下手なものよりエコにして誰もが簡単に楽しめる、そんなおもちゃがペーパークラフト!立体的なものが増えて最近ではキャラクターなど、ヒトガタも数多く見受けられる。
「3D」――いまやテレビの画像、写真までが3D(三次元)、つまり立体的な画像で楽しむことができる時代になっている。
「3D」という言葉から連想するのは、デジタル映像かもしれない。ところが今回ご紹介するのは、大人が夢中になれる本格的な「3D」ペーパークラフトなのである。
ペーパークラフトの世界に、画期的な「3D」の地形を送り出したのは北海道地図株式会社。国土交通省国土地理院発行の地形図と呼ぶ地図をもとに、日本全国の標高データの全国整備を行っている北海道地図は、従来から地形データを多く取り扱っている経験から、3D地形のペーパークラフトの制作を始めたという。
「近年はコンピューターグラフィックスによるリアルな表現も多くみられますが、これらとは対極にあるアナログな手法で、ジグソーパズル感覚で考えながら組み立て、遊び、触れながら地図や地域の学習ができることを特徴に考えて制作した」と担当者。
現在も開発中ということだが、3年がけで開発されたペーパークラフト。北海道に位置する『昭和新山』と『アポイ岳』の2種類がある。この2か所は、世界ジオパーク(洞爺湖有珠山ジオパーク)、日本ジオパーク(アポイ岳ジオパーク)に登録されていて、「ジオ(地球)に親しみ、ジオを学ぶ旅、ジオツーリズムを楽しむ場所」という教育理念を持つ、ジオパークの考え方に、ペーパークラフトも合致するという考えで作られたという。
プラモデルを作るのが大好きな筆者は、さっそく型抜き付き、つまり切り取り線付きの『昭和新山』から組み立てることに挑戦。約2時間で縦20センチ、横20センチ、高さ約8センチの立体マップが完成するという。筆者の短い集中力との勝負である。
型抜きされたパーツを、B4判用紙から切り離すのに約30分。次にパーツの中に、山折り、谷折りの2つの線があるので、間違えないように折る。ここまではスムーズに作業が進む。
問題はこの先にあった。
のりしろにふられている番号を手掛かりに、パーツを組み合わせてゆく。パーツが三角形や四角形に変化しているため、組み合わせるのに一苦労、というか、これがペーパークラフトのだいご味。折ってできたパーツ内の山の突起を崩さないように、丁寧に、そして首尾よくパーツ同士をくっ付けてゆかなければならない。
ハイレベルの手作業。一心に組み立てゆくこと数時間。『昭和新山』に挑んだ筆者は、その精巧な山の作りに感激してしまう。
北海道地図が、富良野市内の小学校5、6年生に、富良野市のペーパークラフトを配布し、組み立ててもらったアンケートの結果を紹介しよう。
・やってみるときはめんどうくさかったけど、できたときはとてもうれしい
・富良野の地形がよりくわしくわかって勉強になったと思う
・おるのが大変
・楽しくてこんなのがあるなんて思ってなかった
・切ったりおったりするのが大変だった
・ギザギザが多くて切りにくい
ペーパークラフトを組み立てながら、地形や地域の特徴を自然に学ぶ。健全な遊びである。
紙でできたとは思えない『昭和新山』の模型。あまりにも美しいので、インテリアとして飾ることにする。
まず、専用サイトで販売されている名刺入れ(税込2,650~2,940円)をチョイスするのもいい。もしくは、自身の思い出のカセットテープを送付して、それを用いての製作を依頼するという方法も。はたまた「○○というメーカーの、あのカセットテープで作ってくれませんか?」と、井上さんにカセットテープを取り寄せてもらってのオーダーも可能である。
「主に音楽関係の知人のツテを辿って探しています。もう聴かなくなったカセットでも捨てにくいようで、『リサイクルに使うのなら、是非使ってあげて!』と提供してくれる人が多いんです」(井上さん)
ただ、全てのカセットテープが名刺入れとして利用できるワケでもなく……。
「比較的、新しい型のカセットテープは本体が透明だったりするんですが、そういったタイプでの製作はお断りをさせていただいております。なぜかというと、作業工程の途中で中身をくり抜くので、透明のケースだと外からキズが見えてしまうんです」(井上さん)
スモークがかかった半透明の型だったら受ける場合もあるが、本当に適しているのは黒いボディのカセットテープ。80年代前半に最も流通したタイプである。
そんな『Cassette Card Case』を購入するのは、30代後半の男性が主のようだ。
「オーダーの際、奥様にもらったドライブのBGM用のカセットを送っていただいたことがあります。今は再生する手段がないけど、思い出が詰まった物なので大事にとっておいたカセットだそうです。それを、こちらで名刺入れに生まれ変わらせたい……、というご注文でした」(井上さん)
他には、映画『ブレードランナー』のサントラカセットによる注文も印象深かったという。そんなカセットを用いると、ラベルに曲のタイトルが印刷された名刺入れが出来上がるのだ。まさに、思い出がいっぱい。完成するまでが、楽しみ過ぎるって!
よく、「レコードにはCDにない温かみがある」と語る風潮があるが、我々の世代(筆者は33歳)からすると、カセットテープに非常に深い思い入れがある。