劇画で言う魔法ですら科学の力でそれっぽく見せられる。傍から見て不思議と思うこともトリックがあったりもする。でも不思議って思うくらいでタネは知らないほうが夢があっていいかもしれませんね。
突然だが、魔法使いの必須アイテムと言えば、何をイメージするか。三角帽子、箒、杖などが挙げられると思うが、この中からユニークな製品がハリーポッターの本場、イギリスから生み出された。それは「いかにも魔法使いらしい」ものである。
キャンドルの明かりを自由に点けたり消したりできる魔法の杖『カンデラ(WRC10410)』(リンクス販売)がそれ。専用のキャンドルライトとセットで販売されており、キャンドルに向けて杖を大きく前振りすると点灯。左右に振ると消灯。また、本物の火を消すようにキャンドルに息を吹きかけてもオッケー。さらに、杖の網目状の部分を指で2回軽く叩くと60分後に自動消灯する。なお、杖の操作の有効範囲は4メートルまで。
ところで、この杖、どういう仕組みになっているのか。
「杖に加速センサーが内蔵されており、学習した赤外線コードをジェスチャーにより発信できるようになっています。具体的には、杖の先に赤外線受送信部を搭載し、そこから赤外線コードの学習および発信を行っているのです」(リンクス)
子供へのプレゼントにとても喜ばれそうな製品だが、そのルーツを探ってみると、
「子どもと楽しめる物作り情報サイトで、紙で自分の魔法の杖を作るというプロジェクトが全世界で30万以上もダウンロードされたのが発端です」(同)とのこと。
当初、紙で杖を自分の好みの形、色につくることを楽しむ商品として好評を博した。その勢いに乗って、リモコンメーカーの開発者だったクリス・バーナード氏がThe Wand Company(本社イギリス)を2009年に同僚とともに創設。前職で培った知識と経験で、
「杖とリモコンを組み合わせて魔法の杖ができるのではないか」
と考え、完成したのがテレビなどの家電製品の遠隔操作ができる魔法の杖『カイミラ』。その第2弾として技術を応用したのが今回の『カンデラ』だという。
子供から大人まで、魔法使い気分をちょっと味わってみたいなら、このような魔法の杖が役に立ちそうである。
0 件のコメント:
新しいコメントは書き込めません。