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2011年6月6日月曜日

梅雨・夏を乗り切る快眠対策

最近は気温の変化に体調を崩すひとも多い。稀に見る夏の到来を思わせる熱気、健康であっても中々寝付けず体力の回復が見込めないそんな嫌な予想が出来るか。

各地で例年より早く梅雨入りした今年。じめじめした梅雨、そして暑い夏。寝苦しい季節がやってくる。

そこで東京・銀座の商業施設、交詢ビルに店舗を構える寝具専門店「寝具御誂専門店 IWATA 銀座店」に夏場の快眠対策について話を聞いた。IWATAは創業180周年の京都の老舗。蒸し暑い京都の夏を乗り切りながら培ってきた長年の快眠ノウハウに定評がある。

同社の担当者によれば、夏の快眠を妨げる最大の要因は「背中のムレ」だという。なんと、眠りにつく時の背面湿度は80%を超えるときもあるとか。
「背中が蒸し暑くなると、冷たい部分を求めて無意識のうちに寝返りの回数が増えてしまい、深い眠りにつけません。最初の30分間、寝返りをせずにいることができれば、深い眠りにつきやすいといわれています」
つまり、背面の湿度をいかに抑えるかが快眠へのカギなのだ。

その方法はいくつかある。手っ取り早いのは、シーツや枕カバー、敷布団などの素材を「麻」にすること。麻は熱伝導に優れ、吸放湿性も高いからだ。また、熱の放出性の高い「キャメル」素材(フタコブラクダの毛)も快適。フタコブラクダは寒暖差が激しい地域に生息するため、保温力と放湿性が抜群なのだそう。そのほか、クーラーの噴出し口の下にシーツや敷布団を置いて寝る前に冷やしておいたり、ベッドをすのこにして通気性をよくするのも効果的とのこと。

夏の寝具ケアに関しては、やはりシーツや枕カバーはこまめに洗うのが理想。また、長時間の布団干しはNGで、干すのは正午すぎまでが良いそう。布団自体が熱くなってしまうと寝苦しいし、強い紫外線を浴びすぎると布団自体の傷みがはげしくなるからだ。

工夫できるのは寝具だけではない。意外に盲点なのがパジャマ。夏は涼しさを求めて、短パンTシャツという人も少なくないと思うが、実は長袖のほうがオススメとか。
「肌の露出が多いほど汗を吸い取る面積が少ないために、逆に不快感が高くなるともいわれています」
綿素材の長袖のパジャマなどは、一見暑そうに思えるが、実は体の汗を吸収してくれるので快適に過ごせるらしい。

IWATA銀座店内には、すべての商品を実際に寝比べられる「寝心地体験室」があり、睡眠改善インストラクターによるアドバイスが受けられる。夏の快眠への意識の高まりもあって、5月は一日平均30名ほどが利用したという。カーテンで間仕切りができるので、リラックスしながら寝具を選べると好評だ。

今年の夏は節電に加えて、例年より暑いという予測もある。快眠のためにできること、今から考えておきたいですね。