無駄話題も面白ければ取り上げるので役に立つかは人次第、ときには時間の無駄と思われても知人に教えて輪を広げる。それこそコネタの流儀!

2011年9月23日金曜日

歩くと、中の温度が3℃上がる靴

様々な付加効果を得られる道具が増えてきてる今日この頃。決してゲームの話ではなく、ちょっとのギミックで温度調整に貢献するものなどのこと。

あの、暑かった日々が過ぎ去った。きっと、スグに寒い日々が訪れるに決まっている。……気が早いけど、雪とか降ったりするのだろうか? かじかむんだろうなぁ、手先と足先が。

だが、足先に関してはコレがある。気が早いかもしれないけど、助かった。靴、スニーカーのメーカー「ムーンスター」が製作した『Eve(イブ)』は、歩くと内側の温度が上がる“発熱する靴”である。
コレさえあれば、歩くほどに靴の中がポッカポカ! しかし、どうしてそんなことが可能になるのか……? 実は、靴の内側に敷かれた「発熱クッション」がいい仕事をするらしいのだ。

このクッションは同社が独自に開発し、2008年に特許を取得したもの。外部からの振動や衝撃によって内部にある分子同士がぶつかり合い、摩擦を起こすことで熱を発生させるそうだ。
「寒い季節を想定して開発いたしました。特に冷え性の女性は、足先が冷えることに悩む方が多いですからね」(担当者)
ムーンスターでは作業靴も製造しており、かねてから作業員の方からのリクエストも寄せられていたという。冬場の仕事中、寒波に襲われて冷える足先について「何とかならないか!?」と、ヘルプが求められていたのだ。それも、今回の開発の一つのきっかけである。

ところで、このクッションはどの程度発熱する? その辺りに関しては、同社で実験が行われているのでご紹介したい。
まず、実験では室温を10℃に設定。そして、その環境下で通常の靴と「発熱クッション」搭載の靴を10分間歩き比べてみた。結果、通常の靴よりも「発熱クッション」搭載の靴の方が、内部の温度が3℃暖かくなったとのこと。
「マイナス10℃の冷凍室の中で足踏み実験を行ったり、冬場の屋外を1時間ほど歩くなどの実験も行いました」(担当者)
それらを含め、“発熱靴”の完成までには3年以上の月日を費やしている。

そんな、苦心作『Eve』の発売が開始されたのは、8月下旬。完全に、夏真っ只中! しかも、まだ発売からは数週間しか経っていない。

にも拘らず、同社には早くも反響が寄せられている。
「特に、寒冷地にお住まいの方から『何処で買えるの!?』と、お問い合わせをいただいております」(担当者)

8月下旬には先行して2型のレディス“発熱靴”が発売されているが、9月下旬からは『Eve』と『Supplist(サプリスト)』(“発熱靴”のメンズライン)から、様々なデザインが全国の百貨店、靴専門店、量販店で展開され始める予定。価格は4,095円(税込み)から。
「やはり、冷え性の方が多いレディスのラインナップが充実しておりますが、メンズの“発熱靴”も販売いたします」(担当者)

これで、冬も安心か? 気が早いかもしれないけど、ホッとさせてくれる新アイテムの登場です。