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2011年8月28日日曜日

100年前の「号外」が読めるiPadアプリ

過去の新聞など懐かしくも既に当時の紙切れなど保管していようものか。しかしデータはあったのか昔のままの情報をそのまま知らせるなんてものが!

100年前に本当に配布された「号外」を読むことができるiPadアプリが登場! それは、エキサイト発のコンテンツ『毎日新聞 号外』。今の毎日新聞の前身にあたる、東京日日新聞・大阪毎日新聞により発行された明治末期・大正時代の号外54点と、当時撮影された写真23点が収録されたアプリだ。

本アプリは、当時の号外と写真を年表形式で閲覧できる内容となっている。大正時代のコンテンツは無料。ダウンロードして見てみると、さっそく「乃木大将夫妻の殉死」(大正元年:1912年9月)なる衝撃タイトルが目に飛び込んできた。
ほか、「関東大震災起こる」(大正12年:1923年)、「早慶戦復活」(大正14年:1925年)なんてタイトルも。「号外」の文章は早慶戦でいえば、「十一對零で早大勝つ」のように旧字が使われていて、表現も当時の言い回しなので、読みにくいところもある。でもだからこそ、その時代の風潮や空気みたいなものが伝わってくる。

有料コンテンツの明治時代編は明治37(1904)年の「韓国仁川港外のロシア軍艦2隻を撃沈」から始まる日露戦争期が中心。「旅順総攻撃の戦闘経過」「対馬沖の大会戦で世界空前の大勝、バルチック艦隊全滅」など、歴史に興味がある人にぜひ読んでもらいたい内容。

収録写真で印象深かったのは、関東大震災の地震直後の日比谷交差点の様子、日清戦争における日本の連合艦隊、そして、日露戦争の「日本海海戦」における戦艦「三笠」の秋山真之参謀が打電した「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」の文言など。

「毎日新聞社は来年、創刊140周年を迎えます。100年以上にわたって引き継がれてきた資料から、生の歴史に触れて当時の雰囲気を感じてほしい」と毎日新聞社のデジタル出版室の松本さん。

iPadアプリ『毎日新聞 号外』は、8月24日よりApp Storeでダウンロード開始。大正時代の号外26点・写真8点は無料、明治時代末期の号外28点・写真15点は税込1200円。

「今後のラインナップとして、『昭和版』、『平成版』とみなさんの記憶により残っている時代のコンテンツも追加していきたい」とのことだった。自分が生きている時代の号外をたどるのもまた別の楽しみがありそう。

興味あらば、まずは無料でダウンロードできる大正時代からチェックしてみて。