目覚めるといいですよね~。