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2011年7月23日土曜日

話題の「復縁屋」ってどうなの?

失ったものを取り戻す労力ってとんでもないものです。しかし替えが利かないからこそ喪失したときに実感できるもの。人の心なんてその最たるものですが、何でも便利に事を進めるのが人間。

最近、ネットでも復縁させる商売が増えている。いわゆる「復縁屋」というやつだ。これって実際はどうなのか? そのへんの事情と方法などを某探偵会社に聞いてみた。

探偵会社の社長さんはちょっと困り顔で、「こういう案件はうちでは受けていません」とのこと。なぜかというと、一般の人はこの復縁屋は探偵がやっていると思いがちですが、実際は便利屋だったり、探偵とは全く関係ない業界の人がやっているんだそうです。

「探偵が別れさせ屋や復縁屋をやると、結婚詐欺になりかねない。探偵の許可を取り消されてしまうので普通の探偵は請け負いませんね。もし探偵で請負う業者があれば、かなり危ないと見ていいでしょう」と社長さん。

昔は探偵が許可制ではなかったので誰でも看板さえ出せば開業できましたが、今は警察の管轄なので危ない橋を渡るようなことはできないとか。「人探しのような調査でも今は個人情報保護に引っかかるので無許可の人が請け負うのも難しいはず」だそう。「当たり前ですが、テレビのように探偵が事件を解決することは現実的にはありません」ときっぱり。
なんかイメージする探偵とは全く違うんですね~。

ちなみに、復縁屋がやっている復縁方法とはどんなものか聞いてみると、やり方はだいたいこんな感じが多いそう。

1. 対象者と飲み屋などで知り合いになる
2. 飲みに行く場合は、相手に疑われないように工作員の恋人役を連れて行く
3. 元恋人を思い出させるようなエピソードを工作員が行う
4. 思い出の品があったら、それとそっくりなものを対象者に見せる

というのが初歩の段階。とにかく思い出させるように仕向けるんですね。初歩の段階とは言っても、けっこう時間もお金もかかるのもわかります。

ちなみにこれは、二人の別れの原因があまり悪いことでないことが前提。「悪い原因が原因だと、思い出しても嫌な気分になるので逆効果になってしまう」のだとか。例えば依頼者の酷い浮気が原因の場合は復縁屋をやっている人でも、復縁は不可能なのでお断りしているのが実情といいます。

これ以上は、業務秘密だそうですが、復縁したい人はやっぱり時間をかけて、気長に自分でやるしかないようですね~。