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2011年8月14日日曜日

田舎ではたらきたい! 地方をめざす若者たち

最近色んなニュースで騒がれてるゆとり世代の若者。十人十色と言うように一面性だけで全てを決め付けるのはいかがなものかと。彼らのように将来の日本に必要な逞しい子等もいるのです。

今の若者は、社会貢献志向が強い、と言われている。
地球にやさしいプロダクトに人気が集まり、ボランティアにも積極的に参加する。さらには社会貢献をビジネスにしたいと考える人も増え、「社会起業」「地域起業」といった言葉をよく耳にするようになった。
若者たちは、なぜいま、地域・社会に貢献する仕事をめざすのか。

千葉県の横芝光町へ移住し、「田舎日記」のディレクターとして地域活性化ビジネスに取り組んでいる、NPO法人「TINA」の吉岡さんに話をうかがった。

「大学を出てすぐに旅行会社に就職し、4年間、東京で会社勤めをしていました。それから横芝光町に移住し、TINAで働き始めたのが、2010年の12月です。TINAの代表を勤める秋葉とは、もともと大学時代の出会いがきっかけで、一緒に働くことになりました」

旅行会社の添乗員として日本各地を飛び回るうち、どこかに自分の土地、と呼べる場所を見つけたいと思った。田舎暮らしはどうですか、と聞くと、「田舎暮らし、むちゃくちゃイイですよ」と、顔をくしゃくしゃにして笑う。

「運が良かったんです。移住したいと思った時に、たまたま土地の仕事がありました。ふつうは、移住したいと思っても、田舎ではなかなか仕事がないですよね。その現状は、今も昔も変わっていません。ゼロから仕事をつくるという方法もあるけれど、自分の仕事を自分でつくれる人ばかりじゃないので」

「だから、僕はこの土地に新たな地域ビジネスをつくって、それをどんどん次の世代に引き渡していきたいと思っているんです。自分で仕事をつくるのもかっこいいけど、行きたいところにもうすでに仕事があったら、それに越したことはないですから」

横芝光町では、吉岡さんのように、土地の仕事へ思い入れをもって働く人が増えている。いずれも、20代後半から30代前半の、若い実業家たちだ。

「僕が大学1年生のとき、ちょうど9・11のアメリカ同時多発テロ事件がありました。
大学の仲間たちがみな、ボランティアに参加したり、問題意識をもって自主的にプロジェクトを立ち上げたりしていたのを、今も覚えています。衝撃的な出来事でしたから、ぼくらの世代にとって、何かのきっかけを与えたんだろうなと思います」

高校や大学という多感な時期に9・11をむかえた若者たち。大人になり社会経験を積んで、今、あらためて「土地の仕事」が注目され始めている。
そして未来、3・11の東日本大震災を体験した次の世代が、その後を追う。

吉岡さんはこの夏、横芝光町の案内役として、東京からやってくる400人のインターン生を引き受ける予定だ。
もとは内閣府の地域雇用創造事業の一環として、夏休みに企画された学生・既卒向けインターンシップ。その実地研修先に、横芝光町が手を上げた。
インターン生たちは、この町で新しいビジネスを試みている農家や事業者のもとへ訪れ、ゼロからイチをつくりだすために知恵をしぼりあう。

1日に50人の学生が日帰りで参加するというあわただしいスケジュール。大変ですね、と吉岡さんに声をかけたが、「旅行会社の添乗員やってたら、ひとりで50人の対応をするなんて日常茶飯事ですから」と涼しい顔だ。
ひとりでも多くの人に、企業インターンだけでは得られない、地域ではたらく「生」の感覚を持って帰ってほしいと考えている。

吉岡さん自身も、大学時代の出会いが、働き方を変え、生き方を変えて今に至っている。
この夏休みは、千葉県の横芝光町で、人生を変える出会いが待っているかもしれない。

※インターンシップは参加受付中。開催日程ごと4つのコースに分かれており、最初のコースは8月上旬にスタート予定。詳しくは、農村六起 プレミアムインターンWEBサイトへ

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