極身近なものでも突き詰めればチャンピオンになれる!そんな傍から見たらどうでも良さげな道具でテクニックを磨いてみたらいかがだろうか。
みなさん、箸を上手に使っている自信ありますか?
先日、小学生の箸使いの巧さに驚く機会があった。フジッコ株式会社が開催した食育イベント「第4回 小学生豆つかみゲーム大会」を見に行ったのだ。
豆つかみゲームとは、箸で豆をつかみ、お椀に移すというシンプルなゲーム。大会では、豆を1粒ずつ載せられる穴のあいたフジッコ特製のお椀「まめっ子くん」を使い、1分間にいくつ載せられるかが競われた。
大会には予選を勝ち抜いた12名の小学生が参加。みんな、慣れた手つきで次々に豆をお椀の穴に載せていく。滑りやすい豆をスイスイと器用に移す様子に見入っていると、1分間なんて本当にあっという間。実際にやっていないのでなんともいえないが、個人的には20個も載せられれば上出来じゃないかと思う。
ところが、そこは大会。レベルが違った。今回の優勝者の記録は、なんと34個。実に2秒で1個以上のペース。これまでの最高記録は38個なので、記録更新には至らなかったものの、それでもかなりの好記録だ。
さらに今回、従来の「小学生部門」に加えて、「絆部門」を新設。小学生部門上位3名とその家族(今回はみんなお母さん)のリレーもおこなったのだが、ここでも子どもたちが大活躍。むしろ、スローな親の箸使いにハラハラするような場面もあったほど。
最近は箸を正しく持てない子が増えているともいわれるが、こういうゲームに挑戦することで、楽しみながら箸の正しい使い方や礼儀作法を学べるし、家族で練習すれば会話のきっかけにもなる。ちなみに同ゲームでは、食事のときと同じく、肘はテーブルにつけず、背筋を伸ばすこともルールになっているので、正しい食事姿勢も習慣づきそうだ。
大会にはフジッコから初代「食イクメン」に任命された、お笑い芸人ますだおかだの岡田圭右さんも応援にかけつけた。2人の子どもの父でもある岡田さんは、
「不規則な仕事なので、休みがあるときはなるべく一緒にいようと思っています」
といい、食べながら会話がはずむよう、夏は鉄板焼き、冬は鍋など、ワイワイ会話ができるメニューにしてもらうよう奥さんに頼んでいるそう。
「思春期をむかえるので会話も減ってくるけど、食べながらであれば子どももしゃべりやすいはず」
やはり、食卓は大切な家族のコミュニケーションの場でもあるようだ。
日本では食事に欠かせない箸。正しく使えているか、子どもはもちろん、大人も改めてチェックしたいところ。今夜の食卓で話題にしてみては?