予期せぬことだから人は驚き楽しむことができるのではなかろうか?もっともトラブルとか物騒な事態はごめん被るが・・・。それでも多少の刺激がある毎日でありたい。
生まれてこの方、絵画というものを買ったことがない。柄じゃないというのがあるし、我が家にもマッチしない。第一、そんなスペースもない。
実は、レコードジャケットを貼ることは稀にある。サイズ的にもデザイン的にも趣味的にも、あれならドンピシャ。
そして、コレもいいかも。アートブランド“穴薪ペインティング”が手掛ける「プロダクトペインティング」は、写真を送るとそれを元に絵を描いてくれるサービス。サイズもレコードジャケットの大きさで描いてくれるらしい。
ただ、それだけじゃ別に何てことない。このサービスは一味違うのだ。似せて描いたり、写真を忠実に絵にしたり、そういうのじゃない。むしろ、どんな風にアレンジしてくれるのか、それを楽しんでいただきたい内容となっている。
当然、どんな絵にするのかアレンジ方法の指定はできない。「似てないから、やり直し!」なんてのもナシ。
しかし、絵の出来上がりに関していえば5つのスタイルが用意されている。注文する場合は、この中から好きなものを指定する。
「カットアウトミックス」(税込31,500円)は、写真を貼り合わせてコラージュっぽい仕上がりになるスタイル。「ライン・オブジェクト」(税込21,000円)は、基本的に線で全てを表現していく“線画”。対象も背景も、線で描いていくのがコンセプト。「フリー・ペインティング」(税込31,500円)は、まさに絵画という感じ。かなりアートな雰囲気を漂わせてくれる。「シンプルカットアウト」(税込21,000円)は、色調を3つくらいにして陰影を捉えて描く。「ダブルイメージ カットアウト+ライン」(税込31,500円)は、「カットアウトミックス」と「ライン・オブジェクト」の二つの要素が合わさって、もっとアーティスティックになったデザイン。
そして、もう一つある。注文する際に答えていただきたい、“穴薪ペインティング”からの10の質問が面白いのだ。
その内容とは「貪欲になれるものは何ですか?」、「憧れる職業は何ですか?」、「興奮するものは何ですか?」、「好きな映画は何ですか?」、「好きな音楽は何ですか?」、「好きな有名人は誰ですか?」などなど。
これらに対する回答が、絵を描く際の参考となる。時には、絵の方向性が決められることまで……。
例えば「好きな有名人は?」という質問で挙がった人物が、そのまま背景に使われることもある。別に、適当に大雑把に投げ掛けられるクエスチョンではないのだ。
そして、送る写真について。これは、何を送ってもよい。このサービスは記念日(誕生日、結婚記念日など)のプレゼントとして利用されることが多いので、今までは人の顔の写真での発注がダントツで多かった。でも、それ以外の写真だって全然アリだ。
ただ、一つだけ不安なことがある。イメージとあまりにも違った、期待はずれの絵が出来上がってしまったらどうしよう。それはヤダ。何しろ、後からのやり直しはご法度のサービスなのだから……。
でも、その点についても心配は要らない。写真に写った被写体に関してはそれなりに忠実に描いてくれるとのこと。だから、決してガッカリさせる結果にはならない。
事実、このサービスに満足している人は多い。例えば、結婚記念日に利用した人がリピーターとなり、数年後に赤ちゃんの絵やダンナさんの絵で再び利用する……といったケースも、今までにはあったそうだ。
そんな「プロダクトペインティング」は、オンラインショップの「密買東京」で注文が受け付けられている。
ここまで読んで、まだ「絵画なんて柄じゃない」と思った方。“穴薪ペインティング”の絵は、大丈夫なんです。彼らは、狙って“インテリアの一部”になるように描いているんです。
もし自室に通常の絵画を飾ると、もしかしたら部屋の中で浮いてしまうかもしれない。それを見越して、同ブランドは普通の暮らしの中にあっても浮かない絵を狙って描いてくれる。
ここで一つ、私も“絵画童貞”を破ってみようかな……。