遊び方と言って流石に昔の面子やベーゴマなんて語りはしませんが、家庭用ゲーム機でピコピコやってる光景すら昔と思うのがちょっと時代の流れを・・・。
モバゲーとか、グリーとか、ケータイゲーム隆盛の昨今。
先日、『ファミ通GREE』が創刊したばかりだが、ファミコンで育った世代にとっては、隔世の感を禁じ得ないニュースではないだろうか。
ところで、ケータイゲームをやらない自分などは、「ケータイゲーム=忙しい人が通勤時間などに暇つぶしする手段(テトリスとか?)」と思っていたが、どうやら全く違うらしい。
「食わず嫌いはいけないと思い、1度やってみたんですが、面白さがわかりません……」
と30代の知人男性は言っていたが、その理由は「アイテムを持っていれば勝つだけで、苦労や努力が必要ないから」。
調べてみると、確かに「これってゲーム?」と思うような内容のものが多そうだけど……。
ゲームの遊び方は時代とともに変わってしまったの? ゲーム雑誌編集者に聞いた。
「ケータイゲームは、確かにアイテムを持っていると勝つというものが主流です。また、短時間の暇つぶしとかでなく、どっぷり長時間ハマッている人が多いですよ」
ゲームの遊び方自体が時代の流れとともに変わってしまったのかと聞くと……。
「いわゆる『ゲーマー』とケータイゲームにハマッている人とは、基本的にかぶってません。ゲーマーはケータイゲームが好きじゃない人が多いですね。東京ゲームショウにもグリーのブースが出ていましたが、閑散としてましたし。どこで分かれるかは、『ケータイ世代』か『ファミコン世代』か。30代以上はファミコン世代で、それより下がケータイ世代ですが、ゲームに触り慣れていなくてケータイがいちばん楽しい世代が、身近にあるケータイゲームにハマッているんです」
オンラインゲームは大きく分けると、「『毎月○円』という定額課金制で、ゲーム内のお金でアイテムを買うタイプ」と「無料で、アイテムを買うごとにお金がかかるタイプ」があるそうで、ケータイゲームの場合はアイテム課金が基本だそう。
「ケータイゲームの場合、無料で遊べるけど、すぐに勝てなくなるので、アイテムを買って勝つ。
アイテムも数百円などですぐ手に入るので、『それならいいか』と注ぎ込む。1回あたりの単価は安いけど、勝てそうだと買ってしまい、注ぎ込んだら、その分やめるのがもったいないから、やめるにやめられない。パチンコと似てますね」
ケータイゲームに限らず、オンラインゲームには「みんなで協力して戦う」「チャットで会話したり、コミュニケーションする」楽しみがあるそうだが、
「韓国などはオンラインゲームのメッカで、もっと盛んです。日本は思ったほど流行ってませんが、ケータイによってジワジワ主流になってきた感じです」とのこと。
先日、『ドラゴンクエストX』もオンラインになるという発表もあり、いよいよ「一人で黙々とゲームする」時代が終わりに近づいているのを感じ、寂しさを覚えたけれど。
ちなみに、基本的に「ケータイ世代」に大人気のケータイゲームに、意外にもハマッている年配層もいるという。
「50代~60代などの人は、いまパチンコが勝てなくなっているから、ケータイゲームをやってます。また、ゲームセンターのメダルゲームにもハマッている人が多く、朝イチで並んでいる人を多く見ますよ。ある程度メダルを貯めれば、1日中遊べますからね」
ゲームの進化とともに歩んできたファミコン世代は、もはや『マリオ』シリーズや、レトロゲームで遊ぶしかないのだろうか。