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2011年6月30日木曜日

夏には冷たい“塩”ヨーグルトドリンクを

やりすぎなければ美味しいのだろう塩シリーズ、実際料理は塩加減一つでどうとでも変わってしまうが。それでもどの調味料を一番使うかといわれたら大体これだろうか。

まだ多くの地域で梅雨が終わっていないというのに、気温は全国軒並み30度越え。
しかし今年は「節電の夏」だ。そうそう気軽にエアコンも付けられない。そのせいか、涼しく過ごすための節電グッズが大流行なのだという。ひんやりマットや緑のカーテン、団扇や寝間着まで、節電しつつ涼しくなろうと誰もが必死に取り組んでいる。
そこで美味しく飲んでさっぱりできる、アイラン。を提案したい。

これはトルコで常飲されているドリンクのこと。
作り方はいたって簡単。よく冷えたヨーグルトに冷たい水と塩を入れ、泡がたつまで攪拌するだけ。つまりは甘くないヨーグルトジュースなのだ。ここに唐辛子を入れたりハーブを入れるメニューもあるが、そのあたりはお好みで。
トルコだけでなく、中東やアジアでも広く愛飲されているそう。いずれも暑い地域で、水のようにゴクゴク飲まれていると言う。

そもそもトルコ料理は世界三大料理のひとつ。
しかしトルコ料理と言われても、何があるのやらパッと思いつかない。伸びるアイスがあったかな。と言う程度だ。常々、何でトルコが世界三大料理に? と、不思議に思っていた。
あるトルコ料理店に話を伺うと、
「トルコ料理は周辺の地域の料理を吸収複合して生まれました。さらにその調理法は各国に広まり、他国の料理に影響を与えたり、料理の元祖であったりもするんです」
今や世界各国で食べられるピザも、“ピデ”と言うトルコ料理が元祖と言われているそう。

さらに、
「とにかく種類が豊富なこと、使われる食材が多岐にわたることでも有名ですね」
羊に野菜、スパイスなど、トルコ料理は多くの食材が使用される。
そしてヨーグルトも、トルコではよく使われる食材のひとつ。

朝昼晩、時間を問わずトルコの人はアイランを飲む。日本で言うと麦茶のような感覚か。自分で作るのはもちろん、スーパーへ行けばパック入りでも販売されているそうだ。もちろん、レストランでも常備されている。
油やスパイスを多用するトルコ料理を食べた後にアイランを飲むと、ヨーグルトの酸味で口の中がさっぱり。

また、「トルコの夏は暑いですが、そんな時に飲むと暑気払いになりますよ」と、お店の方。蒸し暑くて食欲の無い時、喉が渇いた時にピッタリなのだそう。 

ちなみに日本のヨーグルトでもアイランは作成可能。
砂糖味を期待して飲むと一瞬びっくりするが、ヨーグルトの酸味とコクがまろやかで美味しい。ドリンクと言うよりもスープに似た味だ。

火を使わずに手軽に作れて何よりおなかに優しいのも夏にはちょうどいい。
暑さにやられて早くもばて気味と言う人、自家製アイランでこの夏を乗り越えては。