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2011年7月21日木曜日

節電のため、ドクターフィッシュを使用する理容室

節電に対して各々の生活スタイルに変化が生じてるみたいですが、中には突飛なアイデアを生み出す人もいるようです。それが思わぬ副産物になってくれると良いのですが。

今、自室でこの原稿を書いている。節電のため、クーラーはつけていない。正直、暑いよね……。
そこで、自分なりに工夫してる。アイスノンを体に当てたり、冷たい飲み物を口にしたり。そして、それなりの効果はあると自覚もしている。

工夫をしているのは、当然我が家だけではなかった。以前、「加齢臭撃退コース」というサービスを行うヘアサロン「Hair Salon Swing Club(ヘアサロン・スウィングクラブ)」(東京都足立区)を取材したのだが、同店がまたしても面白い試みを実施しているのだ。

「加齢臭撃退コース」は、頭部の酸化した皮脂の固まりを毛穴の奥からかき出す内容だった。そして同コース、6月13日より“ドクターフィッシュ”を使用し、「涼~ryo~」というコース名で再始動しているらしい。

これは何のために? どう使っているのか? 疑問だらけなので、お店に伺って実際に体験してみました。

到着すると、目の前に差し出されたのは小型水槽に入った数十匹のドクターフィッシュたち。
「この水槽に足をつけてもらい、ドクターフィッシュに角質を食べてもらいます。カット中に足元が冷たくて、気持ちいいんですよ!」(店長・白井さん)

このようなサービスを始めたのは、やはり“節電”がきっかけだった。
「現在、店内の室温を28度にしているのですが、カットクロスを羽織ると暑いんです。なので、足元を冷たいお水に浸して涼しくなってもらいたいと、このサービスをスタートしました」(白井さん)

そこで、なぜにドクターフィッシュの登場となった?
「冷たい水に足を浸すんなら、ドクターフィッシュを泳がせて、足の角質も食べてもらおう! と考えが発展していきました」(白井さん)

ほ~、こりゃ気持ちよさそうだ! 早速、私の角質も食べていただこう。
まずはクロスを羽織ると、やはり段々暑くなってくる。そこで、手始めにシャンプーをしてもらいました。いやぁ、快適!
その次にカットに入るのだが、ここでドクターフィッシュが登場。

水槽内には約40匹がス~イスイと泳いでる。ここに私の火照った足を浸しますよ……。スイマセン、お邪魔します!

暑い夏。足を水槽に突っ込んでる私。すごくキモチいい。ただ、なかなかドクターフィッシュが足を突っついてきてくれない……。
「人見知りで、はじめは食いついてこないんです。でも、2~3分経てば感覚があるはずです」(白井さん)
おぉ、確かに! ツンツク、ツンツク、感触が。ドクターフィッシュには「物陰に隠れる」という習性があるそうで、このサービスでも足の下に潜る子が多数。主に、足の裏の角質を食べてくれている模様。

そして、カットは15~20分で終了。足を水槽から上げると、むくみが取れている! 火照りもなくなって血行が良くなったかも。
そして仕上げに、ハッカの匂いがするローションを振り掛ける。これがまた、スッとするのだ。指と指の間も、スーッとする。靴を履いた後でさえ、スッとする。

その後はオイルで頭の毛穴から皮脂をかき出し、皮脂取り専用シャンプーとトニックで爽快に。 
要するにこのコースは、頭の皮脂を取って、足の角質も取り除く内容となっている。スカッとしっぱなし! 「涼~ryo~」というコース名にふさわしいスッキリ感が味わえました。

そして、これからの展望について。このドクターフィッシュのサービスは、通年での展開も考えているよう。
「元々、ドクターフィッシュは35度くらいの水が好きみたいです。なので、冬場でも皆様に体験していただけると考えております」(白井さん)
そういえば、そうだ。足湯を縦横無尽に泳ぐドクターフィッシュを見たことがあるもの!

ちなみに、「涼~ryo~」コースの料金は5,250円(税込み)。
「サンダル履きの方も多くなってきたので、角質が溜まっている方も多いと思います。そんな方には、是非体験していただきたいですね」(白井さん)
このコースで、頭と足がスッと爽快! 今の時期には、非常にありがたい。

節電のために、ドクターフィッシュ。新しい。