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2011年8月6日土曜日

山好き高校生たちの静かで熱い戦い

太陽に肌を焼かれようとも青春の日々は全力疾走!よりによって山かよ!って脱水症状が気になる大会ですが登山ブームもあることですし、これもありかもしれません。

高校生スポーツの祭典、高校総体。
夏は7月28日から8月20日にかけて青森で開催予定。総体で実施される競技を何気なく眺めていた所、面白いものを発見した。

陸上や水泳などのスポーツの中に、"登山"があるのだ。
その名も登山競技という。登山の何でどう競うと言うのか。

この競技に参加するのは各県の代表、男女1チームずつ。4人ほどで1つのチームを組み監督と共に競技に参加する。歴史は深く、1970年代にはもう実施されていたそうだ。
競技の内容を登山部を持つ高校に伺ってみたところ「競技では実際に山に登り、実技で競います」と言う。

しかし山を駆け抜けて一番最初に下山できたら一等賞……と単純な話ではない。この競技で問われるのは体力だけではないのだ。
「まず気象予報を確認し、天気図を作成すること。さらに山に対する知識のテストもありますね」

山に登った後も、装備のチェック、隊列を乱さず進めるかどうか、テントをいかに美しく素早く設営できるか、炊事のやり方、内容まで得点に関わってくる。
「もちろん時間制限もあるのでペース配分、何よりも仲間との協調性も問われます」つまりは登山に関わることすべてが得点につながってくるのである。
「何より大切なのは、マナーを守って登山できているかどうか。この競技はトータル4日ほどかけます。総体の中でもかなり厳しい競技のひとつです」

高校生だけでなく、ついて行く監督や審判も大変だ。
そんな大変さもあってか年々登山部への入部希望者が減り、中には部の存続が危くなっている高校もあるとか。
「一見するときつく厳しい競技ですが、じっくり取り組むほどに連帯感が生まれます。一人では登るのが厳しい山も仲間と一緒に乗り越える楽しさは癖になりますし、知識も身につきますよ」
と、登山部の監督さんは登山競技をプッシュする。

その一方、数年前から登山を楽しむ女性、通称"山ガール"がはやっているとも聞いた。
今年は節電のために少しでも涼しいところへというエコ目的もあり、今夏は山がアツイらしい。

しかし忘れがちだが、登山の前には登山計画書を出すのがマナー。高い山はもちろんだが、低い山でも出した方が安心だ。
これは行き先や連絡先を記したもので、登山口に預け入れるか最寄りの警察へ届けることも可能。
競技ではないのでかっちり試合スタイルでやることもないが、どうぞマナーを守って楽しく登山を。