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2011年9月3日土曜日

台湾の猫好きに有名な村に行く

男性だって可愛いものは好きだったりする。けして女性ではなく動物への感情だ。猫カフェとか行きたくても一人では入りにくい空気ってありますよね。

以前、コネタでご紹介した台湾発祥の「猫カフェ」は、今では日本でも多数存在している。
だが、猫カフェ発祥の地らしく、台湾にはさらにディープな猫好きのためのスポットがあると耳にした。

台北から電車で約1時間。瑞芳駅から1駅のところにある「ホウトン」という駅(=写真)に、猫がうじゃうじゃいる「猫村」があるのだそうだ。

もともとは炭鉱の町とて栄えた場所に、猫が次々に繁殖し、注目されたことで、今では猫好きの間でけっこう有名な観光スポットになっているらしい。
どれだけ「猫」の村なのか。行ってみた。

8月初旬の猛烈に暑い日、駅の改札前で出迎えてくれたのは、白黒のブチ猫だ。
駅舎には猫のイラストやオブジェ、スタンプがあったり、猫グッズだらけの土産物屋もある。
ふと駅舎の屋根を見ると、屋根の上で寝ている猫もいる。また、駅のトイレ前で腹を出して熟睡している猫もいる。

駅舎を出ると、すぐに「猫村」の看板があり、狭い陸橋を抜けると、山側の斜面に普通の民家が立ち並んでいる。ここが「猫村」らしい。
ただ立っているだけで汗が流れる猛暑にもかかわらず、台湾の学生カップルや女の子グループ、男同士など、若い子たちが一眼レフのカメラ持参でけっこう訪れていて、ただただ猫を撮影しまくっているのは、ちょっと珍しい光景に思えた。

木陰で休む猫、道端で寝る猫、石段で寝る猫、椅子の下や棚の下で寝る猫、段ボールの中で寝る猫、塀の上をソロソロ歩く猫、塀の上でデンジャラスに寝てしまっている猫など、どこもかしこも猫、猫、猫……。とにかくのどかだ。

猫たちはかなり人慣れしていて、人間が近づいても全く逃げず、写真撮りホーダイ・撫でホーダイ状態のありがたい猫天国!
ただし、「子猫捨てるな」などの看板が村内にあるように、捨て猫問題も出ているらしい。

また、「猫村」といっても、別にテーマパークのように猫を囲いの中に集めているわけでもなく、まして入場料をとるわけでもなく、普通の家の軒先や庭、道端などに猫がいるいる、ひたすらいる。

猫とのふれあいに何の趣向を凝らすわけでもなく、ただ猫がいるだけ、それを愛でるだけの、なんとものどかな猫村。同じことを日本でやろうとしたら、きっとまったく別モノになるのだろうな、と思う。

途中、猫撮影に夢中になっている人たちの間を、野良犬が無関係顔で通り抜けていく姿が、なんだかおかしかった。

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