この発想はなかったというところから意標をついた見事な玩具。コマーシャルで見たことはありますが、実際まだ手に取ったことはありません。その中でもこんなものが陳列されていました。
ちびっこたちに人気の食玩『超変換!!もじバケる』シリーズをご存知だろうか?
『超変換!!もじバケる』は粒ガム1個のお菓子に付いている(株)バンダイのオリジナルトイ。 一文字の漢字を組み替えて、その漢字を“動物”に「超変換」することができる玩具だ。変換のおもしろさはもちろん、税込105円という価格の安さがまた魅力。
去年の5月に第1弾「犬」「虎」「魚」「馬」「鳥」「竜」、12月に第2弾「狼」「牛」「亀」「鮫」「虫」「龍」を発売して以来、ヒットを飛ばし、この第3弾で累計販売数が300万個を突破する見込み。厳密にいうと“動物”に含まれないものもあるけど、そこはつっこまないでほしい。
本商品について、(株)バンダイ、キャンディ事業部・企画開発チームの桐ヶ谷美沙子さんにコメントをいただいた。
――そもそものきっかけは何だったのですか?
「小学生の子どもが『竜』の文字がカッコイイ! って言ったんです。このひと言が企画のヒントになっています。動物やモノの形が、絵文字などを経て文字や漢字になる“文字の成り立ち”の面白さも商品化に至るきっかけとなっています」
こんな男の子向けのトイの担当者が女性の方というのにびっくりしたのだが、そういうきっかけがあったのか。
――商品名に“変換”ってワードを採用したワケは?
「パソコンや携帯電話を使うお子さんも増えている中、文章を打つ際に使う“変換”がこの商品のネーミングの元になっています」
今回の第3弾のラインナップは「獅」「象」「熊」「蟹」「蛇」「鯨」で、カラーはそれぞれ4色。さらに今回から4色の中に“ゴールド”があらたに加わった。
――漢字のチョイスはどうやって決めたのですか?
「今回の漢字は百獣の王『獅=ライオン』や、動物園でおなじみの『象』、変形が面白い『蟹』など、この商品を楽しんでくれている子どもたちにわかりやすくなじみのある動物を6種類セレクトしました」
個人的には獅子と象のゴールドがほしい!
――商品開発で特にたいへんだったことは?
「漢字形態が不自然でないことと、動物形態の見え方を両立させるのが難しくて、何度も形状を変え、検証を重ねました。
今回の6種類の中でも『象』は漢字が複雑な形状だったこともあり、最後まで悩みました。変形後の象の姿をかっこよく、実際の象に近づけるために耳を逆さにしたり、頭の位置を微調整したりして、どうすればより象のシルエットに見えるか試行錯誤しました」
――「ここを楽しんでほしい!」といったポイントを教えてください
「もちろん漢字から動物へ組み変わる不思議さや楽しさを味わっていだたきたいですが、ぜひお子さんと『この漢字はなんて読むかな?』→『組み替えてこの動物だったね!』といったクイズ形式で一緒に遊んでいただいて親子コミュニケーションの一助にしていただいたけるとうれしいです。また、慣れるまでは結構組み替えにコツが必要だったりしますので、親子でどっちがはやく組み替えられるか競っていただいたり等、自由な発想で遊んでいただけたらと思います」
ところで『超変換!!もじバケる3』の新CMではコマーシャルソングを吉幾三が歌っている。CMは通常バージョンと東北地方限定で放映される「津軽弁」バージョンの2種類。「津軽弁」バージョンは桐ヶ谷いわく、レコーディング当日に吉幾三のアドリブによって!? 生まれたらしい。これはYouTubeでも見ることができるのでチェックを!
子どもはもちろん、オトナも自分用にコンプリートしてズラリと並べるのもよし、「蟹江」さんや「熊谷」さんにギフトとしてプレゼントするのもよし!? 『超変換!!もじバケる3』は6月上旬より、全国のスーパー、量販店、コンビニのお菓子売り場で順次発売!