くっつけたいと言われるとやや漠然としてますね。せめてモノか感情かはっきりしてもらいたいものです。昔転がりながら色んなものをボールが巻き込んでくってテレビゲームがありましたよね。
以前、コネタで「8月2日は“バブリシャスの日”」という記事を書いたが、本当に世の中には様々な記念日が制定されている。
「ふとんの日」(2月10日)とか「天使の日」(10月4日)、「サッカーの日」(11月11日)なんて記念日まで……。みんな、よく思い付くものだな。
そして、こんな日をご存知だろうか? 9月29日は「(くっつく)接着の日」。これは2010年、正式に日本接着剤工業会が制定している記念日である。
そんな知られざる一日に照準を合わせ、工業用接着剤の製造・販売を行っている「株式会社スリーボンド」が、あるイベントを開催中。その名も「第2回スリーボンドくっつく大賞」!
このキャンペーン、内容は“くっつけたいもの”を広く一般から募集し、大賞を決定するというもの。専用サイトで8月1日~9月20日まで応募を受け付けており、「接着の日」に入賞作を発表する。
ところで、“くっつけたいもの”ってなんだ? なんか漠然としすぎてて、よくわからない。……という人のために、昨年開催された第1回の受賞作品をご紹介したい。
設問は「あなたは何と何をくっつけたいですか?」。これに対し、昨年度は「“私の薬指”と“結婚指輪”」という作品が高評価を獲得し、大賞を受賞した。
他には「“はやぶさ”と“いとかわ”」、「“桜の木”と“散った花びら”」、「“寝ている子供”と“掛け布団”」といった作品も、入賞を果たしている。
ちなみに、これらは約2600件の応募作の中から選出された上位作である。
このようなイベントを開催したきっかけを、スリーボンドに伺ってみた。
「現代社会は、人と人とのコミュニケーションによる人間関係が薄れてきていますよね。そこで接着剤のメーカーである当社が『くっつく』をキーワードにし、絆の大切さを再認識するためのイベントとして企画いたしました」(同社・担当者)
昨年は5~70歳という幅広い年齢層から、数々の作品が寄せられた。
こうしたやり取りによって、人と人との心がつながり、絆が生まれることが期待されているのだ。
そして気になるのは、今年の応募状況。実は、こちらについてもサイト上で公開されている。
確かめてみると……おぉ~あるある、たくさんの優秀作が! そこで、今までに寄せられた作品の中から気になったものをいくつかピックアップしてみたい。
まず、いきなり痛快だったのが「上司の上唇と下唇」(理由は、仕事がはかどるし、ストレスの原因だから)という作品。憤りと思い切りの良さが感じられるではないか。
逆に哀愁を誘うのは、「パパの頭皮と新しい髪の毛」(いつまでも若くて格好いいパパを見ていたいから)という一作。他にも、「息子と勉強机」(息子が1度も机に向かって勉強しているのを見たことない。遊んでばかり)という辛辣なものが心に響く。
これは、今年も競争率が高そうだな……。
そんな高倍率の中から、晴れて大賞を獲得したら……。もう、賞品がスゴいのだ。今年は「スリーボンドの接着剤でくっつく瞬間を見る旅/ドイツ旅行」がプレゼントされる。
「大賞を獲得した方には、5泊7日(ペア1組)でドイツに行っていただきます。現地では『アウディ社の自動車工場に見学』などのプログラムが組まれております」(担当者)
自動車の工場では、エンジンオイルが漏れないように、エンジンの接合面に同社の接着剤が使用されているそうだ。それらの作業現場を見学しつつ、現地を楽しむ旅である。
是非とも、このイベントで絆の重要性を再確認しつつ、あわよくばドイツに旅立っていただきたい。
参考として、現時点(8月23日現在)では約500以上の作品が集まっている。