無駄話題も面白ければ取り上げるので役に立つかは人次第、ときには時間の無駄と思われても知人に教えて輪を広げる。それこそコネタの流儀!

2011年5月28日土曜日

コンビニアイスの評論家

語るにはその事柄に対して尋常ではない知識が必要となり適当なことをしゃべっても誰も認めてくれない。ただしその意見を述べる者が名の知れた著名人だとしても自分なりの見解と判断が無くては引っ張れれるだけである。

世には様々な評論家がいるようで……。聞いたことがあるのが「夜景評論家」、「ペン回し評論家」、「坦々麺評論家」などなど。

なんだ、そりゃと思っていたものだが、新たな珍評論家を発見。その名も「アイス評論家」。しかも、コンビニで販売している“コンビニアイス”に特化した評論活動を行っているらしいのだ。

そこで、ご本人に直接伺ってみた。どうして、コンビニアイスの評論家になったのか?
「子供の頃からアイスが大好きで、アイスをずっと食べていたんです。その後、『コンビニアイスマニア』というサイトを立ち上げ、食べたアイスの情報を発信するようになりました」(アイス評論家・アイスマン福留氏)
いかがだろうか。“アイスマン福留”氏である。スゴい名前だ……。

それにしても、アイス評論という文化が今まで無かったのが不思議なくらい。そして、それも“アイスマン福留”誕生の一つのきっかけであった。
「日本アイスクリーム協会の『アイスクリーム白書2010』におけるデザート調査によると、お菓子や飲み物を対象とした中で、最も人気のある“キング・オブ・デザート”はアイスクリーム(88.5%)だったんです。また、全体の97.7%の人がアイスクリームを『好き』と答えています。そんな、みんな大好きアイスクリームなのに、“アイス評論家”という存在はいない。『ガラ空きだから、自分がやってみよう!』と思ってしまいました」(アイスマン福留氏)

その中でもコンビニ販売のアイスに限定しているのには、何か理由が?
「私自身、買うのは殆どコンビニアイスです。その際に気づいたのですが、コンビニに行くと新しいアイスが次々に出ています。なので、いくら紹介しても尽きません」(アイスマン福留氏)

なるほど。そこで、コンビニアイスを知り尽くした福留氏に聞いてみた。今までの人生における、フェイバリット・アイスは?
「森永さんの『チョコモナカジャンボ』ですね。僕の幼少期には『チョコモナカデラックス』という商品名だったんですが、その頃から好きでした」(アイスマン福留氏)

福留氏いわく、この『チョコモナカジャンボ』が売れ続けているのには理由がある。

「モナカが18山あり、小分けして食べられます。また、全体の22%がチョコとなっており、これは黄金比率です。モナカとアイスの間にも隙間がなく、アイス自体の乳脂肪分も高いです。皮もしんなりせずに、パリパリのままです」(アイスマン福留氏)

素晴らしい愛情。話が止まらない。そしてサイトでも、同様の熱意でコンビニアイスの評価が掲載されている。実は、これがデータとしても非常にシッカリしているのだ。
まずアイスクリームの特徴や成分表など、種別やカロリーまでも網羅して掲載。その上、福留氏自身の感想と評価ポイントもプラスされている。これらの情報は「アイスクリームデータベース」に蓄積されていき、将来的に企画されている“アイスクリームイベント”や“アイスクリーム辞典”出版の際に活用していこうと計画されている。

ちなみに、この『コンビニアイスマニア』は昨年6月より開設されていたらしい。そして、当初より告知なしで1日に1000件もの訪問があったという。
そんな人気を肌で感じた福留氏は、今年の4月からは活動も活発化! 「1日、最低1アイス」をモットーに、あたかも義務であるかのようにアイス情報を提供している。
「調子がいい時は、1日4アイスぐらい行きます!」(アイスマン福留氏)

そして、福留氏のアイス評論活動には一つの特色がある。
「甘党で、しかも根っからのアイス好きなので、商品に対しての評価は“甘め”なんです」(アイスマン福留氏)
否定的な評価を下すことはほとんどなく、「こんな、いいアイスがありますよ~」というスタンスを貫き通す。

どうだろうか。「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるが、それを体現したかのようなアイスマン福留の生き様。
くれぐれも健康にだけは、細心の注意を払っていただきたいと願うばかりである。