ジョークグッズも楽しめることが前提ですけど、使用感が良いとか言われると普通に需要があるのでは?・・・なんて思っちゃいます。もっとも興味としてはその商品を開発したぶっとんだアイデアを生み出す製作者の方ですが。
以前、コネタで「演奏できるTシャツ」という記事をお送りしたことがある。Tシャツにプリントされた“ギター”や“ドラム”を弾いたり叩いたりすると、実際にアンプから音が響き出すという、ミラクルなアイテムであった。もう、あそこまでいくと、服というか楽器というか……。
そして、今度はバッグ。11月1日から株式会社センチュリーより発売されているのは、『エレキギターバッグ』である。
こちらも、ご多分に漏れず弾ける。メッセンジャーバッグの表面に描かれたギターのフレット部分を押さえてストロークすると「ギュイ~ン!」って、まさに気分はロックスター。
実はこのシリーズに対しての、同社の入れ込みようがスゴいのだ。
「Tシャツの際は、ギター、ドラム、サウンドトラックと展開しておりましたが、バッグに関してはまだギターのみとなっております。ただ、前回が非常に好評でしたので、当社にとって外せない商品だと認識しています」(同社・担当者)
このバッグは、アメリカのメーカーが製作しているグッズ。もしもこの先、ギター以外の楽器でバッグが発表されていくようならば、日本国内でもアメリカとのタイムラグ無しで展開していくと、同社は固く心に決めているそうだ。
ところで前回のTシャツは、何がそんなにウケたのだろう?
「ギターを弾いたら音が鳴るだけでなく、コード進行できるという点が好評でした。ドラムの場合、叩くパートの位置によって鳴る音も違っていました」
この辺りのギミックの緻密さが、人気の秘密だった。特にハマった人の楽しみ方として報告されているのは、セッションである。Tシャツを数枚購入し、みんなが各々シャツを着こんでジャムったりなんかして。Tシャツで構成された、もはやバンドじゃないですか!
しかし、今度はシャツじゃない。そのセッションに、バッグで参加させてもらえませんか? 早速、『エレキギターバッグ』を取り寄せて、私も演奏してみました!
まず、肩にバッグの紐を引っかけた。
次にアンプに電池を入れて、スイッチを入れたら「グワ~ン!」。いきなり、響きやがった!!
思わず驚いてしまったが、これには理由がある。今回のバッグは、前回のTシャツと異なる点があるのだ。
「今回はバッグですので、ピックは不要です。その気になったら、好きな時に弾いてください。もし、雨が降ったら鞄の中にアンプをしまっておく。そんな形で、お楽しみいただきたいです」(担当者)
Tシャツでは必須だったピック、今回は無くても良い。ギターを指弾きなんて、ジェフ・ベックの心境ですよ!
また、気持ちがいいのはギター(バッグ)の位置だ。ショルダーの紐でぶら下がったギターの高さが、本物のギターと瓜二つというか。前回のTシャツの時は、コードを押さえる手の位置が、胸の高さまで来ていただけに。しかしこのバッグだと、お望みの低い位置でかき鳴らしちゃっていい。今度は、ジミー・ペイジの心境ですよ!
ちなみにこのバッグ、何も押さえずに弾く「E」(最低音)から、1オクターブ上の「E」までをカバーしていたりする。本格派だ。
そんな『エレキギターバッグ』は、同社の直販サイトである「白箱.com」で発売されている。価格は、5,980円(税込み)。
これで、いつでもどこでもギタリスト。ただ、スイッチをオンにしたまま満員電車に乗り込むのはタブーです。他の人と密着したが最後、バッグから「グワン、グワン」と鳴り続けてしまうから。