水が絡む電動日用品ってどうにも管理が怖くて仕方ない。単に壊すことが多くて日持ちしないってだけですが。あの便利さを考慮すると欲しくはなるんですけどね。
虫歯より怖い歯槽膿漏(しそうのうろう)。昔、歯医者さんに「歯槽膿漏になると歯が全部なくなる恐れがあります」と注意され、歯間ブラシの使用を勧められたことを憶えている。それから時は流れ、今その現実に直面している。虫歯ではなく、歯槽膿漏で奥歯が2本抜けてしまった。
「これはマズイ」
やっぱり歯間ブラシが必要か。そこで、最近発売されたばかりの電動歯間ブラシを試してみることにした。
今回使用したのは、歯間専用電動ブラシ『デンタルペッカー』(山善)。電動歯ブラシはお馴染みだが、歯間ブラシの電動タイプは珍しい。キツツキが木を嘴でつつく動きのように、歯の間をブラシの毛先が突くように前後する。これによって効率よく掃除するというわけだ。歯間の掃除は通常のブラッシングより結構手間がかかる。確かに電動化すれば楽に磨けそう。また、縦方向への高速タッピング運動は歯茎へのマッサージ効果もあるという。
このような縦方向の高速タッピングを実現するために、とくに技術的に難しかった点は何か。山善さんに聞いた。
「高速に動くポール(軸)の防水です。防水性を高める=密閉性を高める=動きに制約が出てくる、このバランスが難しいのです」
洗面所で使うものは防水性がしっかりしていないと使い物にならない。電化製品づくりはある意味「水との戦い」なのだ。
では、早速試してみた。
直径約1.5ミリに束ねられた超極細毛のブラシが、毎分約8000往復。実際どんな磨き心地か。恐る恐る歯の間に入れてみると、ちょっと痛いのではと思ったが、ほどんど痛みは感じず、むしろちょっとくすぐったいような感覚。水しぶきを上げながら、テキパキと磨いてくれた。これなら、初めて使う人でも抵抗は少ないだろう。
この柔らかいナイロンブラシ、1本の直径はどのくらいか。
「0.12ミリです。一般的な歯ブラシは0.15ミリが主流です」
なるほど、かなり細い。これが柔らかで優しい使い心地のポイントのひとつか。
使い手にもよると思うが、だいたい磨き終わる時間はどのくらい?
「約3分から5分です」
携帯しやすいようにブラシ部のキャップが付属している。また、全体のサイズはボールペンよりひとまわり大きい程度。出先に持っていって短い時間にブラッシングするのにいいかも。
「いつまでも自分の歯で食べたい」と思っている中高年の方々。がんばって歯の間を磨きましょう。
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