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2011年8月16日火曜日

かき氷専門店の店主が教えてくれる「かき氷のレシピ本

その一手間が更なる拍車をかける美味しさの秘訣、時間や労力がかかるものじゃなくてもちょっとしたアイデアで味がグンと引き立つものです!しかしカキ氷の場合所詮元は水だということは忘れてはいけません。

夏に食べたい物の1位といったら、かき氷だろう。冷やし中華も、ガリガリ君もイイ線いってるけど、私の中ではかき氷が不動の1位。もう「かき氷」という音の響きだけで、テンションが上がる。「夏が来たんだなぁ!」と、ワクワクが止まらない。

そんなかき氷が、この一冊でもっと身近になる。メディアファクトリーから6月3日より発売されている『お家でいただく、ごちそうかき氷』(税別1,000円)は、お家で簡単に、そして好きな時に、好きなだけ、かき氷を食べてもらうことを目標に制作された、まさかの“かき氷のレシピ本”。

この本を執筆したのは、一年中かき氷を提供する“かき氷専門店”「埜庵(のあん)」の店主・石附浩太郎氏。愛好家にはお馴染みの名店だ。
そしてこの本を企画したメディアファクトリーの編集者も、重要な登場人物。この方、かき氷が大好きらしいのだ。
「冬にかき氷が食べたくなり、かき氷専門店として有名な埜庵さんにお伺いしたんですが、そこでのシロップやトッピングの豊富さにビックリしました」(担当編集者)
アイスだってビールだって、夏の限定飲食物ではない。今や、冬にいただくのもオツなもの。「ならば、冬にかき氷を食べるのが普通になる時代も近いのではないか?」と、思い入れたっぷりの希望的観測から、このレシピ本は企画された。

そこで、気になるのが本の内容。これが驚いた。噂には聞いてたけど、こんなにもかき氷にレパートリーがあるだなんて! 聞いたことがあるだろうか。日本酒と酒粕を用いた“酒粕かき氷”や、しょうがを用いた“薬膳しょうがかき氷”の存在を。
特にたじろいだのは、“薬膳しょうがかき氷”。これを食べると、体が温まるというのだ。かき氷なのに。またその上をいくのが、バーナーであぶって焦げ目をつける “温氷”。冬限定かき氷なのだが、ここまで来るとカルチャーショックだ。

だが、さすがはレシピ本である。
「この本で紹介されているかき氷の、ほぼ全部を作った方もいるみたいです」(担当編集者)
ぶっちゃけ簡単に作れそうなものもあれば、手間のかかりそうなやつもあるのに……。

チャレンジャーだな!

ただ、一つ断っておきたい。上記のような現実離れしたかき氷ばかりが紹介されている本じゃないのだ。“みぞれ”はもちろん、“いちご”、“メロン”、“抹茶”といった定番かき氷のレシピもしっかりと掲載されている。
「石附さんが教えてくれる基本のシロップと練乳さえあれば、後は家にあるもので結構イケちゃいます!」(担当編集者)
この本の通りに作っていけば、スペシャルなかき氷が我が家で現実のものになる。“いちご”も“メロン”も“抹茶”も本物のいちごやメロンを使う本格仕様だが、どれも基本のシロップとフルーツをジューサーで混ぜ合わせてしまえば大丈夫。そのパターンで、ほとんどの特製シロップが出来上がると言っても過言ではない。

そんな同書、今まで(7月末現在)に1万5千部を売り上げているという。
「やはり、節電対策でかき氷を食べたい人が増えているのかもしれません。あと、外食に対する不安から家で手作りする機会も多くなっているようです。また、かき氷はアイスなどに比べると低カロリーですしね」(担当編集者)

なるほど。私もお店で買ってるばかりだったけど、今度はかき氷機を購入して“自作かき氷”を試してみようかな。
特に個人的に注目しているのは、“梅酒”と“ぶどう酒”のかき氷。その名の通り、梅酒とワインを利用したもので、「寝苦しい夏の夜、晩酌代わりにもなる」とワクワクの解説文でレコメンドされている。見逃せない。

好きだと自称していたかき氷。でも、こんなに奥深い世界だとはまったくもって知らなんだ。