無駄話題も面白ければ取り上げるので役に立つかは人次第、ときには時間の無駄と思われても知人に教えて輪を広げる。それこそコネタの流儀!

2011年7月5日火曜日

下戸に朗報! ビールを飲んでるように見えるジョッキ

真に求めるものは意外と周囲にいえないくだらないものだったりする。これも一部の人に朗報でも一般的にはジョークアイテムであろう。もっとも店で使えるかは疑問だが。

今年は酷暑か? この原稿を書いている6月下旬の時点で、異様に暑い。ということは、何だ? ビールの美味しい季節だ。
しかし、我々と同じ人種ばかりではない。いまだにいるのだ。「飲まないなんて言わないよな?」と、下戸に脅しをかける親父たちが。

そんなピンチの瞬間に出くわしたとしたら、コソっとこれを渡してあげたい。パイロットインキから6月11日より発売されている『嘘ビール』があれば、ビールを飲んでいるふりができるらしいのだ。

どういうことか? これは、同社独自のメタモインキの特性(特定の温度で色が消えたり、出たり、変わったりする性質を持っている)を活かして開発されたアイテム。
冷たい水を注ぐとジョッキの色が変化し、まるで本物のビールが入っているように見えるらしい。

この商品を開発したきっかけを、同社に伺ってみた。
「お酒が得意ではない上司がいて、気軽に飲みに誘えない状況でした。また、お酒が飲めない人が飲みの席でウーロン茶を頼んだ時に、『一緒にジョッキで乾杯できたらいいな』、『嘘でもいいからビールを飲んでいるふりができないものかな』と考える日々を送っていました」(同社・担当者)
その時に思い出したのが、パイロットインキが誇る「メタモインキ」。これを利用してみたら悩みが解消されるかも! そう考えたのが開発の始まりだった。

私は下戸ではないが、単純にこのジョッキに興味がある。本当に、ビールに見えるのか? 早速、取り寄せて試してみました。
その際の、注意点が一つ。
「温度に反応するので、“氷水”を用意する必要があります」(担当者)

というわけで、『嘘ビール』と氷水を用意! まず、水に先駆けて氷を入れてみると、すでにジョッキの下部が黄色く染まってきている。ソフトなイエローだ。
そして、水を入れてみる。すると、段々とジョッキ全体がビールジョッキに。さすがに「本物のビールと見分けがつかない!」なんて言うには無理があるが、下戸精一杯のシャレっ気として飲兵衛の方々には勘弁していただきたい。

これをゴクッといくと……、氷水だ。しかし、傍から見るとビールジョッキ。だから、『嘘ビール』という商品名。

また、同時発売として『嘘ワイン』と『嘘カクテル』も発売されているが、こちらも劣らずマジカル。
『嘘ワイン』の方は、氷水を注ぐとグラス全体が赤ワイン・カラーにほんのりと染まるし、『嘘カクテル』は涼しげなブルーのカクテル色に早変わり!

そんな、この『嘘ビール』、『嘘ワイン』、『嘘カクテル』は、雑貨屋ブルドッグ、ヴィレッジヴァンガード、ロフトなどで発売されている。価格は997円(税込み)。

また面白いのが、注ぐ飲み物によって変化する色も変わってくるということ。緑茶を『嘘ワイン』で飲むとトロピカルジュースみたいになり、『嘘カクテル』にトマトジュースだとチョコレートドリンクに……。
それらが、何の躊躇もなくグイグイ飲める。なぜなら、ひとつもアルコールが入っていないから。

どうだろう。お酒が飲めない人達にとっての、強い味方となるか?