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2011年8月19日金曜日

避難用グッズを収納できる枕

備えあればの通り、何事も直ぐ持ち出せるものは注意したほうがいいですよね。モチロン収納場所にも気を使うべき!身近な場所に置いとけるものの方が返って日常の延長線っぽくて咄嗟に関連付け出来そうな気もします。

もう、常識だろうか。いざという時のために、自宅に避難用カバンを常備している。備えあれば憂いなし。
……これ、本当に良くないことなんだけど、たまにおざなりにしているかもしれない。「カバンの準備は済んだ。もう、やることはやってるよ」と、自分の中でその存在が軽くなっているかもしれない。
本当は、もっと身近に感じてなきゃいけないのに。何かあったらパッと抱えてダッと逃げ出せるくらい、精神的にも身近な存在に。

そこで、これはどうだろう。蒲団店「山昇」と防災用具メーカー「大石製作所」の共同開発で誕生したのは、『快眠防災枕』。
これは枕だが、避難時の役にも立つ。ただの枕じゃなくて、避難用グッズを収納することができるのだ。

といっても、色んな物が入っている枕は寝にくそうだ。なんか、デコボコしてそうだし……。
そこで、枕内部に筒を入れることにした。頭が接触しない枕の上部に直径8センチ、長さ58センチの円筒ケースを内蔵したのだ。ここにスリッパ、軍手、懐中電灯等を収納する。
また枕の真ん中はへこんでいるので、安眠枕のように寝心地は良い。
「今まで、防災頭巾をそのまま枕にする“避難用枕”はありました。でも、その枕で毎日眠るのは辛いですよね。そこで私どもは寝心地も重視し、現在の形を考案いたしました」(山昇・池端店長)

同店は、今までにもオーダーメイドによる枕の製作に取り組んでおり、特に寝心地にはこだわってきた。そして、その姿勢は今回も変わらず。枕の両サイドをファスナーで開閉式にして、横向きの体勢で寝る人のために高さ調節ができるようにもしている。

そんな『快眠防災枕』の開発に着手したのは、昨年の10月だった。そして、その後に起こった震災。この時、皮肉にも防災枕の重要性を再確認することに……。
「元々、スリッパや軍手、笛などが一時避難のために必要だとは認識していました。その後、3月の震災によって、預金通帳や処方箋のコピーを入れるのにも適していると気づいたので、それらを収納することもお勧めしております」(池端店長)

そうして、結果的に今年の5月より発売が開始された『快眠防災枕』。

現在は、「山昇」のホームページと「大石製作所」のショッピングサイトで購入することができる。価格は7,980円(税込み)。

“防災のプロ”と“眠りの達人”のコラボレーションによって生まれた枕。安心感がある。それゆえ、もしかしたら通常の枕以上にグッスリ眠れることができるかもしれない。