当時の賑わいを知らない自分としてはツートンカラーの生き物が珍しかったという印象がまったく無かったりする。ちょっと触ってみたい気もするが草食系も油断ならない。
上野動物園に新しく来たジャイアントパンダ2頭が、地震の影響もあったものの、無事公開されて、大人気のようだ。
ふと、こんな疑問が浮かんできた。
「そもそも現在、日本にパンダは何頭いるのだっけ?」
◆恩賜上野動物園(東京)
1972年の康康(カンカン)と蘭蘭(ランラン)の来園以来、上野動物園といえばパンダがシンボルだ。その後は、その2頭の死亡を受けて、1980年に歓歓(ホアンホアン)、1982年に飛飛(フェイフェイ)がやって来る(それぞれ1997年と1994年死亡)。1985年に初初(ちゅちゅ)が誕生するも2日後死亡、1986年に童童(とんとん)が誕生(2000年死亡)、1988年に悠悠(ゆうゆう)が誕生する(1992年北京動物園へ)。2003年に来た双双(シュアンシュアン)は2005年に出国。1992年にやって来た陵陵(リンリン)は2008年に死亡。
そして現在は、今回やってきた力力(リーリー)と真真(シンシン)の2頭だ。
◆神戸市立王子動物園(兵庫県)
王子動物園に(初代)興興(コウコウ)と旦旦(タンタン)がやって来たのは2000年。その後2002年に興興(コウコウ)は中国に帰り、2代目の興興(コウコウ)がやってきてが、2010年9月に死亡。2008年には旦旦(タンタン)が出産に成功したが、赤ちゃんは4日目に死亡している。
現在は旦旦(タンタン)1頭のみだ。
◆アドベンチャーワールド(和歌山県・南紀白浜)
実はアドベンチャーワールドは「成都大熊猫繁育研究基地の日本支部」で、白浜町は「パンダの町」だ。世界有数のパンダ繁殖施設で、12頭の赤ちゃんがここで誕生している(ただし1頭はすぐに死亡)。
1988年に中国から来た辰辰(シンシン)と慶慶(ケイケイ)が数ヶ月滞在。中国生まれの蓉浜(ヨウヒン)と梅梅(メイメイ)はそれぞれ1997年と2008年にアドベンチャーワールドで一生を終えている。2001年~2005年にかけてアドベンチャーワールドで生まれて無事育った雄浜(ゆうひん)、隆浜(りゅうひん)、秋浜(しゅうひん)、幸浜(こうひん)はその後、中国の成都大熊猫繁育研究基地へ渡っている。
現在は、北京動物園生まれの永明(エイメイ)と、アドベンチャーワールド生まれの良浜(らうひん)、愛浜(あいひん)、明浜(めいひん)、梅浜(めいひん)、永浜(えいひん)、海浜(かいひん)、陽浜(ようひん)の8頭が飼育されている。
なお、彼らの名前の「浜」は白浜生まれの証。
つまり、上野動物園2頭、王子動物園1頭、アドベンチャーワールド8頭で、全11頭のジャイアントパンダが日本にいることになる。
近畿には9頭いるので、関西の人はそれほど珍しいとは思っていないが……。
やはり日本でたった3ヶ所の動物園にしかいないジャイアントパンダは、珍しい動物なのだ。
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