無駄話題も面白ければ取り上げるので役に立つかは人次第、ときには時間の無駄と思われても知人に教えて輪を広げる。それこそコネタの流儀!

2011年12月26日月曜日

メガネを置き忘れて毎日探す人へ

手に取った物を意識せずに置いてしまったが為にすぐに探すハメになる・・・そんな経験誰しもあるものだと思っています。流石にそれだけで歳を考えるのは急ですが。

「メガネメガネ……」と日々、置き場所を忘れて、メガネを探している人って、けっこう多いと思う。私もその一人だ。

ひどいときは毎日のようにどこに置いたか忘れてしまう。自分の脳が心配になるが、以前取材した認知症専門の医師は、こんな話をしていた。

「『ど忘れ』を心配している人はまず、健常ですよ。メガネや財布などの置き忘れ、しまい忘れなどは痴呆に直接つながるわけではない、『良性もの忘れ』と言えます。アルツハイマー型認知症の『物忘れ』の場合は、モノの名前を忘れるのではなく、人に会ったこと自体を忘れたり、買ったこと自体を忘れたりする、エピソード・体験そのものを忘れてしまうのが特徴です」
心配ないと言われても、毎日「メガネメガネ……」を繰り返すようでは、やはり不便である。

ついでに、整理収納アドバイザーの方から、メガネの置き忘れに関してアドバイスいただいたのが、こんな内容だ。
「メガネの置き忘れは、やはり不注意で何気なく置いているということがほとんどですので、メガネの定位置、『住所』を作ってあげましょう。たとえば、素敵なメガネのトレーなどを購入し、そこに必ず置く習慣をつければ、置き忘れは減るはずですよ」

なるほど、自分の場合も、確かにメガネの「住所」がないために、何気なく外して置いていることが多く、意外なところで発見されるパターンが多々ある。
調べてみると、『なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか』(日本経済新聞社)においても、「物忘れ=時間がたつと去年の十月のことを忘れる」「不注意=さっき置いた鍵やメガネを忘れる」と説明されていた。
「不注意」はまさに注意が刷りこまれていなかったために起こることで、鍵やメガネの置き忘れは、置いた場所がだいたい「親近感」のうちにあるところなので、思い出せないという。物忘れが多いときは、ちょっと別の特定性に置けば良い、という話だ。

これまでの経験から、よく発見される「親近感のうちにある」場所を考えてみた。

●脱衣かごの中……風呂に入る際に外して、そのまま忘れる
●枕元……寝るときに外して、そのまま忘れる
●洗面台付近……洗顔のときに外して、そのまま忘れる
●衣類ダンスの上……着替えのときに外して忘れる
●ティッシュが置いてある本棚の上……おそらく目薬をさすときに、メガネを外して、目薬を吹くために使うティッシュ付近に置いて、そのまま忘れるらしい
●床の上……仕事の合間など、ふとメガネを外して別のことをしているうちに、手か服の裾か何かがあたって落としてしまうのだろう
●パジャマにくるまれた状態……メガネをつけたまま着替えをし、自然に外れて巻き込まれているらしい。ひどい有様

もう少しきっちり調べるために、メガネの置き忘れパターンをデータとして残そうとしたのだが、これが不思議。記録を始めた11月20日以来、1度もメガネを置き忘れていない!
本当に単なる「不注意」だったわけだ。
記録する必要性はないけれど、日々メガネを探している人は、いずれかをお試しあれ。

2011年12月22日木曜日

日本初! 一人カラオケ専門店

友人や会社でカラオケに行っても中々歌い出せない人、自分も下手なので奨められても嫌がる始末です。それでも連行されたりしますけど。

カラオケは楽しい。好きだ! ただ、楽しむためには暗黙のルールも必要で。「おまえ、さっき歌ったばっかなのに、何でもう歌ってんだよ?」みたいな。カラオケルーム内には、独特の規律がある。
でも、たまにはそんなのも取っ払ってみたい時もあって。「俺は歌い終わったけど、次は誰の番? ……俺」、夢のようだ。

そこで、今度はここに行ってみたい。11月25日にオープンした「ワンカラ神田駅前店」は、日本初の“一人カラオケ専門店”。

この情報を入手したその時はもうお店に向かっていた。もちろん、一人で。
到着すると、そこはもう完全に別世界。宇宙船みたいなのだ。
「カラオケボックスが誕生してから今に至るまで、料金体系などの変化はあったものの、業界的に変わった点はこれまであまり無かったと思います。そこで『ハードから変えていこう』と、内装を新しいイメージにいたしました」(担当者)
“何かを変える”→“未来に進む”→“宇宙船”というわけで、このようなデザインになったという。

他にも、斬新なポイントは多い。例えば、カフェスペース。
「60分カラオケを楽しんだとしても、3人でのご来店だと一人20分になります。それが一人で60分となると、結構疲れますよね」(担当者)
だからこそ、カラオケ中の小休止として有効なカフェを店舗内に設けた。ソファには、腰を揉み解してくれるマッサージクッションも置かれており、至れり尽くせり。贅沢なスペースじゃないですか!

また、男子禁制の「女性専用エリア」も面白い。一人カラオケしている姿を異性に見られたくない女子も、このゾーンに入れば気兼ね無し! しかも、エリア内にはパウダールームも設けられており、本番前に気合を入れ直したい方は、是非!!

そんなこんなで、私も人生初の“一人カラオケ”に勤しんでみたいと思います。ちなみに、同店ではカラオケルームのことを「ピット」と呼ぶそう。カウンターがある「コクピット」から赴く、そんなイメージだとお考えいただきたい。

ピット内に入ると、明らかに通常のカラオケルームとは異なる。まず、広さは約1畳分。そして、スピーカーが無いようだ。代わりの役割を果たすのは、ヘッドフォン。狭いスペースにスピーカーがあると、ハウリングや金属音がスゴいことになってしまうから。

以上のディテールを踏まえ、そろそろいきますよ! まず初めの1曲目は、何にしよう? どうせなら、人の目を気にして普段は歌えないナンバーに挑戦してみたい。ザ・スミスの『心に茨を持つ少年』をお願いします!! こんな曲をカラオケで歌うのは、初めてかもしれないな……。そして、これがキモチいいのだ。普段とは、また違った高揚感。じゃあ、次は誰行く? 当然、私です。もうここまで来ると、古田敦也の「代打、俺」の心境。
ちなみに、一人カラオケには他のメリットもある。自身の歌唱に満足いかなかったら、続けざまに同じ曲を入れて何回も歌ってみたり。「この曲、違ったかな?」と違和感を覚えたら、すぐに演奏停止してしまったり。もう、自由自在! 終いには、殆ど歌詞を覚えていない曲にもドンドン挑戦する私。下手打ってグダグダな展開になっても、申し訳ない気分にならない。だって、自分だけのスペースだから。

そんな“一人カラオケ”を楽しむお客さんたちは非常に多く、私が歌いまくってた正午辺りだと、店内はほぼ満員状態になっていた模様。
「ピットに入る前と後では、お客様の表情が違います。皆さんが満足されているようで、中には『こんなに楽しいとは思わなかった』と感想を言ってくださるお客様もいらっしゃいます」(担当者)
そんなお客さん達が“一人カラオケ”を楽しむ時間は、平均して約1.5時間だという。十分だ。その位あれば、間違いなく10曲は歌えるだろうから。

最後に、このような店舗をスタートしたきっかけについても伺ってみた。
「通常店舗において一人で来店されるお客様は、今では2割に達しています。ただ、『一人で入るのは勇気がいる』というお客様がいることも事実です」(担当者)
そこで、“一人カラオケ専門店”のオープンにまで踏み切った。

また、こんな事実が面白い。カップルや友達同士で来店しつつ、歌う時は別々にピット入りするグループもいるそうなのだ。人に気兼ねなくアニソンだけで楽しみたい人などが、そんな楽しみ方をしているのかもしれない。
「終わると再び合流し、『楽しかったね』と揃ってご帰宅されるようです」(担当者)

どうでしょう? カラオケの機会はますます増えていく、年の瀬。忘年会に備え、一人で未知の曲を練習するのも良し。余興の準備として、振り付けの練習をするも良し。
とにかく、気兼ね無しに“一人カラオケ”を満喫できる新店舗。日本初の“一人カラオケ専門店”でした!

2011年12月21日水曜日

スリムとミニ、どちらのPCが使いやすい?

サイズによっては物置送りになってしまう外ケース。用途に合わせて使いたいところですが、時代に応じて考えると時には必要な方が需要が少なく、市場で探し難くなったりします。

ノート型やiMacのような一体型が人気のパソコン市場の中で、筆者は相変わらずモニターと本体が分かれた「デスクトップ型」が好きだ。好みのモニターにいつでも簡単に交換できるし、ビデオカードやハードディスク、メモリーなどを増やすこと(拡張性)にも優れているから。で、今使っているデスクトップPC(キューブタイプ)、そろそろ更新時期が近づいており、どのデスクトップタイプを選ぶか(デスクトップにもいろいろいある)迷っている今日この頃なのだ。そこで、パソコンメーカーさんに私がどちらにするか悩んでいる2タイプのデスクトップのメリット・デメリットについて聞いてみた。

私が買おうと思っているパソコンとは、ミニタワータイプとスリムタイプ(住宅事情により、ハイタワー、ミドルタワーといった大きなタイプは除外した)。ミニタワーとはタテ置き専用のパソコンの中でもっとも小さいタイプ、一方スリムはタテでもヨコでも使える本体幅が薄いパソコンのこと。CPUや記憶装置容量といったスペックが同一であれば、値段的にあまり差がない両者だけに迷う。では何が基本的に違うのだろうか。

パソコン会社のマウスコンピューターさんと富士通さんに、両者の違いをまず聞いてみた。
○マウスコンピューター
・内部構造のスペースを生かし、ハイエンドなパーツを搭載したパフォーマンスの高いPCの製品化が可能なのがミニタワーPC
・筐体自体を省スペース化し、パフォーマンスを制限することで、コンパクトなPCの製品化が可能なのがスリムPC
○富士通
・大きさが異なる
 ミニタワー:大きい
 スリムタワー:小さい

つぎに、両者のそれぞれのメリットは。
○マウスコンピューター
◇ミニタワー:
・内部構造スペースが広いため、拡張性が高い。たとえば、SSD+HDDやHDD×2台、ミドルレンジ~ハイエンドのビデオカード、地デジチューナーカードなどを搭載可能
・最新パーツが搭載可能(稀にスペースの関係でスリムPCでの搭載が厳しい場合がある)
◇スリム:
・縦置き、横置き可能
・コンパクトなので置き場所を選ばない
○富士通
◇ミニタワー:拡張性が高い
◇スリム:省スペース

逆にデメリットは。○マウスコンピューター
◇ミニタワー:ある程度の大きさがあるため、置き場所を選ぶ
◇スリム:内部構造スペースの関係でパフォーマンスの高いパーツが搭載できない
○富士通
◇ミニタワー:大きいのでスペースをとる
◇スリム:拡張性が低い
ただし、富士通さんはこう付け加える。
「お客様ニーズによって選ばれるモノなので、デメリットとは言えないと思います」

最後に、ユーザーのニーズについて、どちらがより人気か。また、その理由は。
○マウスコンピューター
◇ミニタワー:コンシューマビジネスでは、おもな既存顧客の多くがPCリテラシーの高いユーザーということもあり、カスタマイズの選択項目が多く、パフォーマンスの高いミニタワーPCが人気
◇スリム:法人ビジネスでは、ある程度のスペックが搭載されていれば、あとはより省スペース化を求める傾向があるため、スリムPCが人気
○富士通
大きなサイズのタワータイプでなくてもスリムタイプで補える傾向(HDDの搭載能力など)にあるので、一般的な用途であればサイズの小さいスリムに人気がある

基本的ちがい、メリット、デメリットについてはほぼ同一見解だったが、最後の質問では両社のメインユーザーの傾向の違いが出ていておもしろい。個人ユーザーにおいて、マウスコンピューターさんは拡張志向の強いユーザーが多く、富士通さんのほうは裾野の広い一般ユーザーを念頭に置いている感じ。

結論として、拡張しやすさならミニタワー。あくまで省スペースの追求ならスリム、というところか。だが、ミニタワーもそんなにスペースをとるというわけでもない。マウスコンピューターさんのミニタワーPC『LUVMACHINESシリーズ』では幅180×奥行き382×高さ373ミリで、これなら十分に液晶モニターの裏にでも置いておけば邪魔にならないサイズだ。他方、富士通さんのスリムPC『ESPRIMO DHシリーズ』のカスタムメイドモデルなら注文の際にHDDを約2TB、メモリを16GBまで容量を増やせるし、拡張性ではビデオカードなどを増設できるPCI Express x16×1を備える。
 
ミニタワーの拡張性の利便性、スリムのちょっとした隙間にも置ける便利さ。はっきり言ってまだ甲乙つけがたい。年末の大掃除でパソコンデスク周りを片付けて、新年になってからじっくり考えることにする。

2011年12月11日日曜日

つぶつぶジュースはどこ行った?

あの感触が一時話題を攫った触感系ドリンク。ナタデココとか今もある有名ラインナップですね。ただ喉越しも味わえる優れものですが、逆に好みを分けるものでもあったのです。

注射が好きな子供など、世間広しといえど、まずいないだろう(大人でも注射が苦手な人は多いはず。まあ、“注射大好き”な大人がいたとしても……なんていうか……その……)。筆者の3歳になる娘も、注射が大の苦手。見ただけで泣いてしまう始末。

親としても、こんなに泣くのなら注射など打たずに済ませてあげたいところではある。だが、予防接種は大切な注射。病気になって苦しむよりも、注射による一瞬の痛みの方がはるかにマシだから……。と思って、泣く娘を半ば強引に押さえつけて注射を打ってもらう。

注射が終わってしまえばもう痛くないはずなのだが、それでもわんわんと泣き続ける娘。なんとかキゲンを直してほしいと、「お父さんがジュースを買ってきてあげる」と話しかける。「なんのジュースがいい?」と尋ねると、娘は泣きながらも「……みかんジュース」。

自動販売機でオレンジジュースを買って、娘に与える。「はい、みかんジュース」「ありがと」「注射、頑張ったもんね。さ、飲みなさい」「フタ、あけて」「よっと。はい、どうぞ」「ありがと」。ゴクゴク飲む娘。すると。

わ~ん。再び、娘が泣き始めた。「え? どうしたの?」と慌てて聞いてみたところ。「みかんが入ってない~」と娘。「へ?」「みかんジュースなのに~、みかんが入ってない~」ですって。まったく、理不尽だぜ……。とイラッとしてしまった筆者、「みかんが入っているジュースなんか無い!」と娘をキツめに注意した。

その後、筆者の胸に去来するモヤモヤ感。これは、一体……。娘をキツめに注意してしまった罪悪感……? そんなバカな……。これでも一応、“キチンと叱れる親”を標榜してきたつもりですぜ……。娘を一喝しただけで、モヤモヤしてしまうのか……?

いや、違った。モヤモヤしたのは、娘を叱ったからではなかった。自ら発した、「みかんが入っているジュースなんか無い!」のセリフに疑念が生じたことが理由だったのだ。

みかんが入っているジュース…? ホントに無いっけ……?

みかんが入っているジュース。みかんの果肉が入っているジュース。いわゆる“つぶつぶジュース”が、筆者は大好きだったことを思い出した。あの、つぶつぶ果肉の、独特の食感。ジュースを“飲む”だけではなく、つぶつぶ果肉を“食べる”行為も楽しめる、ちょっとしたお得感。筆者は大好きで、子供の頃に好んで飲んでいた。

もしかしたら娘は、この“つぶつぶジュース”が飲みたかったのかもしれない。そう思った筆者、コンビニへ走った。ところが……。“つぶつぶジュース”は置いていない。別のコンビニへ行ってみるも、やはり見当たらない。さらにもう一軒行ってみるが、こちらにも無かった。道すがらの自動販売機にも売っていない。

コンビニを六軒、スーパーを二軒回った後に、個人経営の酒屋でようやく“つぶつぶジュース”を見つけることができた。なんだか嬉しくなって、早速飲んでみる。ジュースの中に混じる、ジューシーな“つぶつぶ”。おいしい。娘に飲ませると、殊のほか喜んでくれた。

大人になり、ジュースを飲む機会が減って気が付かなかったが、“つぶつぶジュース”の数はずいぶん減ったようである。その理由を、「バヤリース」を販売するアサヒ飲料に尋ねてみた。そういえば筆者が子供の頃、「バヤリースオレンジ」のつぶつぶをよく飲んだっけ……。

「“つぶつぶジュース”など、普通のジュースにひと手間かけた商品は、期間限定商品の扱いになります。これは、普通のジュースと比べて売れ行きが安定しないためなんです」と、アサヒの担当者。なるほど。たしかに、“つぶつぶジュース”好きな筆者といえど、比較すると普通のジュースを飲む機会の方が圧倒的に多い。ジュースを飲む際に、毎回“つぶつぶ”を選ぶとも思えない。これを市場で見た場合、“つぶつぶジュース”の需要が普通のジュースより低いのは明確だ。また、果肉を追加する分、コスト的にも負担は大きいかもしれない。

ジュースに“食品”を加えることでのリスクなどもあるだろう。

あまり見かけなくなった“つぶつぶジュース”も、まったく出回らなくなったわけではない。「お客さまの声が高まれば、また復活することも十分に考えられます」とは、前出のアサヒ担当者の弁。“つぶつぶジュース”好きの筆者としても、各社の“つぶつぶジュース”が復活して、もう少し供給が安定してくれたらと願わずにはいられない。

2011年12月10日土曜日

あなたはどう書く?  電子メールの出だし

馴れない時や初見の相手だと意外と迷ってしまう最初の言葉。昔から手紙を書いた経験がろくに無いといざ面接の時にもそれが浮き彫りになったりします。

文章には、その人の性格が現れる。電子メールにしてもそうで、人から届く電子メールを見ていると、人によっていろいろな「型」があるのが分かる。特に電子メールの出だしは、人によってバリエーションがあり興味深い。皆がどんな言葉でメールの出だしを飾っているかを、過去に人からもらったメールを検索して調べてみた。

まず、メールの一番最初を飾る、宛名。一般的なのは「エクソシスト太郎様」という「様タイプ」であるが、あえて「エクソシスト太郎さま」とひらがなにし、ちょっと柔らかい印象を与えてみたり、何通目かのメールから「エクソシスト太郎さん」と呼び方を変え、より親近感を出してみたりなど、いろいろなテクニックが存在する。

逆に、学生時代からの友達で、ずっと「エクソシスト太郎へ」などと呼び捨てだったにも関わらず、就職して何カ月か経ったときに突然「エクソシスト太郎様」という宛名でメールが届き、ビジネスライクでちょっぴり寂しい思いをしたことのある人も多いのではないだろうか。

宛名の後には、ちょっとした挨拶文が入るのが一般的である。「いつもお世話になっております、○○です」というのが結構一般的だが、初めて送られてきたメールにまで「お世話になっております」と書いてくる人もおり、まだお世話してないですけど……とやや戸惑いを感じる。また、「お疲れさまです、○○です」というのも意外と多いが、特に深夜にこの出だしを見ると、「もうこんなに働いてるんだ……」という徒労感に見舞われることも多い。

一方で、出だしからハイテンションの人もおり、例えば「こんにちは! ○○です」で始まるメールを読むと、「よっしゃ、メール読むか!」とこちらもハイテンションにならざるを得なかったりして、個人的には好きである。

また、「お世話になっております」ではなく、「お世話になっております!」と「!」をつける人もいるが、これだけで受け手のテンションもかなり変わる。

「!」は中々優秀なツールである。

しかしながら、出だしのテンションが高いからといってメール本文もテンションが上がる内容であるわけでは当然なく、「お世話になっております! 先日出してもらったネタ、残念ながら全てボツでした!」と、残念な内容をテンションだけでごまかしたりされたときには返信に困ることもある。

そんな感じで、いろいろうんちくを述べてきたが、そんな筆者のメールの出だしは、「○○様 どうもこんにちは、エクソシスト太郎です」であり、意外と普通である。

2011年12月9日金曜日

冬の節電対策 冷えから足を守るエコ商品

冷え性の方だと何かと苦労する冬季、手足の指から血行が変わるので暖房グッズを活用したいところですね。最近変なものが増えてるので選ぶには苦労するかもしれませんが。

寒い冬の底冷えは体にこたえる。冷えから足を守る方法はないだろうか。電気を使わないでいい温め方はないだろうか。経済的な商品はないだろうかと毎年冬がくる頃に試行錯誤している筆者。

そこで見つけたのが体温を熱源としたエコ商品。『Cubeads(キュービーズ) レグぽか』。2011年9月1日から龍野コルク工業株式会社から販売されている商品である。

キャッチコピーは「電源はあなたの体温です!」。つまりランニングコストゼロ。電気なしで温まるとは、いったいどのような仕組みになっているのか。

「断熱材として多く使われる『発泡スチロール』。この小さな粒子が、ひざ下からかかとまでの下腿(かたい)から出る熱を逃がさずガッチリためるので、ポカポカほど良く温まります」と担当者。

つまり熱源は自分自身。商品の中に詰まっている細かな発泡ビーズの保温性で温かさを維持するという仕組みなのだ。

『レグぽか』の保温力を証明するサーモグラフ測定結果を紹介しよう。

モニターは健康状態が良好の男性。体温がほぼ左右の差がなく、低く保たれている状態で測定を開始。『レグぽか』を片足に装着し、20度に固定された部屋で、一定時間待機して測定を行った。

10分経過したのち、保温していない側の末梢部から体温低下が始まる。一方、保温状態の左足は体温が上がる。外気で体温が冷やされないため、中枢温(深部体温)に近づこうとしているのがわかる。ふくらはぎ以外は、加温側の足も冷たいが、若干の左右の差は見受けられる。

20分経過の後、右足はさらに室温に近づいてゆく、一方保温している側の足は、どんどん中枢温に近づいている。

30分経過の後、保温状態がさらに明確になる。このため、末梢にかけても温度差が生じる。モニターは加温側のつま先と、非加温状態の側で、つま先の間隔の違いを訴える。

『レグぽか』をつけて、筆者もさっそく保温力を確かめることにした。
ホニャホニャとした独特の柔らかさが特徴の『レグぽか』。

ファスナーを開け、パジャマを着たまま足を入れ、閉めたら設置完了。『レグぽか』は軽くて、着用しながら動けるのだが、足が細い方は、筆者のようにパンツやパジャマの上から着用したほうが、移動中に『レグぽか』がずれることがないだろう。

そして数分後。普通なら冷え切ってしまっているひざ下が、ポカポカしているのに気づく。これはいい!

「適度な締め付け感があり、むくんだ足にもおすすめですし、着けて歩けるので、家事やオフィスなど幅広い場所で使用可能です。また、説明書には書いていませんが、おやすみ時の足枕として、車いす使用時やベッドへの移乗時にはプロテクターとして、そして『レグぽか』2つをファスナーでつないで腹巻や、からだと椅子の背の間に入れて腰用クッションにもなります」と担当者。

このアイデア商品は洗濯可能(手洗い)なので、日常使いに困らない。この冬、家の中で使うマスト商品になりそうだ。

2011年12月8日木曜日

大空を飛べ! プロペラ紙ヒコーキ

幼少期の折り紙の出来の有無が器用さを決定つけるものではなかろうか。無論それまでの指遣いとこれからの使い方でいくらでも変わるが、他所と比べて出来ない子供は自分には無理と考えてしまうのではないだろうか。

紙ヒコーキ。男女を問わず一度は折ったことがあるんじゃなかろうか。
普段は滅多にやらないが、たまに飛ばしてみると面白い。上手に折れるとビューンと飛んで、なかなか気持ちのいいものである。しかも近頃じゃ、その紙ヒコーキにプロペラ駆動を付けられるというではないか。

と、ここまで読んで「なぬ?」と興味を持って欲しいのが筆者の本音である。
そう、付けられるのだ。紙ヒコーキに。プロペラ駆動を。
面白そうじゃないですか?

しかしまあ一方では、
「紙ヒコーキにプロペラ付けて、一体どうするつもりだ」
という気持ちも正直ある。
要はすごく飛ぶんだろうけど、テストとかも、ちゃんとやったのかしら。
販売元のセンチュリーに聞いてみた。

センチュリーが展開する「白箱.com」は、海外のユニークな製品をいち早く国内に取り入れて、ユーザー様に最新の情報配信することをコンセプトとして展開しているサイト。このサイト内で販売されているのが、電動プロペラキット『ダ・ヴィンチ』だ。

「白箱.com」店長の平田さんに聞いてみると、『ダ・ヴィンチ』との最初の出合いは海外サイトの動画だったらしい。プロペラで、紙ヒコーキがガンガン飛ぶその動画を見た瞬間に発せられた言葉は、
「なんだこれは!」
だったという。

私も平田さんに促されるままに「白箱.com」の動画を見てみる。かわいらしい外国人の少年がおもむろに紙ヒコーキを飛ばすと……。

「なんじゃこりゃあ!」

言ってた。そりゃ言うよ。
だって、紙ヒコーキなのにバンバン大空を飛び回っているんだもの。もう、その驚きは言葉では伝えられないほど、結構なものだ。
ライターの無力を思い知るのはこんなとき。
ぜひ見ていただきたい、衝撃映像である。

「絶対にこの製品のポテンシャルに共鳴してくれる方が、きっと大勢いる。日本で紹介したい!」
という平田さんのパッションが社内で認められ、さっそく製品検証を行うために海外メーカーへアプローチ。数週間後、待望のサンプル機第1号が届いたのであった。

記念すべき第1回のテスト飛行前。
スタッフは「この細い軸とプロペラで、どれだけの感動を与えてくれるのか」と、まるで少年の頃に戻ったような、そんな高揚感を覚えたという。

そして、運命のファーストフライト。プロペラ付き紙ヒコーキが手から離れた2秒後……。無残にも失速、その紙ヒコーキは地面に激突。
お世辞にも飛んだとは言えない惨めな姿。
動画の少年のような笑顔で、「これはいい、イケますよ!」と盛り上がるはずが、思わぬ壁にぶち当たった。何しろ、飛ばないヒコーキは売れないのだ。

「絶対に飛ばしてやりたい!」
意地になったスタッフは、さっそく研究を開始した。
海外の動画を再生し、折り方、飛ばし方を徹底的に模索。また一方で紙ヒコーキの専門書などを読み、飛行理論の域にまで情報のアンテナを広げリサーチしたという。
もう、完全に紙ヒコーキバカである。

しかし成果が上がらないまま、1週間、2週間と、残酷に時間は過ぎてゆく。
「もう、このくだらない『プロペラ付き』にいつまでも時間を割いている訳にもいかんのよ。これ、仕事なのよね」
そんな声も社内上層部から聞こえてくる中、ついに彼らはあることを決意した。
「次のフライトでダメなら、販売は諦めよう……」

スタッフの考えは皆、同じだった。
それゆえに、ラストフライトになるかもしれないこのチャレンジでは、さまざまな素材の紙と多様な折り方の紙ヒコーキを準備。
これまでのテスト飛行はビルの間に吹く微風でのチャレンジだったが、風の質まで配慮し、乱流するビル風ではなく、風の通る場所に舞台を移した。
選ばれたのは、いわゆる海辺(お台場)と河川敷(荒川)。
最高の舞台が整い、スタッフが固唾を飲んで見守るなか、最後のチャレンジが行われた。

そして……。
そう、現在販売に至っているということからお察しのとおり、飛んだのである。
ラストチャレンジで、彼らの紙ヒコーキはダイナミックなフライトを成し遂げたのだ。その記録は1分を超える、驚愕のロングフライトだったという。

平田さんはその時の光景を思い浮かべ、目を細めながらこうつぶやいた。
「それこそ、まさに“絶望”という低空飛行から、“希望”という名の上昇気流にのった瞬間だったのですよ……」
すごいな。もう、なんかアノ番組のようだ。

というわけでこの『ダ・ヴィンチ』、よりよく飛ばすためには、1.「紙ヒコーキの折り方」、2.「風」、3.「飛ばし方」の3つのコツを押さえることだという。
とくに飛ばすときのポイントは「正面から吹く向かい風に対し、側面からそっと紙ヒコーキを乗せてやる感じ」。力を入れるほどよく飛ぶというわけではなく、いかに風に乗せるかがコツなのだそうだ。

詳細については「白箱.com」のサイト内で、飛ばし方のコツから折り方、動画解説、しかも折り方ガイドの入った用紙のダウンロードサービスまで、至れり尽くせりで紹介しているので、こちらを参照されたい。これもすべてのユーザーに、『ダ・ヴィンチ』の感動を届けるためだというが……。
平田さん、熱意がすごすぎるぞっ!

この『ダ・ヴィンチ』、「紙ヒコーキってこんなに楽しかったんだ」と心底感じさせてくれるアイテムだという。この感動に取り憑かれたからこその平田さんの熱意だ。信じても差し支えなかろう。
確かに話を聞いていたら、
「実際飛ばした日には、童心に帰りまくってしまうだろうなあ」
と感じ入ったもんなあ。

そろそろ年末~お正月の準備のシーズンだし、今年は凧じゃなくて紙ヒコーキを飛ばしてみようかな。

2011年12月7日水曜日

復興祈願! “七転び八起き”の起き上がるカップ

語呂合わせで色々救われるワケじゃありませんが、それでも軽いジョークは悪くないでしょう。使いどころを間違わなければ。まあシンプルに物ならそう失敗はないでしょう。

震災が起こって、早9カ月になる。復興までの道のりは、正直言って長く険しい。しかし、逆境に強いのが日本人。苦難がある度に、それを乗り越えてきたのが日本の歴史である。

そんな“諦めない心”を形にしたようなカップが開発された。「eウインテック」(青森県)が11月9日より発売している『ホッキーのジャンカップ』は、“倒れても起き上がるカップ”。
詳しく、ご説明させていただきたい。このカップで何かを飲んでいる際に、もしも「コテン」と倒したとする。大変だ! ……と思いきや、アラ不思議。クルクルっと回転しながら、自分できっちりとバランスを取って起き上がってくれるというのだ。その上、傾いたとしても中身の全部はこぼれない。チョットだけ残る。

実はこのカップの製作がスタートしたのは、昨年の11月。震災より前の話であった。
「東北大学大学院の堀切川一男教授から、『“転んでも起き上がるカップ”のアイデアがあるんだけど、作れないか?』と提案されたのがきっかけでした」(同社・蛯沢社長)
そうして、カップ作りに着手した同社。しかし、これがなかなか難しい。設計図を描き、重心の計算をしているのに、どうにも上手く立ち上がらない。焼く工程で、重心の位置がズレてしまうのだ。
だが10個の試作品を経て、起き上がる重心の位置決めにようやく成功。このカップが立ち上がるサマは、まるで“起き上がり小法師”のようだという。

……それって、どんな起き上がり方なんだ? 見たい! というわけで、実際に見せていただきました。
まずカップに水を注ぎ、チョコンと軽く倒してみる。すると、やはりある程度の水はこぼれる。しかしそれには構わず、下部の重心を軸にクルクルっと回りだすカップ。何というか、ブレイクダンスを見ているみたいな……。そして数秒後には、“スチャッ”としなやかに起立。しかも、確かにカップ内には水がいくらか残っている。
「容積100ccが入りますが、転んだ時には15cc前後残るようにしています」(蛯沢社長)

では、どうして中身は残るのか? それは、カップの内側に“波返し”の加工をしているから。

触ると、口元に近い辺りが確かに出っ張っているな……。
「酒好きの方は、カップを倒したとしても中に少しでも残っていたら嬉しい。その発想から、中身を残るようにいたしました」(蛯沢社長)

そして、もう一つ。このカップは機能性のセラミックを素材にしており、酸味や苦みのあるものを入れると味がまろやかになるそうなのだ。
私も実際に、醤油を使って実験してみた。普通のカップに入れた醤油と、『ホッキーのジャンカップ』に入れた醤油の味比べを……。すると、冗談抜きで香りから違ってくる。味がまろやかになるというか、口当たりが良くなるというか。
「セラミックが含む遠赤外線から放射される“微弱なエネルギー”により、瞬時に熟成されるんです」(蛯沢社長)
実際に、この素材でできたカップに入れての茶碗蒸しやグラタンを提供しているレストランもあるそう。やはり、明らかに味は変わってくるという。

そんな不思議な特長を持ったカップではあるが、真の目的は復興支援。昨年から製作はスタートしていたが、3月の震災発生により「何とか励みにしてほしい」と“復興支援”商品として発売することを決定した。
「このカップの売り上げの10パーセントは、仙台市と八戸市を始めとした被災地に義援金として寄付します。また、購入された方のお名前を記載して寄付先に提出。当社のホームページ上では、お写真もご紹介させていただきたいと思います」(蛯沢社長)

そして、このカップが起き上がる姿。これは「震災で被災した方に、何としても再起してほしい」という願いが込められている。“七転び八起き”の精神だ。
「私自身、今までの人生の中で挫折したことは何度もありました。そして日常の些細な出来事が立ち直るきっかけになったことも何度もあります」(蛯沢社長)
カップが起き上がる姿を見て、パワーにしてほしい。投影してほしい。蛯沢社長自身の体験があるからこそ、被災者の方にも励みにしてもらいたいのだ。

そんな同社の意志に賛同し、十個まとめ買いしたカップを被災地に送る企業も現れたとのこと。“倒れても起き上がるカップ”をプレゼントしつつ、「eウインテック」からは義援金も送られる。こういう会社が現れるなんて、世の中も捨てたものではない。

そんな『ホッキーのジャンカップ』は、同社ならびにAmazonにて購入することができる。価格は1個6,000円、2個セットで10,500円(ともに、税込み)。

ちなみにこの独特の商品名だが、これは堀切川教授の愛称「ドクターホッキー」と、「震災前より、さらに飛躍(ジャンプ)してほしい」という想いを組み合わせた、蛯沢社長のアイデアによるもの。強い想いが、込められている。

唯のカップにこの金額はそう手が出ないと思うが、珍しいものとして興味は惹かれるもはある。

2011年12月6日火曜日

ガソリンスタンドでのエンジン停止は常識?

正直ガソスタでのエンジン停止は犯罪抑止のためだと思ってました、今の今まで。だって入れ終わったらそのまま逃げられちゃうじゃないですか。そりゃカメラ回ってるでしょうが。
ガソリンスタンドでの給油時、エンジンを止めていますか? 

「当たり前だよ」「危ないでしょう?」そんな声が聞こえてきそうな質問だが、今年の夏、意外な体験をした。とある地方のスタンドで給油を頼み、エンジンを止めると、
「暑いでしょう。付けておいてもいいですよ」
といわれたのだ。

エンジンを止めれば、すぐに車内の温度があがり、汗が噴き出してくる真夏のこと。しかも、1歳の子連れ。ありがたい話ではあったが、本当に大丈夫なのか疑問に思った。ところが後日、別のガソリンスタンドでも同じことをいわれ、またビックリ。もちろん、こちらから訊ねたわけではない。

もしかして、ルールが変わったのだろうか? 総務省消防庁危険物保安室の担当者に聞いてみると、
「結論からいうと、そのガソリンスタンドの法令違反ですね」

実はというか、やはりというか、給油時のエンジン停止については、消防法などに基づく「危険物の規制に関する政令」の第27条、第6項にちゃんと定められていた。同項には、ガソリンスタンドなどの給油取扱所における取扱いの基準として、「自動車等に給油するときは、自動車等の原動機を停止させること」とある。原動機とはエンジンのことだ。

理由はガソリンの可燃性蒸気に引火するおそれがあるから。店員の申し出は親切心だったのだろうが、やはりルール違反なうえに危険な行為であったのだ。

ところで、セルフのガソリンスタンドでは、給油時の注意として、エンジン停止や火気厳禁のほかに、携帯電話の使用禁止を掲げているところもある。携帯電話までどうして? と思う人もいるかもしれないが、携帯電話も電子機器である以上、引火の可能性を完全に否定することが難しいから。ちなみに、ガソリンスタンドの電気機器には防爆構造のものが多用されている。

ただ、タバコや携帯電話については、法令に具体的な名称が出てくるわけではない。セルフのガソリンスタンドの取り扱い基準については、危険物の規制に関する規則(第40条の3の10)において、「非常時その他安全上支障があると認められる場合には、(中略)制御装置によりホース機器への危険物の供給を一斉に停止し、(中略)危険物の取扱いが行えない状態にすること」等と定められており、タバコや携帯電話の使用は、この“安全上支障があると認められる場合”にあたる。

これから寒くなる冬もエンジンを止めるのが少々辛い季節だが、安全には変えられない。安全運転とともに、安全な給油も心掛けたいものだ。

2011年12月5日月曜日

毎日美尻を眺める生活が手に入る!

魅力的なものでも同じ光景をずっと眺めてるといずれは飽きるというもの。まあ人間や生き物などリアルタイムで動くものだといつまでも楽しめたりしますけどね。

美尻。それは甘美な誘惑。
男女分け隔てなく、みんな「だ~い好き!」なそのフォルムには抗いがたい魅力がある。
どうですか、美尻。好きでしょ? 少なくとも、嫌いではないはずだ。
というわけで今回は皆さんに、「だ~い好き!」な美尻を1年中眺めながら2012年を過ごすための、有益な情報をお届けしたい。

ご紹介するのは“わるなら♪ハイサワー”で知られる博水社の「ハイサワー 美尻カレンダー2012」。2011年9月に発売された同社の新商品「ハイサワーハイッピーZERO」の発売を記念して制作された、2012年版のカレンダーだ。

このカレンダーに掲載されている尻の数は全部で6尻。
発売にこぎつけるまでには長く険しい道のりがあった。

まずは掲載する尻の方向性を探るべく、社内スタッフが男女わけ隔てなく好まれる尻についてリサーチ。その結果、女性社員の“女性自身があこがれるスラッとした美尻”という意見と、男性社員の“大人セクシーを表現している艶っぽい美尻”という意見の双方に適った尻を選ぶことが決定した。

そしてそこから担当スタッフが約1カ月かけて理想の尻を選定。
尻選びのためにスタッフが眺めたヒップモデルの尻の総数はなんと8000尻にも及んだという。尻選びには社長の田中秀子氏も参加したというから、この作業が博水社の総力をかけた真剣勝負だったことは、想像に難くない。

このような厳しい戦いを勝ち残り、見事カレンダー掲載へのキップを手に入れた6尻。
そう、このカレンダーに掲載された尻は、尻界のサラブレッド。
“クイーン・オブ・美尻”と言っても過言ではないのだ!

……というわけで博水社の広報を通して、まんまと美尻カレンダーを入手した私。
はやる気持ちを抑えつつ、ゆっくりと美尻を拝む。
「おお、これは!」
そこにあるのは、ビキニをきゅいっと持ち上げる尻。見えそうで見えない思わせぶりな尻。キュッと持ち上がった健康的な尻。とにかく尻、尻、尻。
そこに広がっていたのは、まさに美尻の楽園であった。

しかもこの美尻の楽園、博水社オンラインショップで735円+送料を支払えば、誰でも手に入れられるというではないか。
いやぁ~、いい世の中になったものだ。

ところで皆さん、美尻グッズがカレンダーだけと思ったら大間違い。
博水社の美尻に対する熱い想いはこれだけにはとどまらず、現在では「Tバック美尻時計」「美尻グラス」「美尻マドラー」「美尻吊り下げ旗」などのアイテムが展開されている。

「Tバック美尻時計」は、昨年の「美尻カレンダー」に先立つこと1カ月、2010年10月に博水社のウェブサイトで無料配布が開始されたブログパーツ。厳選された美尻がたちどころに入れ替わるこのブログパーツは瞬く間に人気を博し、2011年12月現在も配布を継続している。
2011年11月の「美尻カレンダー」を挟み、2011年4月には「美尻グラス」「美尻マドラー」「美尻吊り下げ旗」が発売開始。
「美尻グラス」は2011年版の美尻カレンダーにも使われた“さわやかな美尻”をプリントしたもので、氷を入れてグラスの★印までお酒を注ぎ、ハイサワーをゆっくり注ぐことで、博水社が推奨する適度な濃さが味わえる。
実用面でも使える一品なのだ。

「しかしまあ、何でここまで尻を推すかね」と思ったら、きっかけは2009年にテレビ朝日制作のテレビ番組『タモリ倶楽部』でハイサワーが紹介されたことらしい。
この辺の経緯は、「2011年版美尻カレンダー」のコネタ紹介記事「12カ月ずっと美尻のカレンダー」に詳しいので、そちらをご参照願いたい。
とりあえず当方からは、2011年版は飲食店やメディアも含め約5500部が全国へ販売・配布されたという事実のみお伝えしておくにとどめる。
とにかく2009年が博水社にとって“尻の黎明期”であったことは、何ら疑う余地もない。
同社の社史に「2009年、美尻元年」の文字が躍るのもそう遠い日ではあるまい。

というわけで、最後のまとめとして博水社の協力の元、オリジナルの『美尻年表』を作ってみた(別表)。

楽しんでいただければ幸いである。
というわけで、私の中では2012年は「美尻四年」だな。なんだそれ。

【別表】博水社『美尻の歴史』
2009年 テレビ朝日制作のテレビ番組『タモリ倶楽部』にて、ハイサワーが紹介される
2010年 飲食店向けに「美尻ポスター」「美尻カレンダー」(非売品)を配布
同年10月 ホームページにてブログパーツ「Tバック美尻時計」を配布開始
同年11月 オンラインショップにて「美尻カレンダー」を発売
2011年5月 83(ハイサワー)周年を記念し、オンラインショップにて「美尻グラス」「美尻マドラー」「美尻吊り下げ旗」を発売
2011年12月 オンラインショップにて「美尻カレンダー2012」を発売

2011年12月4日日曜日

卓球の愛ちゃんを擬人体験できる? 卓球ラリーゲーム

卓球は昔部活動でしていましたが、正直興味があったというより参加が強制だったので一番楽そうな部を選んだ結果ですね。

食欲の秋は、つい食べ過ぎてしまった。気になるのは体重増加。食べてばかりではなくて、体を動かしたい。それも有酸素運動をして、体についてしまった余分の脂肪を燃やしたい。

近頃マラソンがはやっているけれど、体力がないし、つい三日坊主になってしまう。継続するためには、運動そのものを楽しまなければならない。何かいいアイデアはないものか。

そこで筆者が見つけたのが『卓球ハイテンション♪』という名のおもちゃ。株式会社ハピネットが10月中旬より、全国の玩具専門店、雑貨店、量販店や家電量販店玩具売り場、そしてインターネットなどで販売している商品である。

『卓球ハイテンション♪』は卓球のラケットをそっくりそのまま模したもの。ラケット本体に、振動センサーと薄型スピーカーが内蔵されており、ラケットを振ったときの振動に反応して、返球音が鳴るようにプログラミングされている。

遊び方は3通り。初心者でも簡単にラリーを楽しむことができる「ラリーモオード・イージー」。不規則な返球がある、やや難しい「ラリーモード・ハード」。そして音楽に乗ってテンポよくスイングする「リズムモード」。

『卓球ハイテンション♪』の説明書には、正しいラケットの持ち方が描かれている。
ラケットを持つ手の反対側にきたボールも見逃さないように、バックハンドにも備えよう。それから卓球のスイングをイメージして、体の横から前にしっかりとラケットを振ってみる。ウォーミングアップはバッチリだ。

音声だけの卓球を理解することは、ゲームに勝つのに必要なこと。電源スイッチを入れると「レディー・ゴー」とラケットの本体からの声がする。そこでプレイヤー自身がスイングをするとゲームは始まる。
まず相手のコートで球がバウンドする「カン」の音がして、相手が球を打つ「カコン」の音の後、自分のコート内で球が「カン」とバウンドする音がしたら、スイングして球を打ち返すことになる。

卓球の愛ちゃんのようなラリーを楽しみたい筆者。

「ラリーモード・ハード」で、さっそく卓球バーチャル体験をすることに。

架空の相手はいろんな球の持ち主で、テンポよくラリーを続けていると、突然ゆっくりの球を返してくるくせ者。やられてばかりでは悔しいので、スマッシュボタンを押しながらスイングしてスマッシュ! ところがしっかり球をとらえられ、なかなか負けてくれない。ラリーがこうして続いていくと、突然女性の声で「すごい」という歓声があがる。どうやら大勢の観客が私たちのゲームを観戦しているらしい。そこでかっこよくバックハンドでスイングしたり、スマッシュしたりと、かなり盛り上がってしまう筆者。気がつくと、家の中で一人、うっすらと額に汗をしている自分がいたのだった。

『卓球ハイテンション♪』は、目の不自由な方々にも楽しんでいただける“共有玩具”として承認されている。気持ちよく家で体を動かしたい方、卓球の愛ちゃんのファンは、愛ちゃんのようなスイングを『卓球ハイテンション♪』で疑似体験し、愛ちゃんになりきって楽しむことができるだろう。

2011年12月3日土曜日

空中を歩いてるみたいな“バネ付きスニーカー”

少し前からショッピングセンターなどでよく見かける店内でのローラーシューズ禁止の張り紙。確かに一時期滑りまくってた子供をよく見かけたが、ギミックつきシューズはいまだ開発され続けているようだ。

今までの人生で、いくつかのダイエットに励んできた過去がある。正直、手っ取り早かったのは食事制限だろう。しかし、理想は体を引き締めていきたい。すなわち、運動によるダイエットが何よりで。それは、頭ではわかっている。
でも、走ると足が痛くなる。私には、挫折してしまった過去もあるのだ。

そこで、このシューズはいかがだろうか? フタバゴルフが8月より発売している『バディッシュ』は、かかとの部分にバネが付いたスニーカー。

これはもう、見た目が面白い。ドクター○松が発明した“ジャンピングシューズ”みたいな。でも、バネがあると、何があるのか。特別な効果があるのだろうか?
「このバネはメルセデス・ベンツ車のサスペンションコイルと同素材を使用しており、その弾力性によって足の圧力を分散し、ヒザ・腰への負担を大幅に軽減します。また、バネの影響により体が自然とバランスを取ろうとする為、足の筋肉を刺激し、通常のシューズに比べてよりカロリー消費をサポートします」(同社・担当者)
歩行時の膝や腰への負担が、一般の靴に比べて大幅に軽減されるそうなのだ。その上、ダイエットにもオススメという、至れり尽くせり。

そんなこのバディッシュは、韓国で約3年前に開発されたシューズ。向こうでは、有名スポーツ選手やタレントに使用されてきているという。
では、日本では特にどのような方に好評なのだろう?
「健康を気にされている方に多くお買い求めいただいております。男性、女性ともにご好評いただいております」(担当者)

しかし、こんなシューズは履いたことがない。……どんな履き心地なのだろうか? ボヨンボヨンして、ちょっと不自由だったりして。
「『歩いていて、足腰が楽に感じる』という反響をいただいております」(担当者)
空中を歩くようなフワフワ感を楽しめるという。他にも、「手に持った時は重さを感じたが、実際に履いて歩いてみるとその重さを感じない」、「今までにない履き心地で、歩くのが楽しい」といった反響が寄せられているとのこと。

そんな“バネ付きスニーカー”『バディッシュ』は、フタバゴルフ店頭、もしくはフタバゴルフのウェブショップで15,750円(税込み)で発売されている。

そして、続いての展開も待ちきれない。一部カラー、サイズによっては品薄、完売している『バディッシュ』もあるそうで、同社は新シューズ製作についても視野に入っているようだ。
「韓国では、すでに『IXEX(アイゼックス)』という商品名で開発・販売がされており、日本での次期モデル開発も検討中でございます」(担当者)

一度、このシューズで空中を歩くような履き心地を体験してみたいものだ。

2011年12月2日金曜日

USJに「放課後ティータイム」(『けいおん!』)が集合

先に、大人気アニメ『けいおん!』仕様になったローソン店舗についてご紹介させていただいた(既出コネタ)。そして、同店の目と鼻の場所にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下「USJ」)にも、どうやら『けいおん!』テイストが加味されているようなのだ。
その具体的な内容と、USJで開催された『けいおん!』イベントの模様を、今回はお送りしたいと思います!

まず、12月3日に全国公開となる映画『けいおん!』を記念し、11月27日に開催された記念イベントが、あまりにもな熱量で……。
当日は、パーク内の屋外特設ステージに6000人のファンが集合。これが、はたから見てても凄まじい迫力! 登場キャラや声優さんの名前が入ったハッピをまとった男性の姿も発見でき、「みんな、準備万端だ」とイベント開始前から確信させてくれる。

そんな場内に現れたのは、美人たち。……思わずのウットリだが、ただの美人じゃない。彼女らこそが「放課後ティータイム」(主要キャラ5人が結成したバンド)を演じる声優さんたちなのだ。
メンバーは「平沢唯」役の豊崎愛生さん、「秋山澪」役の日笠陽子さん、「田井中律」役の佐藤聡美さん、「琴吹紬」役の寿美菜子さん、「中野梓」役の竹達彩奈さん。
この5人が姿を見せると、客席は初っ端からハイボルテージに突入。
「こんにちはーっ!」
「こんにちはーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!!!」(誇張なし)
なんですか、このコール&レスポンスは! しかも声優さんが呼びかけるたびに、毎回この情熱のリアクションなのだ。ファンの期待値の高さが、ハッキリとうかがえる。
しかも、当日は「平沢唯」の誕生日。メンバーとファンの全員で「唯ちゃん、誕生日おめでとーうっ!」の大コールが行われたのは言うまでもないだろう。

以下、主なコメントの再現です。
「高校の修学旅行がUSJだったんですけど土砂降りで! だから今日はこんなに晴れてくれて、お客さんの中に“晴れ男・晴れ女”がたくさんいるハズです。

ここに“雨女”(日傘さんのこと)がいるけど、みんな勝ってるぞーー!」(佐藤さん)
「元々の出身が徳島で、短大は大阪や兵庫にいたので年パス(年間パス)持ってました!」(豊崎さん)
「出身が神戸なので、高校生の時は夏休み限定のパスを使って『2回行けば、元を取れる』っていう……(笑)」(寿さん)

そして、最後は「放課後ティータイム」によるライヴパフォーマンス。当日が初披露の劇場版テーマ曲『Unmei♪wa♪Endless!』と、劇場版エンディング曲『Singing!』で見事に締められ、熱狂の渦のままイベントは終了。……反動だろうか。その後の客席はまさに“祭りのあと”という雰囲気。みんな、本当に楽しみにしていたんだな。

そこで、もっと「放課後ティータイム」の曲を満喫したいという方、要チェックです。USJ内にあるジェットコースター「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」に乗り込むと、なんと搭乗中のBGMとして『Singing!』を楽しむことができるというらしいのだ。このアトラクションが、ちょっとした新感覚! 是非とも、一度体験してみていただきたいひと時でした。

そして、それだけじゃない。パーク内の展示スペースでは、『けいおん!』の展示イベント「けいおん! in ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」も公開されている。
ブース内には「放課後ティータイム」メンバーの等身大フィギュアが設置されており、この出来が超高クオリティ。フィギュアのシチュエーションは「USJに遊びに来た5人が、ゲリラライブを行った」というもので、躍動感を表す髪の揺れなどディテールはかなり細かくて丁寧。これも、是非とも生で見ていただきたいなぁ。

そして、当日はこの展示スペースでも声優さんによるコメントが発表されている。
「この子たちが本当にどこかに存在しているように思ってもらえたらと『けいおん!』を作ってきたので、本当に『いる!』って感じを見ていただけたら嬉しいです」(豊崎さん)
「等身大のみんなが意外と小さいなとか、やわらかいだろうなとか、放課後ティータイムをより身近に感じてくれたらなと思っています」(佐藤さん)
「私自身、USJに来たのは中学校の修学旅行以来です。あの誰もが知っているUSJにこんなコラボをしていただけて、嬉しいです」(竹達さん)
その上、ブース内には「放課後ティータイム」がUSJで遊んでいる様子を描いたタペストリーも公開中。フィギュアのみならず、こちらも見どころの一つであろう。
ちなみに、これらの展示は12月31日までの期間限定! 貴重な機会です。

他にも、USJ内では『けいおん!』のロゴを描いてくれるフェイスペインティングのサービス(1,800円)なんてのも実施されており、実際にペイントしているお客さんの姿もチラホラと……。日常ではできない装いに、高テンションは必至か?

どうでしょう。ハッキリ言って、どれも全て要チェック! 放課後ティータイムのメンバーと一緒にUSJを楽しみたい方、見逃せなさ過ぎます!!

2011年12月1日木曜日

個性派トイレ、利用者たちの熱き思い!!

清潔感があればデザインや使用感など特に気にしない自分ですが、正直昔見た純金のトイレは使ってみたいと切に願った記憶があります。

風光明媚なローカル線の駅に、ユニークな形をしたトイレがあるらしい! と聞いて、静岡県浜松市三ヶ日町に行ってきた。

車窓から湖沿いの絶景が広がる天竜浜名湖鉄道に乗って、無人駅・東都筑に着いた私たちコネタ取材班。駅を出ると、目の前に巨大なオレンジ色の半球状の物体を発見した。どうやらミカンを模したものであるらしいが、これは一体……!?
すると、突然、このミカンの中からスッキリした面持ちのおじいさんが現れ、足取りも軽やかに去っていった。なんとこの巨大ミカンの正体はミカン型のトイレだったのだ!!

三ヶ日町は全国的なミカンの産地として有名だが、近隣の駅には他にも町の特産物であるウナギや牛の形をしたトイレがあるという。とにかくこのあたりは特産物が次々とトイレになってしまうらしい。

さっそく中に入ってみる私たち。内部は小さなドーム状になっており、公園の遊具の中にいるような気分。よそ見をすると壁に頭をぶつけてしまいそうになるが、それさえ気をつければ楽しく使用することができた。

日頃からロケ地などのトイレ事情にも関心が高い同行のカメラマン朝岡さんに使い心地を聞いてみた。
「窓のすりガラスから差し込む光が柔らかいですね。包み込むような優しさを感じます」(カメラマン朝岡さん)

実際に普段使用してる住民の皆さんの感想を聞いてみよう。毎朝ウォーキングに励んでいるという、おばさんがインタビューに応えてくれた。
「この近くに公衆トイレがないから助かってますよ、私は!」(町内在住のおばさん)
ウォーキング中のトイレ問題は大変重要。おばさんはここにトイレがある、という理由で、ウォーキングコースを選んだぐらいだ。

このように生活にかかせない、ミカントイレ。掃除も行き届き住民たちに愛されているのがわかる。
町内には実はもう一箇所、同じようにミカントイレがあって、そちらは昨年、取り壊しの話がありながら、3日間でなんと3000人分のトイレ存続を求める署名が集まり、廃止を免れたという。
 
みんなの思いが一つになった感動的なエピソードだ。

今回、最後にインタビューしたのは、駅前の駐車場にスクーターを止めにきた、おばあさん。
「中身はね、普通のトイレだから、別にどうってことないけど……どこか可愛らしくて憎めないですね、マスコットみたいなもんですよ」(町内在住のおばあさん)
そう言い終え、おばあさんはミカンの中に消えていった。

そんな住民の皆さんの愛が詰まったこのトイレ。
この冬の浜名湖の旅は、電車で旬の三ヶ日ミカンを食べながら、ミカントイレに途中下車というプランはいかがでしょうか。

2011年11月30日水曜日

ダイエット失敗は「かくれ不眠」のせい?

睡眠が足りないくらい忙しいといろんなことを失敗したり事故に逢い掛けたりして危険です。効率よく時間に使うためにも適度な眠りも必要ってことですね。
 
「ダイエットが上手くいかない」「肌が荒れてもーやだ」と飲み屋で開催される女子会でそんなことをぼやく女子は実は“かくれ不眠”なのかもしれない!

“かくれ不眠”とは不眠症までいかなくても、よい眠りをとれていない人、それに気づかず対処をしていない人の総称であると『快眠美人になる! 「かくれ不眠」解消で毎日いきいき』で紹介されている。
本書では健康と美容と眠りの関係、快眠の仕方が女性ならではの悩みに合わせて教えてくれる。

本書の担当編集者に話を伺った。
「以前から、多くの働く女性たちが“満足できる眠り”をとれていないこと、“眠りと美容”には大きく関係があることを聞いていたので関連する企画が出せないかと考えていました。
さらに、3・11の東日本大震災以降メディアの情報などから、直接震災被害のなかった人たちも、日常に不安感が強くなり、“かくれ不眠”が増加していることや、もともと不眠傾向にあった人たちの状況が深刻化していることを知り、ぜひ睡眠を改善するための本を作りたいと思いました」

あの地震を東京で経験した私もしばらくは安心して夜を眠れなかったことを思い出した。
こわい経験をして快眠することができなくなってしまった方は女性に限らず少なくないと思うが、“かくれ不眠”は男性と女性、どちらに多いのだろう?

「“かくれ不眠”はストレスによるものが多く、基本的に性別は関係ありませんが、
女性の場合、生理的な周期から昼間でも眠くなるような時期があるので、そこでリズムが崩れると“かくれ不眠”になりやすいかもしれません。また、女性に多い“冷え”もよい眠りを害しますから、これによって睡眠がうまくとれなくなる方もいるかもしれません。逆に、よい睡眠をとらないことによって“冷え”が促進されてしまうこともあります」

女性の大敵“冷え”も“かくれ不眠”と関係があると知れば、睡眠改善の意識が高まるのではないだろうか。
ちなみに寝不足だと、お腹が減りやすく、満腹感が感じにくくなって、ダイエットが上手くいかないとのこと。
 
健康で明るく、さらに痩せたい!とちょっと欲張りな女子の願いもちゃんと睡眠を改善できれば叶わない願いではないようだ。

2011年11月27日日曜日

海底で読める『海底2万マイル』

風呂場で本を読むことがありますが、未だにそのままドボンと湯船に落としたことはありませんね。流石に湿気をすってややふやけたりしますが。特に文庫だと紙が薄いですし・・・。

昔から、よく見る夢がある。それは「住んでいる世界が、全て水の中」という、シュールなシチュエーションの夢。職場にも学校にも、泳いで行く。そして、水中で仕事や勉強を。
恐らく、私が少年時代にスイミングスクールに通っていた経験が影響しているのだろう。手前味噌極まりないですが。

そんな私には、この本が非常にありがたい。エス株式会社から、9月より『海底2万マイル海底版』が発売されているのだ。
皆さん、『海底2万マイル』という作品は御存知でしょうか? これは、フランスの作家ジュール・ヴェルヌが1870年に発表した小説。海を舞台とした、SF冒険ものの金字塔である。
この名作を、海底で読んでみたくないか? 『海底2万マイル』だけに。そんな夢を現実にしたのが、今回の『海底2万マイル海底版』である。要するに、水中(海底)で読める本が開発されたのだ。

それにしても、なんでこんな本を作ろうと思ったのだろう?
「『ストーンペーパー』という、木材(パルプ)を一切使わず作られた、濡れても破れない紙の情報を入手しました。そこから、この本の製作を思いついたんです」(同社・担当者)
ただ、紆余曲折もあったという。「濡れる」から連想し、他の作品の製作を考えた過去があるのだ。例えば、雨に濡れても大丈夫な宮沢賢治の『雨ニモマケズ』とか……。

でも、結局は『海底2万マイル』に落ち着いた。何しろ、“雨”よりもたくさん濡れる場所は“海”、それも海底なのだから。
「当社は英会話教材『エブリデイイングリッシュ』も販売しております。そこで、英語の教材としてもご利用していただくために、『海底2万マイル』の本文を英語にして出版いたしました」(同社代表取締役社長・児玉昇司さん)
そうですか。何にせよ、私も水の中で本を読んでみたい! というわけで、実際に自宅の湯船に潜りながら読書にチャレンジしてみましたよ。

まず、実際に本を手に取ってみると、本当に普通の紙のように感じる。

変にかたかったり、厚かったりってことはない。小説本によく扱われている、いつものめくりやすい紙みたいだ。
そして、小説の内容を確認。……ズラーッと、英語の文章が印刷されている。もちろん、私は読めない。その点については残念なのだが、自分なりに雰囲気だけでも満喫することにしよう。

では、ついに水中メガネを装着します。そして潜水! そして、一緒に本もお湯にザブン! 
さて、肝心の本の様子はどうか? これが、いい感じなのだ。字がにじまないし、紙も破れない。水中でペラペラめくれるし、潜りながらの読書も余裕。なんとまぁ、ミラクルな紙だな……。

ところで、この本はどのくらいの深さまで耐えてくれるのだろうか?
「現在、沖縄でプロモーションビデオの撮影を行っております。そこでは、水深5メートルまで耐えることを確認しております」(担当者)
この担当者自身、「海底でも読書はできるのですね……」と自社の本のタフネスにかなり感動していた様子。というか、沖縄にまで行って大がかりな!

そんな感動を呼ぶ『海底2万マイル海底版』は、同社サイトにて販売されている。価格は2,980円(税込み)。

現実的な話をすると、普通の入浴時にもピッタリな本ではないだろうか? 湯船で休まりながら読んでも大丈夫だし、手が疲れたらお湯の中に本を浸けちゃってもいい。そんな扱いでも、『海底2万マイル海底版』は何食わぬ顔だ。
「実際に、『お風呂で読めるから良い』といった反響もいただいております」(担当者)

お風呂場でもいいし、海底でもいい。……でも、本当は海底で読みたい。海底で『海底2万マイル』を読む。そんな夢を現実にする書籍の誕生です。

2011年11月26日土曜日

転んだ時に頭を守ってくれる保護帽

物理障害的トラブルにあったときにまず守りたいのが頭。一撃で病院送り以前の状態もありうるのが怖いところ。守れといわれても堅いものだと重量はありますし、難しいものです。

冬支度をそろそろ始める頃。あたたかい洋服、あたたかい靴、そしてあたたかい帽子など、防寒のために必要なアイテムがいろいろと浮かぶ。

防寒対策に加えてもう一つ、考慮したいことがある。それは冬の凍てつく道、寒い雨で滑りやすくなっている道の上を歩いたり、自転車をこいだりする際の対策である。あなたはどんな対策を練っておられるだろうか。

たとえば帽子。あたたかいだけではなくて、頭を保護してくれるものが欲しい。そこでみつけたのが『abonet+JARI』(アボネット+ジャリ)。株式会社特殊衣料が財団法人日本自動車研究所と共同開発した新しい頭部保護帽で、11月から販売されている商品である。

「今から約20年前、『軽くて洗えるおしゃれな保護帽がほしい』という声から始まった保護帽開発。その後2000年の秋に、札幌市と札幌市立高等専門学校(現:札幌市立大学)との産学官連携による『福祉用具のデザイン開発・研究プロジェクト』から、頭部保護帽『abonet』が生まれました。今では当社のオリジナル商品の中心的存在となっています」と特殊衣料の担当者。

ともに開発にあたったのは財団法人日本自動車研究所(JARI)。1969年に車社会の健全な進展に貢献することを使命とした公益法人として発足し、自動車に関する総合的かつ先進的な研究に挑み続けている試験研究機関のことである。

JARIの研究グループの1つである衝突安全グループは、交通事故時の乗員や歩行者の安全性に関する研究、ならびに人体の障がい発生メカニズムに関する研究などを実施している。実際の車両や人体ダミーなどを用いた衝突実験や、人体を模擬したコンピューターシミュレーションモデルを用いた障がい発生メカニズム解析などを行うことで、車両開発に有益な情報を自動車業界に提供し、国内外問わず、車両の衝突安全性に関する基準の策定などの大きく貢献している。

「今後の少子・高齢化社会に向けて、これまでにない『より安全で、より快適な』頭部保護帽を開発できないかと考えたところから始まりました。
さまざまな緩衝材を用いた衝突安全試験を行った末、衝撃吸収力が高く、かつ通気性や弾力性に富んだ緩衝材を選定し、保護帽子に入れ込むことをJARIの発案を得て、デザインや制作を決めました」と特殊衣料の担当者。

見た目は普通の帽子の『abonet+JARI』だが、頭部周辺部分にポリエチレンビーズが縫い込まれている。
『abonet+JARI』キャップ フルタイプの頭頂部は、緩衝材の出し入れが可能になっていて、つばには反射材のトリミングが施してあるので、逆光にも耐えやすいようになっている。子どもから大人までが愛用できるデザインになっている。

『abonet+JARI』ハット フラワーは、頭部の全方位に緩衝材が入っていて、帽子の内側から出し入れ可能。日差しが特に気になる女性にはうれしいデザインになっていて、長めのつばの内側には、かわいらしい花柄が使用されている。おしゃれで、特殊な保護帽を被っているとは誰にも気づかれないすてきなハットである。

「キャップ」と「ハット」などデザインは6種類あり、アウトドアからフォーマルにも対応できる品ぞろいとなっている。

安全でスタイリッシュな帽子である『abonet+JARI』は、じつは事故防止に貢献している。スポーツや日々の活動の中で生じる事故対策に、保護帽も考慮してみるのはどうだろう。

2011年11月25日金曜日

ギターの音が鳴るバッグ

ジョークグッズも楽しめることが前提ですけど、使用感が良いとか言われると普通に需要があるのでは?・・・なんて思っちゃいます。もっとも興味としてはその商品を開発したぶっとんだアイデアを生み出す製作者の方ですが。

以前、コネタで「演奏できるTシャツ」という記事をお送りしたことがある。Tシャツにプリントされた“ギター”や“ドラム”を弾いたり叩いたりすると、実際にアンプから音が響き出すという、ミラクルなアイテムであった。もう、あそこまでいくと、服というか楽器というか……。

そして、今度はバッグ。11月1日から株式会社センチュリーより発売されているのは、『エレキギターバッグ』である。
こちらも、ご多分に漏れず弾ける。メッセンジャーバッグの表面に描かれたギターのフレット部分を押さえてストロークすると「ギュイ~ン!」って、まさに気分はロックスター。

実はこのシリーズに対しての、同社の入れ込みようがスゴいのだ。
「Tシャツの際は、ギター、ドラム、サウンドトラックと展開しておりましたが、バッグに関してはまだギターのみとなっております。ただ、前回が非常に好評でしたので、当社にとって外せない商品だと認識しています」(同社・担当者)
このバッグは、アメリカのメーカーが製作しているグッズ。もしもこの先、ギター以外の楽器でバッグが発表されていくようならば、日本国内でもアメリカとのタイムラグ無しで展開していくと、同社は固く心に決めているそうだ。

ところで前回のTシャツは、何がそんなにウケたのだろう?
「ギターを弾いたら音が鳴るだけでなく、コード進行できるという点が好評でした。ドラムの場合、叩くパートの位置によって鳴る音も違っていました」
この辺りのギミックの緻密さが、人気の秘密だった。特にハマった人の楽しみ方として報告されているのは、セッションである。Tシャツを数枚購入し、みんなが各々シャツを着こんでジャムったりなんかして。Tシャツで構成された、もはやバンドじゃないですか!

しかし、今度はシャツじゃない。そのセッションに、バッグで参加させてもらえませんか? 早速、『エレキギターバッグ』を取り寄せて、私も演奏してみました!
まず、肩にバッグの紐を引っかけた。

次にアンプに電池を入れて、スイッチを入れたら「グワ~ン!」。いきなり、響きやがった!!

思わず驚いてしまったが、これには理由がある。今回のバッグは、前回のTシャツと異なる点があるのだ。
「今回はバッグですので、ピックは不要です。その気になったら、好きな時に弾いてください。もし、雨が降ったら鞄の中にアンプをしまっておく。そんな形で、お楽しみいただきたいです」(担当者)
Tシャツでは必須だったピック、今回は無くても良い。ギターを指弾きなんて、ジェフ・ベックの心境ですよ!

また、気持ちがいいのはギター(バッグ)の位置だ。ショルダーの紐でぶら下がったギターの高さが、本物のギターと瓜二つというか。前回のTシャツの時は、コードを押さえる手の位置が、胸の高さまで来ていただけに。しかしこのバッグだと、お望みの低い位置でかき鳴らしちゃっていい。今度は、ジミー・ペイジの心境ですよ!
ちなみにこのバッグ、何も押さえずに弾く「E」(最低音)から、1オクターブ上の「E」までをカバーしていたりする。本格派だ。

そんな『エレキギターバッグ』は、同社の直販サイトである「白箱.com」で発売されている。価格は、5,980円(税込み)。

これで、いつでもどこでもギタリスト。ただ、スイッチをオンにしたまま満員電車に乗り込むのはタブーです。他の人と密着したが最後、バッグから「グワン、グワン」と鳴り続けてしまうから。

2011年11月24日木曜日

電動歯間ブラシ、その使い心地

水が絡む電動日用品ってどうにも管理が怖くて仕方ない。単に壊すことが多くて日持ちしないってだけですが。あの便利さを考慮すると欲しくはなるんですけどね。

虫歯より怖い歯槽膿漏(しそうのうろう)。昔、歯医者さんに「歯槽膿漏になると歯が全部なくなる恐れがあります」と注意され、歯間ブラシの使用を勧められたことを憶えている。それから時は流れ、今その現実に直面している。虫歯ではなく、歯槽膿漏で奥歯が2本抜けてしまった。
「これはマズイ」
やっぱり歯間ブラシが必要か。そこで、最近発売されたばかりの電動歯間ブラシを試してみることにした。

今回使用したのは、歯間専用電動ブラシ『デンタルペッカー』(山善)。電動歯ブラシはお馴染みだが、歯間ブラシの電動タイプは珍しい。キツツキが木を嘴でつつく動きのように、歯の間をブラシの毛先が突くように前後する。これによって効率よく掃除するというわけだ。歯間の掃除は通常のブラッシングより結構手間がかかる。確かに電動化すれば楽に磨けそう。また、縦方向への高速タッピング運動は歯茎へのマッサージ効果もあるという。

このような縦方向の高速タッピングを実現するために、とくに技術的に難しかった点は何か。山善さんに聞いた。
「高速に動くポール(軸)の防水です。防水性を高める=密閉性を高める=動きに制約が出てくる、このバランスが難しいのです」
洗面所で使うものは防水性がしっかりしていないと使い物にならない。電化製品づくりはある意味「水との戦い」なのだ。

では、早速試してみた。
直径約1.5ミリに束ねられた超極細毛のブラシが、毎分約8000往復。実際どんな磨き心地か。恐る恐る歯の間に入れてみると、ちょっと痛いのではと思ったが、ほどんど痛みは感じず、むしろちょっとくすぐったいような感覚。水しぶきを上げながら、テキパキと磨いてくれた。これなら、初めて使う人でも抵抗は少ないだろう。

この柔らかいナイロンブラシ、1本の直径はどのくらいか。
「0.12ミリです。一般的な歯ブラシは0.15ミリが主流です」
なるほど、かなり細い。これが柔らかで優しい使い心地のポイントのひとつか。

使い手にもよると思うが、だいたい磨き終わる時間はどのくらい?
「約3分から5分です」
携帯しやすいようにブラシ部のキャップが付属している。また、全体のサイズはボールペンよりひとまわり大きい程度。出先に持っていって短い時間にブラッシングするのにいいかも。

「いつまでも自分の歯で食べたい」と思っている中高年の方々。がんばって歯の間を磨きましょう。

2011年11月23日水曜日

無骨なジッパーを、そのままブレスレットに……

廃材利用って便利ですけど人によっては貧乏臭いって印象かも知れません。特にアクセサリー作りとかそんなに欲しがられませんよね。でもデザインセンスが優れてるものだとどうなるのでしょう?

男性にも色々なタイプの方がいるが、私は基本的に“アクセサリー着ける派”だ。「ジャラジャラさせるの、好きじゃない!」という人もいるみたいだが、あくまでワンポイントとしてブレスレットやネックレスを身に着けると、グッと点数が上がるってことを知らないな?

そして、このブレスレットは極上のワンポイント! オンラインショップの「密買東京」で10月18日より発売されている『ジッパーブレスレット』を、ご覧いただきたい。もう、男の子が泣いて喜びそうなデザインになっているではないか。
というか、これは本物のジッパーである。それをそのまま用いて、アクセサリーにしてしまった。

そこで、この『ジッパーブレスレット』が発表された経緯について、同店に伺ってみた。
「このブレスレットは、カバン作家・カガリユウスケさんによる作品です。カガリさんは外壁と同じ塗料を塗り、壁面と同じように経年変化していくカバンを数々製作している作家さんです」(担当者)
テーマは“経年変化”。そんな彼の最新のコレクション『100年の壁』が、このブレスレットと深い関係にあるのだ。

とにかく、このバッグをご覧いただきたい。年季が入っているでしょう? ……イヤ、入ってない。本当は新品なんだけど、100年の時を経たようなデザインにあえてしてみせている。
そして、バッグに用いられたジッパーも普通じゃない。このバッグに使われているのは、通称“クラシックジッパー”。現在のジッパーの原型となったモデルの復刻版として、1905年当時の製法や形状が忠実に再現されたものである。開け閉めに関しては、現代のジッパーほどスムーズにはいかないが、それもまた“味”ってことで。
「この“クラシックジッパー”を発見し、造形の美しさに魅かれたカガリさんが『作品に利用したい!』と思ったそうです。ただ、バッグの一部としての活用だけではもったいないので、アクセサリーにしてジッパーを前面に押し出したのが『ジッパーブレスレット』でした」(担当者)
押し出したどころか、そのものズバリの形じゃないですか!

そして、このブレスレットも“経年変化”していくという。

まず、見た目に関して変化が起こる。
「時間の経過に伴いそれなりに変色していきますし、大事に使っていても『使い込んでいるな』と思わせるような味わいが出てきます」(担当者)
まさに、これぞ“ヴィンテージ感”というか。

また、その他の面も無骨だ。
「このジッパーは、全くコーティングされていないんですね。通常のジッパーだと、触ると手が金属臭くなるなんて有り得ないですが、このブレスレットを扱っているとコインを持った後のような臭いがいます」(担当者)
まさに、“古き良き”というか。

そんな『ジッパーブレスレット』は、同店にて17,850円(税込み)で販売されている。種類は、ゴールドとシルバーの2つ。完全受注生産で、オーダーから3週間程度で完成に至る。

「男性向けとしてわかりやすいデザインかもしれませんが、女性が着けるのもオススメです」(担当者)
事実、この担当者さんは女性なのだが、『ジッパーブレスレット』をご自身で注文したそうだ。

アクセサリーを着けていると、妙にゴチャゴチャし過ぎて下品になってしまうことがある。傍から見て、非常にトゥー・マッチな人を見ると、残念なのだ。
でもこのブレスレットだと、そういうベクトルにはいかない気がする。それどころか、『ジッパーブレスレット』を主役に据えてコーディネートするのがお洒落ではないだろうか。
一つ持ってたら、実は重宝するかもしれない。

2011年11月22日火曜日

カカオはお金だった!? チョコレートの秘密

過去のものの物価って意外な価値があって勉強させられますが、カカオに対する面白い知識を発見。昔胡椒を巡って争いが起きたって話は知ってますが他にも印象ががらりと変わるものがあるとは・・・。

世界的に有名なベルギー・チョコレート。ゴディバやノイハウスといった定番からピエール・マルコリーニ等、一度は耳にしたことのあるブランドは多い。チョコレートの原料となるカカオは、寒冷なヨーロッパではなく温暖な中南米が原産だが、なぜこれほどヨーロッパ人はチョコレートが好きなのか? 本場ベルギーでチョコレートの由来について聞いてきた。
「もともと、カカオは中南米に興ったマヤ文化圏で栽培されていました。カカオは貨幣の代わりに用いられていたこともあります。また、ショコラトルと呼ばれるカカオから作られた苦い飲料も、当時の人々の間で飲まれていました。ちなみに、15世紀から16世紀にメキシコ中部に栄えた王国アステカの神話では、羽毛を持つ蛇の姿をした神ケツァルコアトルが、カカオの木を運んできたと伝えています」(カカオ・チョコレート博物館)

初めてヨーロッパ人がカカオの存在を知るのは、1502年のコロンブス4度目のアメリカ航海の時だ。そして、後にスペイン人がカカオをヨーロッパへ広めることになるのだが、最初カカオの味は彼らの口に合わず、なぜ現地の人々がカカオに熱中するのか理解できなかったそうだ。しかし、一度その味がアメリカ大陸へ渡ったスペイン人たちに受け入れられると、カカオは大きな成功をおさめることになった。
「スペイン人、エルナン・コルテスが1528年にメキシコから本国へチョコレート飲料を持ち帰ると、瞬く間に人気となりました。その成功に主要な役割を果たしたのは修道士です。修道院は適期的に船荷とともに新しい製品を受け取り、チョコレートを広めたのです。その後、スペイン国王フェリペ3世の娘、アンヌ・ドートリッシュが1615年にフランス国王ルイ13世へ輿入れする際に、チョコレートはフランスへ持ち込まれます。そして1635年にベルギーの町ゲントに伝わりました」(同)

ちなみにベルギー人の場合、一人平均年間で8.4kg(!)のチョコレートを食べるそうだ。

そんなベルギーのチョコレートの特徴とは何だろうか? 
「ベルギーで考案されたスタイルに、プラリーヌというものがあります。これは1912年にベルギー人のジャン・ノイハウスが考えたもので、ナッツ等に飴をからませペースト状にしたものをチョコレートで包んだお菓子です」(同)

今やよく知られている形状の一つは、実はベルギーが発祥だったのだ。これから冬に向けてますます時期となるチョコレート。小さな一粒には様々な歴史が含まれているのですね。

2011年11月21日月曜日

電気不要! 今ある“熱”を再利用する暖房シート

再利用など地球に優しいリサイクル思想が働いてる今日、でも普通再利用っていったらモノですよね。これが空気循環ではありませんが、温度に関するものなど驚きです。

そろそろ、寒くなってきた。ちょっと、暖房を付けたくなることも……。だが、今年からは考え方を変えていくべきだろう。そんなに、無闇に電気を使わない。例えば、室内でアウターを羽織ってみたり。湯たんぽを利用するのも、いいかもしれない。

そして、コレがちょっといいのだ。潜熱蓄熱材を使用した製品開発に取り組んでいる「ネギシ」が、11月中旬より発売する『エネCATCH』。これは、様々な熱を吸収し、それを蓄える暖房アイテムである。
実はこの商品、窓辺の日差しやお風呂の残り湯から、余った熱を吸熱できるという。そして、その熱を体温に近い温度にして長時間キープしてくれるのだ。これを我々はひざ掛けにしたり、布団に敷いたりすればいい。要するに、既存の“熱”を再利用する蓄熱シートとお考えいただきたい。

このような暖房アイテムを開発したきっかけについて、同社に伺ってみた。
「以前、当社で病院に訪問した時でした。その際は、私どもの蓄電式あんかを病院に活用してもらおうと考えていたのですが、ちょうど計画停電が実施されていた時期でもあったんです。電気使用に対して、不安がある時期でした」(同社・根岸社長)
そしてその病院では、お風呂の残り湯を詰めた湯たんぽを使用していたそうだ。

これが、「ネギシ」の一つの契機となった。かねてより「お風呂のお湯のために、せっかく作りだした“熱”を再利用しないのはもったい無い」と考えていた同社が、新たな暖房アイテムの開発に着手するようになった。電気を使わず、お年寄りにも使い勝手の良い、暖房アイテムの開発である。

では、このシートの使い方について。まず、窓際に置いたり、お風呂場の残り湯に浸したりする。こうすると、太陽やお湯の熱などを吸収し『エネCATCH』自体が温まる。結果、一定温度に達するとシートの表示が青からピンクに変色(冬場の太陽熱だと2~3時間、約40度のお湯だと30~40分でピンク色に変色)。

その後、布団の足元や腰、背中、肩部などに当てると、もう快適だ。何しろ、38度くらいのちょうど良い温度を、5時間程度は保ち続けるというのだから。

……とザックリと説明してしまったが、完成に至るまでは苦労も多かった。問題となったのは、“堅さ”である。このアイテムには、床暖房に使用する材料が用いられているのだが、それをそのまま使うと問題が発生する。
「酢酸ナトリウムという、冷えると堅く結晶になる物質を使っております。床下に使用する際は堅いままでもいいのですが、人肌に触れる商品と考えると快適ではないですよね」(根岸社長)
堅い状態でお年寄りが利用すると、あまり脂肪のない皮膚と接触して心地よくない。そこで同社は緩衝剤などを加え、温めても覚めても柔らかい状態をキープできるように改良してみせた。実用的な形としての商品化に成功したのだ。

では、このアイテムはどのような場所で活躍するのだろう?
「まず、医療関係の現場においてご使用していただきたいです。あと、やはり被災地ですよね。そして、これからは一般の方にもご活用いただけるアイテムだと思っております」(根岸社長)
今後、我々の生活の中で“節電”というキーワードは欠かせないものとなってくる。だからこそ、電気を使わずに快適になれる暖房アイテムとして重宝するのではないだろうか。これからの新しい生活様式の中で、スタンダードな物になっていければ……。そのように、同社は考えているのだ。

そんなこの『エネCATCH』は、同社のホームページにて11月中旬より販売されている。価格は7,245円(税込み)。

それにしても、深い意義を持った開発ではないか。だけど、もっと気軽に考えてみてもいいかもしれない。「新しい、電気不要の暖房アイテムが出たんだ!」と、そのくらいの考えで日常使いしても便利だと思うし、それが結果的に意義ある行いに繋がる。
そんな、新しい暖房アイテムです。

2011年11月20日日曜日

リーゼントでヤンキーのダルマ

髪型は人間の印象を決める重要の要素ですが、元々髪が無い人がもさもさになるともう別人にしか見えません。しかしそれが人だけとは限らないのが味噌ですね。

年も年末が近づいてきた。実は私の実家は自営なので、お正月は毎年ダルマを買うのが常。だから幼少の頃より、ダルマは“縁起のいいもの”として非常に馴染みがあった。
しかし、これには断じて馴染みがない。オンラインショップの「密買東京」から販売されているダルマはリーゼントなのだ。完全にヤンキー。商品名は、臆面もなく『ぐれダルマ』である。

それにしても、何でこんな髪型のダルマを作っているのか?
「『ぐれダルマ』を制作したのは、アートユニットの『現代美術二等兵』さんなんですが、ふとしたアイデアで作品を生み出している方々なので、思い付きでやっているのかもしれません」(同店・担当者)
きっかけなど、無い。

ただ、このダルマの作者・現代美術二等兵のホームページ内には、このような説明が付けられていた。なるほど、こういうキャラだと考えたらいいわけだな……。
「ダルマというのは悟りを開くために、じっと忍耐強く修行を続けているというシチュエーションであるのですが、このダルマは、あまりに退屈な修行に嫌気がさして不良化した、気の短いダルマです。まだまだ若造なのでヘアスタイルはとさかヘアーです。修行はしてるが『やんのか、コラァ!』 と、凄んでみせるやんちゃオブジェです」

そんな凄みを効かせているダルマを買うのは、どんな人達なのだろう。ウチの親みたいに、商売繁盛を願う会社や商店などか?
「作品としてもユーモアとしてもツボにはまった、個人の方がオーダーしていくことが多いです。ただ、仕事の願掛けとして購入された方もいらっしゃいました」(担当者)
実はこの不良ダルマ、同店で2007年より発売されているのだが、毎年のお正月シーズンにコンスタントに売れるという性質の作品ではない。キモは、このとさかが気に入るかどうか。理解者が買っていく。

そして、一つだけ断りを入れておきたい。知ってもらいたいのだ。このダルマ、素行は悪いが物は良い。
「元々は一つの作品として発表されていた物を、私どもが『当店で販売できないか』と打診し、紹介が実現したダルマです」(担当者)
だからこそ、元となる型は存在しない。

注文が来たら1個ずつ作りこんでいき、3ヵ月をかけて丁寧に作り上げる。塗りなども含めて、全部だ。

そんな『ぐれダルマ』の価格は157,500円(税込み)。同店のホームページにて販売されている。

クドクド書いてきたが、何よりこの1枚の写真にかなう説得力はないと思う。グレちゃうほどの心の荒ぶりがあるのだろう。ピンときた方は、買わずとも彼(ダルマ)の心の内だけは理解してあげてください。

2011年11月19日土曜日

“時を測る”メジャー型のカレンダー

モノトーンなおしゃれな一品、メジャーでもセンスとデザイン次第では思い込みを払拭できることが判明!これは是非とも使ってみたいところですが、すぐに空きそうな自分には・・・。

今年も知らぬ間に終盤戦。どんなにもがいてみても、あと1カ月もすれば2011年も終わってしまう。誰もが焦る季節だがここはひとつ、明るい未来を夢見て来年のカレンダーでも選んでみよう。
どう見てもメジャーにしか見えない左の写真、その名を『M75 メジャーカレンダー』と言う。「時を測る」と言うコンセプトで、メジャーとカレンダーが一体となった、新感覚のプロダクトだ。

1日=1センチ。メジャー部分を引っ張り出してみると、1センチ間隔の目盛りに「1 MON」「2 TUE」と、日付と曜日が記載されている。5センチごとに、「今年が始まって何日か」がわかる数字も記されており、その名の通り、引き出されているメジャーの長さで「時を測る」ことができる。6月の終わりで最大長に達し、Uターン。7月以降の日付は裏面へ記載されており、巻き取っていくと、今度は「今年があと何日あるか」を知らせる数字のカウントダウンが始まる。

使い方は、人それぞれ。友達との会話で取り出せば、まあ、盛り上がること必至。たとえ一人でも、年の初めには、「この辺りであれをして、あの辺りであそこに行って……」と、これから始まる毎日に、あれこれ夢を膨らませることができるし、まさに今のような年末には、「今年もあとこれだけしかない!」と、あえて自分に喝を入れることもできるだろう。

また、意外に使えそうなのは、仕事や作業におけるスケジュール調整の場面。「今がここで、サービス・インがここなので、このあたりであそこまで終わらせて、次は……」と、全体像を把握しながら調整できるので、無理なラインを引いてしまう、なんてありがちな失敗は防ぐことができそうだ。ただ、ビジネスの場面では「ふざけてるのか!」なんて怒り出す人がいないとも限らないので、相手の顔を見ながら取り出すことをオススメさせていただく。

『M75 メジャーカレンダー』は、白、黒、赤、青、紫の5色展開で、ひとつ2,100円(税込)。

東京・銀座にある文房具店「FRED&PERRY」の店頭・およびオンラインショップにて取り扱いがある他、名古屋市内の店舗などでも販売中だ。詳しくは、「三宅博之デザインオフィス」のホームページにてご確認の上、お問い合わせを。

新しさを感じる一方で、どこか「日めくりカレンダー」にも通じる懐かしさも漂う『M75 メジャーカレンダー』。デジタルでスケジュール管理することも増えてきた今、あえてアナログ的に、時の“質感”のようなものを味わってみるのもいいかもしれない。

2011年11月18日金曜日

かわいい? 怖い? 見えない精霊をアイコン化した「PLANET DOLL」

ぱっと見蓑虫に見えたこの精霊さん。印象って中々払拭できないもので一度根付いたらもう一生ものって感じですよね。まあさわり心地は良さそうだから欲しくはあります。単に寒いだけかもしれませんが。

頭隠して尻隠さず、とはこのことか。ふと訪れた南青山の展示会で圧倒的な存在感を放っていた、毛むくじゃらな人形「PLANET DOLL」。気になって担当者の方に話を聞いてみると、どうやら「精霊」をモチーフにアイコン化したものらしい。太古の昔から万物に宿ると言われ、世界中の人種や民族、宗教観で普遍的に存在している精霊は、私たち人間を守ってくれる神のような存在とも言われている。しかし、通常は人の目に見えないもの。それを形にするなんて、どんな意図があったのか? そもそも、なぜこの容貌に?

「PLANET DOLL」を手掛けたのは、グラフィック・デザイナー集団「TGB design.」。彼らが独自に解釈した精霊の姿、そしてこの人形が生まれた背景について、メンバーの石浦マサルさんにお話を聞いてみた。

石浦さんによると、「TGB design.」は、3年ほど前、ホピ族(アメリカ・インディアン部族のひとつ)にとっての精霊である「カチーナ人形」の東京版として「モダンカチーナ」をプロトタイプとして発表していたと言う。今回の「PLANET DOLL」は、それをベースに、販売することを念頭に改良を加え、試行錯誤の末に完成したものらしい。

「モダンカチーナは、“精霊が東京に来たらどうなるか?”をテーマに考えたものでした。“欲にまみれるのか? まみれないのか?”みたいにいろいろと想像しながら(笑)。カチーナ人形には毛をはじめとして様々な飾りが付いているので、僕たちもラインストーンを付けたり、いろいろと試みましたが、結局、『毛だらけ』の美しさ、つまり自然の美しさに勝てなくて、現在の形になりました」

自然からいただいた「毛」そのものの姿一番美しい、と感じた彼らの感覚が形となった「PLANET DOLL」。この人形が教えてくれるのは、「想像する」ということの楽しさだ。精霊という存在は、現代の私たちを遥かに超えた、当時の人々の豊かな想像力を感じさせてくれる。

「毛だらけ」の姿はデザイナーの彼らの想像によるものだが、「私ならこういう形だと思う」と、自分なりの精霊の姿を空想してみるのも面白い。そんなことを考えながらこの人形と相対してみると、忙しい毎日の中で、ちょっとホッとする時間を持つこともできるかもしれない。

しかし、「PLANET DOLL」の魅力はこれだけではない。少し長くなってしまうが、この人形を語る上で欠かせない、その背景にあるストーリーも、ぜひお伝えしたいと思う。

まずは、使われている素材について。どんな装飾も「勝てなかった」という美しさを持つこの毛皮は、通常はゴミとなってしまうような「裁ち屑」を毛皮屋さんから仕入れたものだと言う。さらに台座や本体には、一部に間伐材を使用しており、売上の一部は森林保護団体の森作りに還元される仕組みになっている。

制作は一つひとつ手彫りで、装飾も手作業によるものだ。グラフィック・デザイナーの彼らにとって、「PLANET DOLL」の制作は、ある意味「専門外」の領域。プロではない彼らによる手作りなので、よく見ると木彫りも均等ではなく、色の塗り方も荒々しく、ムラがあることが分かる。

素材、そして慣れない手作業へのこだわり。そこには、彼らが伝えたい、こんなメッセージが込められている。

「僕らは普段、完璧なものをアウトプットしていく仕事をしていますが、敢えてそうでないものを世の中に出すことによって、“自分も創りたいな”と意欲の沸いてくるような、人々につながりが生まれるような、そんな仕事をしたかったんです」

3年前に「モダンカチーナ」を発表して以来、多くの人と出会ったという石浦さん。「命からいただいた毛が再生されてうれしい」と言ってくれた毛皮屋さん、「持って行っていいよ」と、ログハウスの端材を提供してくれた建築家さん。これも精霊の力なのだろうか。「完璧じゃない」ものを創ることによって次々とつながりが生まれ、「PLANET DOLL」は完成した。

これらのストーリーが積み重なってできた「PLANET DOLL」は、手作りの木箱入りで、年内には販売開始予定。ひとつ33,000円(税別)というお値段は、ちょっと高く感じるかもしれないが、一度実物を見ると、その存在感に圧倒されてしまうこと必至。高さ20cm〜22cmと、おそらく写真のイメージよりも大きく(私自身、もっと小さいと思っていました)、一つひとつ装飾や使われている木も違うので、ぜひ実物を見て、たった“ひとり”のお気入りの精霊に出会ってほしいと思う。現在販売方法を検討中だが、決まり次第「TGB design.」のホームページで告知されるとのことなので、情報を楽しみに待つことにしよう。

最後に、今後制作される「PLANET DOLL」について、さらに楽しみな情報をひとつ。装飾など、制作に関わる一部の作業について、全国の授産施設に通う知的障害の方々と共同制作の体制を取っていくとのことだ。

「精霊を作るなら、僕よりも心が広く、心がきれいな人がいいな、と思っていたんです。たまたま制作の過程で授産施設に通う方々と出会ったのですが、その想像力と、木工などの作業技術の高さに驚きました。さっそく大田区の授産施設に行って相談したら、制作に関しては「全然大丈夫」と言ってくださって。僕らだけでは現在のデザインでもう限界(笑)なのですが、彼らと一緒になら、さらに形を変えて行けると思います」

新しいパートナーを得た「PLANET DOLL」が、私たちにさらなる驚きとワクワクを与えてくれることは間違いなさそうだ。

2011年11月15日火曜日

裏側まで覗けちゃう!? 有名温泉地のツアーに潜入!!

まだ冬より秋側ですが、油断してるとすぐ風邪を引いてしまう今日この頃。ツアーと言ってもどこも温泉なんてあたりまえでしょうか?

温泉の街を散歩するワークショップがあると聞いて、先日、神奈川県の箱根・宮ノ下に行ってきた。このワークショップは、今年から始まった地域振興イベント「宮ノ下さんぽ」(開催期間は10月の一か月間)の一環で、地元商店会の方々がガイドとなって街を案内してくれるという。
この日の参加者は約10人ほど。ツアーの前半は足湯が楽しめるカフェや、歴史ある富士屋ホテルなど、温泉地特有のさまざまなスポットをめぐり、その先々でガイドのおじさんたちが箱根の歴史を語ってくれた。

さて、ここまではいわゆる観光案内という感じであるが、このツアー、後半からガラッと雰囲気が変わるのだ!
富士屋ホテルの裏手にある住宅地に移動した私たちはおじさんガイドに導かれるまま、静かな路地を歩き始めた。地元に住んでいなければ、迷ってしまいそうな住宅街。飾り気のない路地を歩いていると、観光というよりは、なんだか自分が小学校の頃に見ていたテレビ番組『たんけんぼくのまち』の世界にいるような気分になってきた。
ガイドさんによると、この辺りは昔、芸者さんの置屋街だったらしく、「楽天地」と呼ばれたところらしい。今は静かな住宅地だが、昔は三味線を練習する音などがこの一帯に響いていたそうだ。

そんな話をしていると、ガイドさんが突然その場にしゃがみこんだ。彼は道の端にあるパイプのようなものを指差すと、おもむろに語りはじめた。
「このパイプの中には温泉が流れていて暖かいんですよ。昔自分が小学生だった頃、冬の寒い帰り道はこれに手を触れて……」
箱根の山の冬はとても冷える。そんな中、温泉地の子どもたちはパイプを触ることで暖を取っていたらしい。少年時代の思い出が去来したのか、遠い目をするガイドさん。目の前のおじさんの少年姿を想像する私。

ほどなくして、ツアーの一行は資材置き場のような、だだっ広い空き地に出た。ここは先ほど案内してもらった富士屋ホテルの裏の敷地らしく、従業員通路も見える。

ツアーには先ほどの足湯カフェのオーナー安藤さんも同行していたが、今度は彼が目をキラキラさせながら語った。
「ここは私の通学路だったので、学校帰りに従業員通路からホテルの中に侵入して、見つかったら急いで逃げたりしてました」
殺風景なこの場所はお世辞にも観光スポットとはいえないが、見晴らしがとてもよく、ここから宮ノ下の街を一望できる。子供の頃の秘密基地にいる気持ちになって、安藤さんの少年時代を想像するコネタ取材班。
こうして、目の前のおじさんたちが次々と目を輝かせてウットリしてしまう!! という予想外の展開に驚きながら、住宅街を抜けた一行は15時頃にゴール地点である駐車場に到着した。

散歩ワークショップが無事終了し、笑顔で手を振って私たちを見送るガイドの皆さん。観光ツアーでは味わえないお得感のあるこのワークショップは好評だったようで、全3回すべてが定員いっぱいだったらしい。
もしかしたらガイドのおじさんたちが一番楽しんでいたような......そんな気もしないでもないが、地元を愛する人たちと歩きながら、気付けば自分も宮ノ下がとても好きになっていた、そんな素敵な一日でありました。

2011年11月14日月曜日

鉛筆削り日本一を決める基準は?

シャープペンが誕生してから鉛筆を使うことすら減ってきた現代人。今でも筆圧が高すぎる人なんて折れないように使ってるなんて人もまだ見る。メモ程度なら使ってもパソコンの普及で更に減ってきたかも・・・。

先日、「全国えんぴつけずり大会」が京都で開催された。そういえば、鉛筆削りって、最近では削り器でやるものなので、カッターやナイフを使って削ることはほとんどないです。
この大会の存在を知って、「鉛筆削りで何を競うの?」「なんで鉛筆削りなの?」と思ったので主催者に聞いてみた。

答えてくれたのは、主催のNPO法人「京都匠塾」の担当者さん。もともと、本大会を開催する「京都匠塾」は、伝統工芸を後世に伝えていくために、若手職人が集まった技術集団で、鉛筆削りという作業で小刀を使って、ものづくりの原点に触れてもらえればと開催を決めたそう。
担当者さんいわく、「鉛筆の芯と木の部分が違う感触なのを体感してほしい。これを機会にものづくり産業の活性化につなげたい」とのこと。ちなみに、鉛筆によって、木の固さや木の種類、芯の固さなどが違うため、今回の「えんぴつ削り大会」では、三菱鉛筆の9800タイプのHBを公式鉛筆として使用。3分の制限時間以内に1本の鉛筆を削って入賞をみんなが狙った。

今回の「えんぴつ削り大会」の入賞の基準について聞いてみたところ、「まず、もともとの長さより短くなっていたら減点。より正確な円錐形に削ったあとなっているか、表面がキレイに削れているか」で、評価を行ったとか。
今回は、小学生からお年よりまで99人が参加しましたが、子どもの部で優勝したのは、小学6年の女の子。大人になると、鉛筆を使うことが極端になくなりますが、さすが毎日鉛筆を使っている小学生だけありますね! 主催者さんの思惑通り、これを機にクリエイティブな、ものづくりに参加した子どもたちが目覚めるといいですよね~。

2011年11月13日日曜日

名古屋名物の台湾ラーメンとは

名古屋人にとって麺といえば味噌煮込みうどん、きしめん、スガキヤラーメン、そして台湾ラーメンの4品。名古屋人はこれら食文化の存在を疑うことなく育つのだが、他県の人によれば、なぜ台湾ラーメンが名古屋名物なのか腑に落ちないらしい。中国人の友人が日本を訪れて名古屋名物を聞いてきた際も、「台湾ラーメンだね」と答えたら同じツッコミが返ってきた。

確かに他県のご当地ラーメンの場合、「とんこつ」や「札幌」等、味の特徴や自らの地名を冠しているものはあるが、よその地名を地元の味として銘柄化している例は珍しい。なぜ名古屋なのに“台湾”なのか? また、台湾ラーメンとはどのような味なのか? 名古屋出身のご当地ライターが、台湾ラーメンを再確認してみた。

全国各地のラーメンとか見てるとたまには旅行に行きたいなんて思う。想像以上に美味しい食材とかその地方の調理法など思わぬ名店がぞろりとあるだろう。

訪れた店は、名古屋市千種区にある「味仙」という台湾料理屋。そもそも台湾ラーメンとは、この味仙が台湾の担仔(タンツー)麺を元に考案したものなのだ。本来はまかない用のメニューで、台湾人が作ったから台湾ラーメンというシンプルなネーミングになったらしい。ラーメンの内容はというと、唐辛子が多く使われた激辛の鶏ガラスープをベースに、麺の上には炒めたひき肉とニラが乗っている。どんぶりの大きさは通常のラーメンより小ぶり。元になった担仔麺はこのような激辛ではないため、味は本来のものと異なっているが、容器の大きさは踏襲しているようだ。ちなみに、少し量が足りない場合は「台湾ちまき」を一緒に注文してもいい。また唐辛子が苦手の人には、辛さを抑えた「台湾ラーメンアメリカン」というメニューもある。

名古屋を訪れると、味仙に限らずいたるところで「台湾ラーメン」の看板を目にすることができる。味仙によると、台湾ラーメンが広まったキッカケは一時期流行った激辛ブームだそうだ。その時に激辛の台湾ラーメンが注目され、市内多くのラーメン屋が名前もそのままに、こぞって同じ形態のものを提供するようになったという。

また県内のスーパーでは、家庭向け袋麺の台湾ラーメンも手に入る。

現在、本家である味仙は名古屋市千種区今池にある本店を筆頭に、愛知県下に8店舗。中部国際空港内にも店を構えているので、来日した本場台湾人と名古屋の本場台湾ラーメンの遭遇が日々おこなわれている可能性(!)もある。興味ある方はぜひのぞいてみては。

2011年11月12日土曜日

機内食メニュー考案にかかる時間は?

移動中に出る機内食。駅とかで出るお弁当とかならイイけど、空の旅行とかだとある程度保存が出来ないといけないから作れるものって限られるよね。

空の旅の快適さを左右する要素はいろいろあるが、機内食もそのひとつ。最近は、ミシュランシェフが考案する料理やその国のご当地メニューなどバラエティ豊かで、各航空会社のこだわりがよくわかる。

ただ、以前コネタでも紹介したように、機内食づくりには何かと苦労も多い。機内では使える食材や量、食器の形状などに制限があるうえ、地上で作った料理を機内で温め直すという特殊な工程もある。地上で考案したメニューを機内でも忠実に再現するためには考慮すべきことが山ほどあるのだ。

ルフトハンザ ドイツ航空(以下、ルフトハンザ)では、世界の著名シェフがビジネス・ファーストクラスの機内食を監修するプログラム「スターシェフ」が好評だ。ドイツ発便では2ヶ月毎にシェフが変わり、日本発便でも提携ホテルのシェフのよって2ヶ月毎にメニューが変更されている。

こう頻繁に変わると、機内食メニューって案外簡単に決まるのかと思う人もいるかもしれないが、なんと同社では、シェフを決めるところから機内食メニューを最終決定するまでに1年以上もかけているというから驚きだ。

ちょうど今年の11月1日より、日本発便の機内食も一新され、成田・中部発便では「ザ・ペニンシュラ東京」と提携をスタート。同ホテルのアダム・マティス総料理長が考案する洋食と児島輝幸料理長による和食が提供されている。児島さんによれば、最初にルフトハンザから話がきたのが、昨年10月だったというから、まさに一年がかりの話だ。

今回、新たに機内食を開発するにあたり、両シェフは150種類ものメニューを考案。その後、実際に機内食をつくる空港のケータリング会社(機内食工場)にて3度の試食会を実施。試作を繰り返した結果、現在提供しているメニューが完成したという。和食にかんしては、
「旬の素材の味わいや色合いを楽しんでもらいたいと思い、さまざまな日本の食材を使っています」
と児島さん。

今後も2カ月ごとにメニューは変更されるが、メニューづくりにはケータリング会社をはじめ、多くのパートナーとの協力が必要なので、最終決定までに平均6~8ヶ月はかかるそう。

シェフは通常の業務と兼任でスターシェフを担当するため、そのときによってかける時間は多少変わるし、メニューも何ヶ月分かはまとめて考案しているというが、それでもかなりの時間を使っているのは確か。

ドイツ発便では2ヶ月毎にシェフも変わるため、企画検討は毎回だいたい1年ほど前から始めているとのこと。また、関西発便でも11月1日より新たに「スイスホテル南海大阪」との提携を開始し、新メニューを提供している。

機内食の開発期間は航空会社によって違うものの、地上のレストランなら、その日仕入れた素材によってメニューを決める、なんて店もあることを考えると、基本的にどこも長い時間をかけて決定しているもの。美味しさの裏に隠れた多くの人の苦労やこだわりを知れば、いつもの機内食がより味わい深く感じられるかもしれません。

2011年11月11日金曜日

ガソリンスタンドでのエンジン停止は常識?

ガソリンスタンドのマナーとして事故防止の為にエンジンを停止してるって聞いたときに驚いた。いや、常識とは思えるけど・・・てっきり入れ逃げ防止のためだと思ってたよ。

ガソリンスタンドでの給油時、エンジンを止めていますか? 

「当たり前だよ」「危ないでしょう?」そんな声が聞こえてきそうな質問だが、今年の夏、意外な体験をした。とある地方のスタンドで給油を頼み、エンジンを止めると、
「暑いでしょう。付けておいてもいいですよ」
といわれたのだ。

エンジンを止めれば、すぐに車内の温度があがり、汗が噴き出してくる真夏のこと。しかも、1歳の子連れ。ありがたい話ではあったが、本当に大丈夫なのか疑問に思った。ところが後日、別のガソリンスタンドでも同じことをいわれ、またビックリ。もちろん、こちらから訊ねたわけではない。

もしかして、ルールが変わったのだろうか? 総務省消防庁危険物保安室の担当者に聞いてみると、
「結論からいうと、そのガソリンスタンドの法令違反ですね」

実はというか、やはりというか、給油時のエンジン停止については、消防法などに基づく「危険物の規制に関する政令」の第27条、第6項にちゃんと定められていた。同項には、ガソリンスタンドなどの給油取扱所における取扱いの基準として、「自動車等に給油するときは、自動車等の原動機を停止させること」とある。原動機とはエンジンのことだ。

理由はガソリンの可燃性蒸気に引火するおそれがあるから。店員の申し出は親切心だったのだろうが、やはりルール違反なうえに危険な行為であったのだ。

ところで、セルフのガソリンスタンドでは、給油時の注意として、エンジン停止や火気厳禁のほかに、携帯電話の使用禁止を掲げているところもある。携帯電話までどうして? と思う人もいるかもしれないが、携帯電話も電子機器である以上、引火の可能性を完全に否定することが難しいから。ちなみに、ガソリンスタンドの電気機器には防爆構造のものが多用されている。

ただ、タバコや携帯電話については、法令に具体的な名称が出てくるわけではない。セルフのガソリンスタンドの取り扱い基準については、危険物の規制に関する規則(第40条の3の10)において、「非常時その他安全上支障があると認められる場合には、(中略)制御装置によりホース機器への危険物の供給を一斉に停止し、(中略)危険物の取扱いが行えない状態にすること」等と定められており、タバコや携帯電話の使用は、この“安全上支障があると認められる場合”にあたる。

これから寒くなる冬もエンジンを止めるのが少々辛い季節だが、安全には変えられない。安全運転とともに、安全な給油も心掛けたいものだ。

2011年11月10日木曜日

意外な日本を発見!? 細かすぎる日本旅行ガイドブック

当たり前の常識でも国境を越えると途端にひっくり返される海外旅行。でも外国から来た人たちってどの程度の知識を持ってくるのかな?ニュースとかだとマナーの悪い人が良く放映されてるけど・・・。

私たち日本人が海外に行くときには、「生水を飲まないように」とか「トイレはホテルや駅以外あまりない」「トイレに紙を流してはいけない」「お皿は手に持たずに食べろ」「ぼったくりに注意」「ひったくりに注意」といったことをよく言われる。

では、逆に、外国から日本に来る人たちは、どんな注意をされるものなのだろうか。
チップの習慣がないことや、玄関で靴を脱ぐこと、箸を使って食べることなど、違いは種々あるけれど……。

ベトナムで日本語を学んだベトナム人女性に聞くと、
「日本に行くときは、失礼ないように、マナーの違いに気をつけろと言われます。たとえば、うどん食べるとき。ズルズル音させろとか」と言っていた。
だが、一般的に、外国の人からときどき聞くのは、以下のようなコメントだ。
「日本の電車はいくつかの会社があるから、切符を一度に買えなくて難しい」

そんな日本に行く際の注意として、興味深い記述が多数ある本を台湾で見つけた。2006年に刊行された『長空自遊系列001 東京食玩買終極天書』というものだ。
そこでは、たとえば、電車の注意事項として、以下のような内容がある(だいたいの日本語訳です)。
「同じプラットホームから同じところに行くとは限らないから、方向に気をつけよう」
「『各停』『快速』『急行』『特急』『特快』などがあり、気をつけないと通過してしまう」
「朝早くと晩は、駅が混んで、さらに車中はゼロ距離接触になる。晩は酔っ払いも多いから気をつけて」
また、「Suica」について「自分の名前が書かれ、使い切ったらチャージができる。理論上は別人が使うことはできない」といった注意まである。

さらに、電車に関するものだけで注意が続々……。
「日本では電車のチカン(色魔)問題が厳重。特に混雑している時間はチカンのように見られないように注意が必要」
「電車内ではケータイをマナーモード(即震機)に」「老人、妊婦、小さな子連れ、身体の不自由な人には車両ごとに優先席があって、すぐに席を譲るようになっている」
「女性専用車があり、男性は絶対に進入できない」
「日本人は冷えるのを嫌うので、弱冷房車がある」
「プラットホームには喫煙スペースがあるが、7時30分から9時30分の繁忙時間は全面禁煙」
「日本人はエスカレーターに乗るとき左に立ち、右側を歩行する人にあける」
電車・駅関連だけで、本当に多岐にわたっていて複雑! このあたりになると、「日本での注意」というよりも、自分自身が地方から上京してきたばかりの頃に混乱した「東京ローカルルール」のようなものと共通してくる。

余談だが、この本では定番スポットのほか、流行りのラーメン店などもきっちりおさえられ、マニアックな情報が網羅されているが、さらに興味深いのは、4泊5日、3泊4日などのプランで組まれた「行程範例」だ。
「東京初心者向け」コースや、下町めぐり、「買い物しまくるなら~」として各地のアウトレットめぐり、「親子向け」としてディズニーランド、三鷹の宮崎駿博物館、サンシャインシティのナンジャタウンなどのコースがあるほか、「月島、全日秋葉原、三鷹の宮崎駿博物館、中野、上野アメ横一帯、おもちゃ屋のYamashiroya」なんてディープなコースまで提案されている。

いろいろ楽しく、複雑な東京の街。外国人でなくとも、さらに、東京の人が読んでも発見の多い本です。

2011年11月9日水曜日

震災前の宮城県沿岸部を残した写真集

よき時代って言うけど、その受け方は人次第ですよね。震災前の風景とか大切なことですが、それに縛られてるような雰囲気は在りますね。

3月に起こった東日本大震災。一部ではあるが、テレビ等で現在の被災地の様子を目にする機会がある。今は復興に向けて日本が一丸となりながら、前を向いて歩いていくしかない。

ただ、震災前のすべてをリセットするべきなのだろうか? この一冊を見た時、本当に胸にグッと迫るものがあった。10月14日から一般発売されている「みやぎの思い出写真集『海と 風と 町と』」には、震災で津波被害を受けた宮城県沿岸部の“被災前”が記録されている。当時の自然や町並みなどの風景を収めた、写真集である。

この一冊を制作したきっかけについて、発売元である「南北社」の矢吹さんに話を伺った。
「当社に石巻出身のスタッフがいるのですが、被災地に出入りする中、地元の方々の『きれいだった頃の風景をもう一度見たい』という言葉を耳にしたそうなんです」
こうした声を受け、5月上旬に「みやぎの思い出写真集制作員会」は発足している。

そして、掲載されている写真について。この中の一部は宮城県の15の市町村から提供されたものだが、それ以外の大半は5月下旬~7月29日までの期間に一般に向けて募集をした結果、寄せられた写真たちである。計3,195点の写真が集まり、その中から選定された330点が写真集に掲載された。
「一般の方々から募集したのですが、その中にはプロのカメラマンの方からの応募もありました」(矢吹さん)

こうして完成となった、今回の一冊。10月9日から仮設住宅で生活している方々を対象に無料で配布されており、最終的には3万2000部を配布する予定だそう。
「元々、この写真集は『被災された方々に無料でお届けしたい』という思いを大前提に制作された物です」(矢吹さん)

だが、一般発売(10000部)も行われている。宮城県内の主な書店とローソン各店、もしくは専用サイトでの購入が可能なのだが、その価格が良心的だ。写真集としては破格の525円(税込み)である。
その辺りについても、ご説明させていただきたい

まず、写真集を無償で配布するために必要な費用は、企業及び個人からの協賛金を募って約80%が確保されている。それ以外の不足分は、一旦は制作委員会が負担する。
「4000冊が売れると収益が出るので、その分は来年4月に宮城県に寄付いたします」(矢吹さん)
ちなみに協賛については数多くの企業が集まった。中でも、石巻に工場がある日本製紙からの助けが大きかったようだ。写真集制作に必要な“紙”を提供してくれたのが、同社だったのだ。
こうした数々の力が結集し、この写真集は形となった。

私も写真集を見させていただいたのだが、本当に美しい風景ばかりだ。仕事に精を出す人々の活気あふれる光景。大きくて美しい、自然の風景。祭りで盛り上がる、ハレの日の人々の様子。のどかで何てことないのだが、ホッとさせてくれる町並み。
正直、こんな風に言葉で表現しようとしてもしきれない。本当に心の底から被災地の方々に見てもらいたい、そんな写真ばかりが掲載されていた。

この写真集を目にした被災者の方々からの反響は、以下である。
「昔のきれいな写真を見て、元気が出た」
「自分の家が写った写真を発見し、思わず涙しました。一生の宝物にします」
「こういうのが欲しかったんです。親戚にも送ってあげたい」
「ページをめくるごとに、懐かしい思い出がよみがえってきます」
仙台市内の書店では“今週売れている本”の第1位になったこともあるそうだ。

3月11日、一瞬にして失われてしまった風景。再び会うことはできないが、いつまでも忘れることのできない風景たち。
「あの日のふるさとに帰りたい」という思いが、未来につながるのではないだろうか。

2011年11月8日火曜日

コンビニおにぎりで「本当に売れてる具」は何?

お結びといったらどのコンビニでも基本とされる商品ですね。中には店舗内でそのまま作ったものを売ってるなんて場所も見かけます。流石に奇をてらいすぎた物は余ってたりしますけどね。

よく「好きなおにぎりの具」アンケートなどで、「鮭」や「ツナマヨ」上位という結果を見かける。
でも、本当に、そうなのだろうか。

というのも、ある夜、小腹が空いて「コンビニでおにぎりでも……」と思い、梅おにぎりを探したところ、棚にあったのは、ツナマヨや焼き肉など、こってり系だけ。
そこで、何店舗かまわってみたが、どこもツナマヨや肉系などばかりが残っていた。以来、夕方以降のスーパーやコンビニでチェックしてみると、やっぱり梅や昆布は売り切れていて、ツナマヨなどが残っているように見える。
もちろんツナマヨなどは若い人を中心に人気があるだろうけど、おにぎりは2個くらい買う人が多いだろうから、案外いちばん売れるのは、それぞれの「本命」にプラスする「あっさり系(梅や昆布、カツオ)」のほうだったりしない?

昨年15億個のおにぎりを売り上げたというセブンイレブンに聞くと、
「エリアによっても、店によっても、時期によっても中味がどんどん変わりますし、内訳データは出しておりません」とのこと。
続いて、ファミリーマートに聞いたところ、
「1位は鮭」という返答だった。

では、ローソンは? 
広報担当者が教えてくれたのは、以下の結果だ。

1位 シーチキンマヨネーズ
2位 焼さけハラミ
3位 日高昆布
4位 胡麻さけ
5位 紀州南高梅
6位 熟成生たらこ
7位 紅さけ
8位 塩にぎり
9位 わかめごはん
10位 辛子明太子
(2011年3月~8月分)

1位のシーチキンマヨネーズの個数は、なんと2位の2倍という、ぶっちぎり人気!
「年代別にみても、10代未満から10代、20代、30代、40代までのすべてで、男女ともに1位がシーチキンマヨネーズで、不動の1位なんです」
なんという強さ……。同様にやはり人気が高い「さけ」は、種類が3種類もあるだけに、さけの中で好みが分かれるのかも。その一方で、最もシンプルな「塩にぎり」が8位にランクインしているのも、面白い傾向だ。

「店舗ごとで、街のお客様に求められる商品をたくさん発注していますので、シーチキンマヨネーズはどのお店にも確実に置いています。多くのお客様に人気が高い具材のため、種類が少なくなった時でも必ず置いておけるようにしています」

ちなみに、50代総合では「1位 日高昆布、2位 焼さけハラミ、3位 シーチキンマヨネーズ」となり、60代になると、シーチキンマヨネーズが5位に落ちて、かわりに梅が上位に入ってくる。また、40代女性では、梅が上位に入るそうだ。
「シニア層と女性の嗜好が似ているという特徴があるという傾向が以前から見られたのですが、おにぎりの具に関しても興味深い結果となっています」
「梅がいつも売り切れ」と思うのは、その街に合わせた数を仕入れているため、比較的若者の多い首都圏の店舗では仕入れ個数が少ないらしい……。加えていえば「本命=シーチキン」にプラスする「あっさり系」は好みが分かれるため、分散するということだろうか……。

ところで、ローソンでは現在、すべてのおにぎりで「新潟コシヒカリ」を使用しているほか、海苔、塩などにもこだわっている。
そんななか、2009年までは単価の安いおにぎりが売れていたが、2010年から「やや高級なもの」が売れるようになり、おにぎり全体の売り上げもかなり伸びているそうだ。なかでも、原材料にこだわった「贅沢シリーズ」はかなり評判が良いという。

具のこだわりもそれぞれあり、様々なバリエーションがあるなかで、それでも不動の1位であり続ける「シーチキンマヨネーズ」の強さ。おそれいりました……。

2011年11月7日月曜日

男はコッテリ、女はサッパリをなぜ好む?

男女でも好みは色々、一般的にどっちのほうが多い程度ならば意外な回答だってあるものです。それが食べ物だったりすると夫婦間にアキレツを生む場合も・・・。

食べることが大好きな筆者と妻。散歩だの買物だのでちょっと外出すると、それに乗じてしょっちゅう外食をする。しかし、食べることが好きだという点では気の合う夫婦も、食の好みは異なるため、店を決める際にはモメることもしばしばだ。

筆者が特に好きな食べ物がラーメンである。それゆえ、外食となるとラーメン屋に行きたくなる。が、妻はラーメンが苦手。いわく、「ラーメンはコッテリしてるから」だとか。筆者に負けてともにラーメン屋へ入っても、注文するのは決まって塩ラーメンなど、メニューの中で最もサッパリ味のラーメン。そのサッパリラーメンですら残してしまうことも少なくない。

筆者の好物に付き合ってくれたお礼として、今度は妻の好きな店へ行く。オシャレなカフェなどが多い。そして、サッパリしたメニューが多い。野菜中心、ヘルシー志向。大食い、コッテリ好きな筆者としては、なんとも物足りない。

筆者も、サッパリした料理が嫌いなわけではない。また、妻も焼肉や揚げ物を好んで口にしたりもする。ただ、食の好みの傾向として、筆者はコッテリ派、妻はサッパリ派であることは間違いのないところだ。

思えば、筆者夫婦に限らず、どちらかといえば男性はコッテリ系の味付けや料理を好む場合が多く、女性向けのメニューはサッパリ系である場合が多い気がする。

味の素が実施した「夏の食卓アンケート」。これによると、真夏に食べたい味付けとして、「コッテリ」や「塩辛い」「甘い」味を挙げる男性回答者に対し、「サッパリ」した味付けと答えたのは女性回答者の割合が高かったという。

また、味を表現した「味ことば」について調査したミツカンのアンケートによると、女性がよく使う「味ことば」の回答トップ3に「あっさり」が入っているのに対し、男性の回答ではランク外であった。これらの回答は、男性よりも女性の方が「サッパリ」「あっさり」した味を好んでいることを表しているといえよう。

以前にウェブ上で公表された「好きなラーメンの味ランキング」の男性編では、トップ5に「こってりとんこつ」「こってりしょうゆ」「こってり味噌」とコッテリ系の味が3つランクイン。

1位は「あっさりしょうゆ」であったものの、ランクインの割合で見ると、男性にコッテリ味が支持されていることがうかがえる。

厚生労働省の調査では、男性肥満者の割合が20年前に比べて大きく増加しているのに対し、女性の肥満者は年々減少傾向にあるという。そればかりか、20~40代の女性には低体重、つまりヤセすぎの人が増えているそうだ。

男性と女性では、体格にも差がある。食べる量も、必然的に異なってくるだろう。ただ、男性よりも女性の方が日頃から体重や体型に気をつけ、食事もヘルシー志向である場合が多いといえそうだ。

もちろん、コッテリを好む女性も数多くいるし、サッパリ大好きな男性もいる。一概にいうことはできない。が、傾向として男性はコッテリ派、女性はサッパリ派が多いようだ。その理由は、ヘルシー志向の差にあるのかもしれない。日頃からヘルシーな食事を心がけることで、必然的に味覚もサッパリ系を好むようになる。逆に、油っこかったり濃い目の味を普段から食べていれば、それがスタンダードになってコッテリ系を好むようになろう。

コッテリ派の筆者は、明らかにメタボリック。ダイエットの必要に迫られている。コッテリを食べたい気持ちを抑えて、サッパリ系の食事を中心にすれば、いずれサッパリ派に転身するのかもしれない。だが、今日も今日とてコッテリなラーメン屋へと妻を誘ってしまうのだった。

2011年11月6日日曜日

「動物園ライター」って何?

震災から立ち直ろうとする動物園に不覚にも感動した今日この頃。もっともそこに行く気もないんですけどね。いまだに保護されっぱなしの動物はちょっと気にはなりますけど。

上野動物園にパンダを見に来る家族連れでにぎわう今日この頃、あるところで動物園ライターの森遊民さんに出会った。「動物ライター」というのは知っているけど、「動物園ライター」って、どう違うの? と思ったので森さんに突っ込んで聞いてみました。

森さんが、動物園ライターを名乗りだしたのは、たまたま漫画の原作を書くために動物園に取材に行ったのがきっかけだったとか。ところが一度、動物園に行きだしたら面白くて止められなくなり、そのまま動物園ライターになったのだそうです。
ちなみに動物園ライターと、動物ライターの違いについて聞いてみると、「一般に動物ライターは、動物の生態について専門的に学んだり、大学で動物学を学んでいる人が大多数。どこかで専門的な知識を学んだわけでもなく、ただ動物園が好きで通いまくることで、動物園に関する記事を書くようになり、動物園ライターと名乗るようになった」のだと森さん。
時間さえあれば毎週どこかの動物園に行っているし、はまっているときは集中的に毎日行っているというのだから、さすが動物園ライターです。

そんなに動物園って面白いですか? と聞いてみたところ、「子供のころの記憶にある動物園と違って、もっと動物園が面白くなっていた。大人が楽しみながら、動物について学べるような仕組みがあったりして、動物を実感できる。一人で行っても絶対ハマるほど、現代の動物園は深い」んだそうです。

ちなみに、日本には動物園法がないので、動物園は日本動物園水族館協会に所属しているところが多く、その数は動物園だけでも全国で約90カ所。森さんは、動物園を4つの種類に分類しています。
1. 都市のど真ん中にあるタイプ
2. 郊外にある広いタイプ
3. サファリパークのように放し飼いをしているタイプ
4. 小さいけど小さいなりにこだわっているタイプ
中でも4. の比較的小さい規模の動物園が飼育係の担当者の工夫がみられるので面白いのだそうです。

ちなみに動物園ライターの仕事は、動物園イベントや動物番組に呼ばれたり、動物園を紹介する原稿を書いたり、動物ライターと同じように動物を観察する仕事も。中でも森さんにとって印象的だったのは昨年、あの有名ネイチャー雑誌・ナショナルジオグラフィックで、四国の愛媛県立とべ動物園について書いた記事。この愛媛県立とべ動物園は、日本ではじめてのアフリカ象の人工飼育を成功した動物園で、ふつうアフリカ象は、人の手で育てるとずっと人に頼るようになってしまうのですが、そこで育児放棄した母象と、群れを作るために作った弟象と一緒に家族の群れに戻すことに成功したのだそうです。この感動的なお話はこの秋、児童書としても発売されることになったのだとか。

動物園にまつわる感動的な話題を知ると、その動物園を訪れるにしても一味違いますね。
この秋は、動物園にカシハラも行ってみようかな……?!

2011年11月5日土曜日

お餅みたいな食感の“日本のチーズケーキ”

料理漫画でもいってましたが食べるに対して食感って大事ですね。ある程度コレが食べたいというときでもやはり歯ごたえとかで気分が決まったりします。
 
小さい頃。お餅にとろけるチーズを乗っけて、温めてよく食べていた。餅も伸びるし、チーズも伸びる。それが面白かったのだけど、単純に味の相性も良かったと思う。
今思うと、図らずもやっていたワケだ。和洋折衷とも言えるおやつ作りを、自分でも気づかないうちに。

そんな幼少期がフラッシュバックしたのは、このスイーツの存在を知ったから。札幌市の洋菓子店「わらく堂」が販売する『おもっちーず』は、今までにないチーズケーキ。
何が既存のチーズケーキと違うかというと、「これは餅か!?」ってくらいにグワ~っと伸びるらしいのだ。つきたてのお餅がグワ~っと伸びるのと同様に、伸びっぷりがグワ~っとなるチーズケーキ。そのサマを想像するだけで、食欲がソソる。私の頭の中には、杵と臼に両端を引っ張られて伸びに伸びる真っ白いお餅の様子が、鮮やかに再生されています。

もう、文句なしに嬉しい。だけど、どうしてこんなスイーツを作ろうと思ったのか? その開発のきっかけを、同店に伺ってみた。
「“日本のチーズケーキ”をコンセプトに、日本らしいチーズケーキができないかと考えました」(「わらく堂」工場長・関根さん)
日本と言えば、昔から食べられているお餅。お餅で美味しそうに感じるのは、その伸びる様子。それで“お餅のように伸びるチーズケーキ”という発想に行き着き、この『おもっちーず』は開発されたのだ。

では、どれほど伸びるというのか? そこは、体験してみるしかない。早速、取り寄せて私も食べてみました!
食べる前には、解凍が必要である。普段は冷凍庫で保存する食品ではあるが、食べたくなったら冷蔵庫に移して2~3時間待機。すると良い具合の食感になり、まさに食べ頃らしいのだ。

というわけで、2時間経過。もう食べたくて食べたくて、ガマンの限界です。ようやく、良きタイミングによる『おもっちーず』との対面!
手に取ると、笑ってしまった。指に伝わる感触が、完全にお餅だから。
 
このチーズケーキの端っこをパクッと口に含み、グイーンと伸ばそうとすると予想通りにグワ~っと伸びて、やっぱりその様子がお餅みたいだから面白い。コレ、手掴みよりもスプーンやフォークで食べた方がいいと思う。手で触れると、グニュッと潰してしまいそうになるよ。それほどの柔らかさというか。
そして、味はまさにチーズケーキで。非常に濃厚です。よくあるチーズケーキより“チーズ”のテイストは高いと思う。後に引く美味しさで、なるほど“北海道の味”だな!
「フランスパンにつけたら、冷たいチーズフォンデュになります。お好きなフルーツにつければ、美味しさが際立ちます。クラッカーに乗せるとワインのおつまみにもピッタリ! 野菜スティックにつけていただいても美味しいです」(関根さん)
どのシチュエーションもまた、美味しさを想像させてくれる。あのお餅独特の伸びっぷりを前提にイマジンしていただきたい。

そんな、この『おもっちーず』。4月末からのテスト販売では、2週間で5000パックを完売させた。その後、さらに美味しくした状態で9月からの正式販売を開始し、今までに50000パックを売り上げている。大人気商品です。
「伸びるチーズケーキということで、『もちもちした食感が食べてみたい!』と好奇心を持っていただいたことが人気の要因だと思います」(関根さん)
同店に寄せられた反響も「初めての食感です!」、「チーズケーキがこんなに伸びるとは思わなかった」、「生キャラメル、半熟スイーツの次のブームはこのスイーツだ!」と、その伸びっぷりに皆さんの視線は集中している模様。

現在はスイートオーケストラ白石本店、大丸札幌店、札幌丸井今井、JR白石キヨスク店、全国百貨店北海道物産展等で、この『おもっちーず』は販売されている。価格は840円(税込み)。

「当初は若い女性をターゲットに“おしゃれなスイーツ”として考えておりました。しかし、日本人が好きなお餅のような食感ですので、結果的に老若男女の幅広い方々に受け入れられているようです」(関根さん)
チーズケーキが食べたいし、お餅みたいな伸びっぷりも楽しみたい。
 
そんな時にこそ出番なのだけれど、そんな時じゃなくても食べてみたくなる美味しさでした。

2011年11月4日金曜日

「調味料選手権2011」に行ってきた

国の記念日だと大抵カレンダーの赤字で休みが分かるから御子さんたちも覚えているものですが、語呂合わせやマイナーな記念日ってそうそう知っているものでもありません。

11月3日は「調味料の日」。

「113(いいみかく)」の語呂合わせや、日本の伝統調味料を見直し、和食の素晴らしさを文化として考えようということなどから、制定されたものらしい。

そんな11月3日に、「調味料選手権2011~新定番調味料を探せ!~」なるイベントが催されると耳にした。
ちなみに、昨年の総合1位は、後にブームとなった「かぼすこ」(大分県)。今後の調味料のトレンドをいち早く知るという意味でも、要チェックかも……ということで、実際にイベントに足を運んでみた。

事前に「デザイン性」「味の斬新、新規性」「日常性」「ご当地度」「ストーリー性」の5項目を基準に審査が行われたそうで、この日の最終審査に残った調味料は、上位11品。
その他、最終審査に漏れたものの、ユニークな全国各地の調味料も豊富に集められており、会場には様々な調味料による濃厚な香りが立ち込めていた。

最終審査は、生産者自身と、推薦者である「調味料マイスター」(日本野菜ソムリエ協会育成)とがタッグを組み、プレゼンを行うスタイル。その後、参加者たちがそれぞれ試食、生産者に話を聞いたりしつつ、投票する。

結果は……。
1位「しょつる 十年熟仙」(秋田/株式会社諸井酒造)
2位「ふくのオイル漬け 中華風味」(福岡/博多い津み)
3位「大葉ソース」(大分/田中醤油店)
4位「柚子ぽん酢ペースト」(大分/原次郎左衛門の味噌醤油蔵)
5位「雲仙アンチョビ えたりでイタリアン」(長崎/伊勢屋旅館)

総合優勝となった「しょつる 十年熟仙」は、魚醤としては非常に貴重な10年物。秋田の県魚・ハタハタと天日塩のみで作っており、通常商品の3年熟成よりも3倍以上の年月をかけて、ゆっくり熟成させた素材のみのピュアな味という。
少量を実際に舐めてみると、最初に感じる強めの塩気から、数秒かけて、ゆっくりと甘み・うまみ・深みがほどけるように広がってくる。
「魚醤といえば、今はナンプラー、ヌクマムなど海外のものがポピュラーになっていますが、日本には昔から『しょっつる』『いしる』『いかなご醤油』の三大魚醤があります。

魚醤文化が衰退しているいま、途絶えた日本の食文化を復活させたいという思いがありました」
と、生産者。

その他、各部門賞も発表されたが、まず驚いたのは、上位11品のいずれも美味しいばかりでなく、全く知らない商品ばかりだったこと。

さらに、魚醤と同じく、「えたり(カタクチイワシの塩辛)」など、衰退しつつある日本の食文化への思いがあり、また、「小さくて廃棄されるしかなかったふぐ」「産業廃棄物として廃棄されてきたワインのしぼりかす(ワインペースト/山梨 グリーンバース)」「折れて商品価値が下がってしまったニシン(にしんのおかげ/北海道 一八工業水産株式会社)」など、「もったいない」という思いから、技術・工夫によって、新たに「調味料」として生まれ変わったものなども多数あった。

いずれも生産者・地域の食文化に対する熱い思いを感じるものばかり。改めて感じたのは、「日本人で良かった」ということ。私たちが知らない、新しくも懐かしい「味」は、まだまだ日本中にたくさんあるかもしれません。

2011年11月3日木曜日

歴史上の人物はダメ人間だった?

いつの時代だって人間って偉人がいますけど、実際問答無用で駄目人間っていたりするんですよ。それがどの程度かは個々によりますが、意外な有名人とかもしかした…なんてことがあるかもしれませんね。

歴史上の人物がダメ人間ばかりなことを検証した本を見かけた。その名も『ダメ人間の日本史』と『ダメ人間の世界史』。それによれば、足利尊氏はヘタレ、北条泰時はアル中、在原業平はシスコン、滝沢馬琴は引きこもり、柳田国男はノゾキマニア、デカルトの人形好き、ヘーゲルのラノベオタクなど、あの有名人がそんな人だったとは! と驚く事情が書かれている。

どうしてこんな本を書いたのか、著者の山田昌弘さんに聞いてみた。もともと山田さんは、京都大学歴史研究会のOBで、その中の有志で話していたことをホームページにまとめたところ反響があって書籍化されたそう。
山田さんいわく、「歴史オタクが高じて、色々調べていると、現代的な切り口も見えてくる。歴史上の有名な人物は多くが変わり者で、社会的な適応性に乏しいダメ人間だった。今に置き換えて考えれば、オタクな人物も多い」のだとか。

中でも、世界史ダメ一番人気のキルケゴールは、メイドを大事にすればデンマークは素晴らしい国になると言い切ったメイドマニア。ちなみにキルケゴール(キェルケゴール)は、デンマークの哲学者であり、実存主義の創始者で著書「死に至る病」が有名な人。
日本史ダメの一番人気は、徒然草で有名な吉田兼好。優れた洞察力がある人生の達人のように思われていますが、実は現実に生きる女はいらない、女抜きの暮らしを提唱した人。そのくせ恋愛が大好きで、今でいえば、文字の中の女性に恋い焦がれる二次元オタクそのもの。昔でも相当危ない人みたい……。

山田さんのいた京都大学歴史研究会は会員のほとんどが男性で、いわば歴女ならぬ歴男の集団。しかもオタクばかりだったとか。
だからいくらでも、歴史オタク話ができて楽しめたんだそう。つまりオタクならではの感性でオタクを批評したということなのですね!
オタク同士にしかわからない視点で見る歴史。これなら歴史嫌いでも楽しめるかも?!

2011年11月2日水曜日

電子マネーや入館証になる腕時計

身近なものに幾多の機能が追加されてると結構便利ですが、それってなくしたら一転してかなり不便な状況になるって気がします。それでも合理性があるものって人気でるんですがね。

とにかく、小銭がメンドくさい。財布の中身が、1円単位で増えたり減ったりするのが……。しかし、助かった。何がって、「おサイフケータイ」の登場である。これさえあれば、楽チン。商品をレジに持って行って、そこからはあっという間だ。

しかし、ここからさらにもう一歩進む。もう、財布無しで色々できる時代がやって来ているのだ。大日本印刷(以下「DNP」)と和工が共同開発した『RISNY(リスニー)』は、FeliCaチップ搭載の腕時計。
これで、何と電子マネーによる決済などが行えるとのこと。これからは、買い物時にポケットやバッグから財布を出す手間さえ不要になるわけか。

……と思っていたが、どうやら私が知らなかっただけらしい。実は、『RISNY』以前にもFeliCa搭載のアイテムは続々発表されていたそうで。
「キーホルダー、リストバンドなどFeliCa搭載の製品は、カード以外の形状でも市場に出て来ています。形を変えることで、デザイン性、携帯性が向上し、今までFeliCaカードを利用したことのないユーザー層(女性、高齢者、子供など)の利用拡大を期待しています」(DNP・担当者)

では、今回はどうして“時計”なのか?
「『スポーツやレジャーの際は、財布やカードを持ちたくない』という声は多く寄せられていました。ただ、『リストバンドにするならば、時計機能も欲しい』というニーズも高かったのです」(DNP・担当者)

なんと、特定のリーダライターとの互換性を保証するFeliCa性能検定に認定された腕時計型は、今回が国内初だという。どうやら、今まで腕時計に FeliCaを組み込めなかった理由があるようなのだ。
「時計に使用する金属がFeliCaの通信機能に大きく影響し、通信性能を保持できませんでした」(DNP・担当者)

しかし今回、FeliCaモジュールの性能向上と時計部の仕様検討をした結果、ようやく製品化が実現した。
「FeliCaモジュールのサイズが大きいため、デザイン性を意識しながらFeliCaモジュールを腕時計に組み込める仕様にした点に苦労しました」(DNP・担当者)
FeliCaモジュールを小さくすれば、通信性能が劣ってしまう。

その上で通信性能を保持するため、通信確認をしながら開発は進んでいった。

そんな苦労を重ねながら完成した、今回の『RISNY』。この腕時計では、どんな用途が可能になるのだろう?
「『RISNY』に組み込まれているFeliCaモジュールのICチップは、既存のFeliCa カードと同様のものです。そのため、カードで実現されているアプリケーション(電子マネー機能)などが塔載可能です」
考え方としては、こうだ。DNPでは、企業等から依頼された内容のアプリケーション(電子マネー機能)を発行して提供をする。今回は、共同開発を行った「和工」の意向によってEdyを時計に塔載し、和工から“Edy塔載時計”が販売される。……という流れ。

勿論、他のアプリケーションの依頼を受ければ、発行して提供してくれる(Suicaなどの交通系アプリケーションは不可)。
「社員証や会員証用途として各企業様からアプリケーションの要望を受け、発行し提供いたします」(担当者)

今回の『RISNY』は、ウェブサイトや時計販売店、量販店等にて12月中の販売開始が予定されており、事前に先行予約販売も行われるという。

どうでしょう。この新しい腕時計、新しモノ好きには見逃せない! そして、“情弱”と自覚している私も見逃したくない!! これを身に付け、フラッと街にくり出す。そして、スマートに街を闊歩。ドンドン、未来になってきているな……。

2011年11月1日火曜日

乗客や車内販売もおもしろい! アジアの鈍行列車

世界とまで大きなことを言わなくても町単位で珍しいものってありますよね。世間的には認知されてなくてもあっと驚かされるものをみると見知らぬ県にでも旅に出たくなります。

ドライブやクルーズなど移動そのものを味わう旅のスタイルはいろいろあるが、列車の旅はその代表格。ただ、最近は日本でも地方の廃線が増え、ローカル線の鈍行列車の旅ともなると、なかなかスケジュールが立てにくい。ところがそれを海外、それもアジアでやってみた人がいた。

『鈍行列車のアジア旅』(下川裕治、中田浩資[写真]/双葉文庫)はタイ、マレーシア、ベトナム、中国、台湾、韓国、フィリピンを鈍行列車でまわったユニークな旅の記録だ。

アジアの鈍行列車旅なんて聞くと、バックパッカーの若者を連想する人もいるかもしれないが、著者の下川さんは1954年生まれの57歳。ヘンにはしゃいだりせず、かといって冷めているわけでもなく。冷静な観察眼を保ちつつどこかお茶目で、その場の空気に自然となじんでゆく。淡々としているようで、車内の雰囲気が手に取るようにわかる文章が小気味よく、思わずププッと吹き出してしまうエピソードもいっぱい。椅子に座って背を正して読むというより、畳にでもゴロリと寝転がって読みたい一冊だ。

ひとくちでアジアの鈍行列車といっても、地域によってだいぶ雰囲気は違う。同書では7つのルートを紹介しているが、下川さんによれば、初心者向けは台湾。
「日本語がわかる人が多く、列車の運行がしっかりしています。時刻表が手に入れば、予定が立ちます」
ほかには韓国も列車の本数が多く、言葉の問題をのぞけば旅しやすいそう。

逆にディープなアジアの魅力を感じられるのは、タイ。窓の開く車体、車内販売のおもしろさ、おかしい乗客たち……など、まさにローカルラインの真骨頂。ただ、中国、ベトナム、フィリピンあたりもそれぞれにおもしろく、タイとの差はあまりないそうだ。

写真も豊富で、巻頭のカラー写真と本文中の数百枚の写真が、アジア特有の空気感をよりリアルに伝えてくれる。撮影は旅の同行者であるフォトグラファー中田さん。
「アジアの鈍行列車に乗ってみて感じたのは、何よりもそこには生活があるということです。
 
生活や文化の移り変わりが鈍行のスピードでゆっくりと感じられました。どこかに行って何かをするのではなく、移動そのものが旅なんだと実感しました」
空調がコントロールされ、窓が開かない近代的な車両もあるが、やはり開けっ放しの窓こそ、光と温度をダイレクトに感じられる鈍行の醍醐味とのこと。ちなみに、プラットホームで撮影に夢中になっているあいだに電車から完全に閉め出され、手でこじ開けて入った経験もあるそうだ。

最後に、下川さんにアジア鈍行列車旅を成功させる秘訣を聞いた。
「台湾、韓国以外は、なんとかなるという楽観的な気持ちが必要。それからひとりの場合は荷物を少なめに。駅でトイレにいったり、切符を買ったり、荷物を持ちながらですから。スーツケースはやめたほうがいいかも。列車にも乗せにくいし」
時刻表も必須ツールだが、どうやって手に入れるかがけっこう大変らしい。

身近なアジアが新たな表情で迫ってくる鈍行列車の旅。とりあえず、この本を読むだけでも、アジアのローカルラインに乗っている気分は相当味わえます。

2011年10月31日月曜日

大人が夢中になれる本格的ペーパークラフト

下手なものよりエコにして誰もが簡単に楽しめる、そんなおもちゃがペーパークラフト!立体的なものが増えて最近ではキャラクターなど、ヒトガタも数多く見受けられる。

「3D」――いまやテレビの画像、写真までが3D(三次元)、つまり立体的な画像で楽しむことができる時代になっている。
「3D」という言葉から連想するのは、デジタル映像かもしれない。ところが今回ご紹介するのは、大人が夢中になれる本格的な「3D」ペーパークラフトなのである。

ペーパークラフトの世界に、画期的な「3D」の地形を送り出したのは北海道地図株式会社。国土交通省国土地理院発行の地形図と呼ぶ地図をもとに、日本全国の標高データの全国整備を行っている北海道地図は、従来から地形データを多く取り扱っている経験から、3D地形のペーパークラフトの制作を始めたという。

「近年はコンピューターグラフィックスによるリアルな表現も多くみられますが、これらとは対極にあるアナログな手法で、ジグソーパズル感覚で考えながら組み立て、遊び、触れながら地図や地域の学習ができることを特徴に考えて制作した」と担当者。

現在も開発中ということだが、3年がけで開発されたペーパークラフト。北海道に位置する『昭和新山』と『アポイ岳』の2種類がある。この2か所は、世界ジオパーク(洞爺湖有珠山ジオパーク)、日本ジオパーク(アポイ岳ジオパーク)に登録されていて、「ジオ(地球)に親しみ、ジオを学ぶ旅、ジオツーリズムを楽しむ場所」という教育理念を持つ、ジオパークの考え方に、ペーパークラフトも合致するという考えで作られたという。

プラモデルを作るのが大好きな筆者は、さっそく型抜き付き、つまり切り取り線付きの『昭和新山』から組み立てることに挑戦。約2時間で縦20センチ、横20センチ、高さ約8センチの立体マップが完成するという。筆者の短い集中力との勝負である。

型抜きされたパーツを、B4判用紙から切り離すのに約30分。次にパーツの中に、山折り、谷折りの2つの線があるので、間違えないように折る。ここまではスムーズに作業が進む。

問題はこの先にあった。

のりしろにふられている番号を手掛かりに、パーツを組み合わせてゆく。パーツが三角形や四角形に変化しているため、組み合わせるのに一苦労、というか、これがペーパークラフトのだいご味。折ってできたパーツ内の山の突起を崩さないように、丁寧に、そして首尾よくパーツ同士をくっ付けてゆかなければならない。

ハイレベルの手作業。一心に組み立てゆくこと数時間。『昭和新山』に挑んだ筆者は、その精巧な山の作りに感激してしまう。

北海道地図が、富良野市内の小学校5、6年生に、富良野市のペーパークラフトを配布し、組み立ててもらったアンケートの結果を紹介しよう。
・やってみるときはめんどうくさかったけど、できたときはとてもうれしい
・富良野の地形がよりくわしくわかって勉強になったと思う
・おるのが大変
・楽しくてこんなのがあるなんて思ってなかった
・切ったりおったりするのが大変だった
・ギザギザが多くて切りにくい
ペーパークラフトを組み立てながら、地形や地域の特徴を自然に学ぶ。健全な遊びである。

紙でできたとは思えない『昭和新山』の模型。あまりにも美しいので、インテリアとして飾ることにする。

2011年10月30日日曜日

「失敗料理」のパターンについて考える

ある程度本を見て量を測り書いてある通りにすれば食べられないものは出来ないと思う、そんな料理。強烈に失敗する人の大半って分量適当にしたり変なもの入れるからしくじるんじゃないかと・・・。

食欲の秋で、旬の様々な食材に誘惑されっぱなしの今日この頃。

ところで、漫画などには「鍋が爆発&異臭&真っ黒焦げ」「食べた瞬間、気絶」など、「気絶するほど不味い手料理」や「驚くほど料理下手の女の子」が昔からよく出てくる。
フィクションの世界まではいかなくとも、かつて『愛のエプロン』や、『噂の!東京マガジン』~「平成の常識・やって!TRY」などのテレビ番組では恐るべき失敗料理をよく目にしたものだ。

この手の「失敗料理」パターンは、「砂糖と塩を間違えること(実際に間違えた人を何度か見たことがある……)や、何かと間違えて重曹をたっぷり入れ、爆発あるいは泡ブクブク、ということが多かったけど……。
特に料理上手でなくても、素材が良ければ、切って塩をかけるだけ、茹でる・蒸す・焼く+塩や醤油だけで十分に美味しいものが多いのに、食べられる素材を使ってなぜそんなにも不味くなるのだろうか。
現実には料理の失敗パターンって、どういうものが多いのだろうか。フリーランスで活躍中の管理栄養士・泊真希子さんに聞いた。

「料理を失敗しがちな人は、『作り慣れていない』という原因が大きいと思います。レシピ通り作ろうと頑張るのは良いですが、各々の家庭の味があるので、レシピ通りでは味付けが濃いことって、意外と多いですよね。それに、わからない用語なども他人に聞こうとしなかったり、その通りでないと気がすまない、柔軟に対応できないこともあるのでは?」

たとえば……と、泊さんが語ってくれたのは、こんなエピソードだ。
「実は先日、風邪で寝込んだ際に夫が本を見ながら麻婆豆腐を作ってくれたんですが、根ショウガがもともと家にあるのに、『足りないから買ってくる』と言って『おかしいな』と思ったんです。で、出来上がったものは、見た目は良いけど、ショウガの味しかしないんですよね。実は『ショウガ1かけ』をショウガ丸々1個のことだと思ったらしくて(苦笑)」
同じ「大さじ1杯」でも「山盛り」か「すりきり」かで違ってくるし、煮物などの水量も「ひたひた」「かぶるくらい」で違ってくる。

また、塩も「1つまみ」「少々」で違う。どちらが多いかといえば、もちろん「1つまみ」のほうだけど、案外迷う人も多いかも。

「他に、失敗で多いのは、『レシピを見ながら作る』パターンですね。1度流れをつかんでからでないと、できないものがありますよね。たとえば、手順をその都度読みながらやっていると、火が通りすぎたり、かたくなってしまったりということが起こりがちです。煮ている20分間の間にこっちの作業を済ませてしまう……などができないんですよね」

普段料理をしない人に限って、すごく凝った料理を作りたがるということもありそう。
「あえてレベルの高い料理にチャレンジしてしまい、使い慣れない香辛料などで失敗につながるのも、よくあるパターンかと思います」

また、レシピを見ながら作っていたはずが、途中から余計な「オリジナル」を加えて、面白実験のようになっていってしまうというのも、子どもの料理などではありがちだ。

では、失敗しない秘訣とは?
「知らないことは調べる、人に聞くことが大切だと思います。ただし、料理を作るのはやっぱり愛情。愛情のこもった料理は、美味しいと思いますよ」

ちなみに、日ごろから料理している人の場合の失敗は、健康のことを考えるあまり、油や塩分を控えめにしてしまい、物足りない味になるというのが、案外多いパターンかも。

多くの場合は、作れば作るだけうまくなる&食べるのが好きな人はうまくなる、ということが言えそうだが、それをさらに美味しくするスパイス「愛情」もお忘れなく。

2011年10月29日土曜日

“ボードゲーム”専門のリサイクルショップ

ボードって結構場所取るしそもそも一緒に遊んでくれる友人がいないとかなり虚しい結果に終わってしまうから興味がある人自体はいると思いますね。

以前、コネタで「ボードゲームをするためのカフェ」という情報をお届けしたことがある。ボードゲームの持つ密かな人気に、あの時は驚かされたものだ。

そして、こちらも興味深い。10月8日、横浜に日本初の“ボードゲーム専門リサイクルショップ”がオープンしたのだ。その名も「ボードゲームリサイクルCUBE」。
正直、私は門外漢なので画期的な試みなのかどうかピンとこない。ただ、「日本初」である。そこに、確かなニーズと勝算はあるのだろうか……? そういった諸々を確認するため、お店に直接伺ってきました。

まず、どうしてもこだわってしまうのが「日本初」という部分。ボードゲーム業界にとって、リサイクルというシステムは待望されていた?
「ボードゲームって、箱が大きいんです。ですが、持っている人は100~200個を、多い人になれば1000単位のボードゲームを持っていることもよくあります。対策として倉庫を借りる方もいらっしゃいますが、通常は部屋を圧迫するので困りますよね。それなのに、今まで中古市場があまり活発ではなかったんです」(同店・内田店長)
またオークションサイトでの購入だと、どうしても中身の状態が心配になる。しかし、同店に来れば確認できるわけだ。

あと、もう一つ。ボードゲームユーザー独特の習性も見逃せない。
「結局、遊ばなくなったゲームって、ずっと遊ばないんですよ(笑)。でも保管していたという方もいるので、ウチのような店に持ってきてくれれば……、という思いもありました」(内田店長)
そういった業界内における潜在的な悩みがあったからこそ、このショップは起ち上がったのだ。

そして、店内に展示されているゲームを眺めていると……。これって、海外製の物ばかり?
「日本でボードゲームって、一般的に浸透していないんですよね。その代わり国内ではテレビゲームが発展しましたが、ドイツではボードゲームの方が発展したんです」(内田店長)
ボードゲームの本場は、ドイツ。

向こうでは、玩具店の一番いい場所にボードゲーム売り場が設置されているという。

実は日本のボードゲーム業界では、本場のボードゲームを輸入した人達が集い、みんなで楽しむためのオフ会のようなものが以前より行われていたそう。そして、その集いに訪れるのは、やはり大人の男性が多かったようだ。ボードゲームは、大人の知的な遊びでもある。
ということは、このお店に集まるのもその年代の方が多い?
「やはり20~50代の男性が多いです。ただ、ウチは中古を扱ってますので、意外とビギナーの方も来てくれています」(内田店長)
その理由は、何と言っても“安さ”。ボードゲームの通常価格は4,000~7,000円台が相場だが、同店ではほとんどが2,000~5,000円台で販売されている。

……と、ボードゲーム入門の間口を広げる役割も担う「ボードゲームリサイクルCUBE」。本当にたくさんの数が販売されているのだが、その中から内田店長に一つ紹介をしていただいた。
「例えば、この『AVE CAESAR(アヴェ・カイサル)』というゲームがあります。これは89年にドイツで販売された物で、再販はされてるのですが初版は絶版になっています」
内容は、チャリオットレース。カードを引くことによって、戦車となる駒を動かす。しかし他のプレイヤーに邪魔されるので、他の人を進路妨害したり位置取りを考えていかないといけない。最終的には3週して順位を競うのだが、下手をすると最後まで回れないことも。それどころか、不敬罪になるケースもあったり……。

こんな風に、ボードゲームについての情報を親切に教えてくれるのは嬉しい。……そういえば、海外では同店のようなリサイクルのシステムって存在するのだろうか?
「海外にボードゲームの専用サイトがありまして、そこで売買がされています。ただ、状態などに不安は出てきますよね。当店に出品していただいている皆さんの商品を確認すると、とても大事に使われています」(内田店長)
逆に言うと、状態を気にしながら遊ぶ日本人にこそリサイクルは向いているのだろう。

他にも、ボードゲームがリサイクルに適している理由はある。「場所を取る」、「絶版になりやすい」、「昔のゲームでも、価値は落ちない」などなど……。
「当店のようなリサイクル店があれば、過去に買えなかったゲームが見つかるかもしれません。またリサイクルが発展して行けば、逆に新品も買いやすくなります」(内田店長)
今まで無かったのが不思議なくらいの、こういったお店。我々のような未経験者に対しても、色んな意味で入口になってくれるであろうショップでした。

2011年10月28日金曜日

なつかしのカセットテープが、名刺入れに生まれ変わった

デザインは実に豊富でそれこそ廃品利用だって十分可能です。エコやリサイクル意識を持って・・・なんて堅苦しいことは言わず、遊び気分で探してみてはいかがでしょうか?

以前、「食べたくなる名刺ケース」という記事をお送りしたことがある。お赤飯や日の丸弁当、ベーコンエッグのようなルックスをしておきながら、実は名刺入れだというあまりにもな珍品の紹介であった。

しかし、今度は違う。「~に見せかけながら」というブツではなく、本物。「Cassette Card Case」の井上良祐さんが手がけているのは、カセットテープをリサイクルして作った名刺入れ。「カセットの形を模して……」とかじゃなく、現物をそのまま使った逸品である。

もう、画像を見ていただいた方がわかりやすいだろう。これは、単にカセットテープを無造作にバラ撒いてる現場じゃない。これこそ、話題の名刺入れ。
まず、カセットのネジを外して中身を取り除く。そして新しく作ったプラスチック製の中敷を敷き、端の4箇所に開閉用のマグネットを取り付ける。こんな風にして出来上がった、なつかしさ溢れる新アイテムがコレだ。

こんな独特の名刺入れを作ろうと思ったきっかけを、井上さんに直接伺った。
「市販の名刺入れを使っている中で、私自身、気にいる物がなかなかなかったんです。そんな時に部屋を掃除していると、カセットテープを見つけ、試しに名刺と合わせてみたらサイズがピッタリでした。そうして、この名刺入れを作るようになりました」
井上さんの本業はインテリアデザイナー。しかし、自身の事務所を音楽プロダクションの中に間借りしている関係で、この名刺入れを音楽関係者に見せる機会も多い。結果、案の定『Cassette Card Case』は大好評だったのだ。

ただ、いくら人気だからってそんなにポンポン作れない。
「1つ作るのに、2時間半から3時間はかかります」(井上さん)
8月初旬の発売当初は40個をストックしておいたものの、サイト開設から2~3時間で完売してしまったという。現在も、1日に3~4個のオーダーが寄せられるとのこと。

では、どんなオーダーの仕方ができるかについて。

まず、専用サイトで販売されている名刺入れ(税込2,650~2,940円)をチョイスするのもいい。もしくは、自身の思い出のカセットテープを送付して、それを用いての製作を依頼するという方法も。はたまた「○○というメーカーの、あのカセットテープで作ってくれませんか?」と、井上さんにカセットテープを取り寄せてもらってのオーダーも可能である。
「主に音楽関係の知人のツテを辿って探しています。もう聴かなくなったカセットでも捨てにくいようで、『リサイクルに使うのなら、是非使ってあげて!』と提供してくれる人が多いんです」(井上さん)

ただ、全てのカセットテープが名刺入れとして利用できるワケでもなく……。
「比較的、新しい型のカセットテープは本体が透明だったりするんですが、そういったタイプでの製作はお断りをさせていただいております。なぜかというと、作業工程の途中で中身をくり抜くので、透明のケースだと外からキズが見えてしまうんです」(井上さん)
スモークがかかった半透明の型だったら受ける場合もあるが、本当に適しているのは黒いボディのカセットテープ。80年代前半に最も流通したタイプである。

そんな『Cassette Card Case』を購入するのは、30代後半の男性が主のようだ。
「オーダーの際、奥様にもらったドライブのBGM用のカセットを送っていただいたことがあります。今は再生する手段がないけど、思い出が詰まった物なので大事にとっておいたカセットだそうです。それを、こちらで名刺入れに生まれ変わらせたい……、というご注文でした」(井上さん)
他には、映画『ブレードランナー』のサントラカセットによる注文も印象深かったという。そんなカセットを用いると、ラベルに曲のタイトルが印刷された名刺入れが出来上がるのだ。まさに、思い出がいっぱい。完成するまでが、楽しみ過ぎるって!

よく、「レコードにはCDにない温かみがある」と語る風潮があるが、我々の世代(筆者は33歳)からすると、カセットテープに非常に深い思い入れがある。
 
私の実家にも、聴かなくなったカセットテープが何十個もあるし。
もしかしたら、もう聴くことはないコレクションかもしれない。だけど、このサービスを利用すれば、2011年に再びカセットテープの出番が再びやって来るのだ。“なつかしさ”と“実用性”を兼ね備えた名刺入れである。

2011年10月27日木曜日

“男の娘”が様々なシチュエーションを演じる、妄想DVD

二次元ゲームとかで姿を現してから随分ブレイクした女装男。文字で書くといかがわしい印象ですが、その外見はありえないほど女性をしてることにビックリ。

以前、コネタで“男の娘”に関する記事を何度か紹介したことがある。「女装したい人のための通販サイト」や「男性のための“女装メイク講座”」といった斬新なサービスが、今の時代には人気を博しているのだ。

そして、今回のニュースも需要があるに違いない。私だって観たいもの。
「おにいちゃんCD」「添い寝DVD」など、妄想させる作品群でおなじみのCiffonレーベルから9月30日より発売されているのは、主演“男の娘”たちによる『男の娘DVD ~実は私達、男の娘なのです。~』(税込み2,940円)。

今までに、女の子が出演する妄想DVDは話題になっていた。「添い寝DVD」や「チューDVD」、「おにいちゃんDVD」など、様々なシチュエーションで女の子たちがコッチに向かって喋ったり動いたりするという内容。まさに、妄想に浸るための作品である。
しかし、今回は一味違う。活躍するのは、女の子にしか見えない“男の娘”。彼女(彼?)らが、様々なシチュエーションで褒めてくれたり、叱ってくれたり、励ましてくれたりする。そんな、“妄想DVD”になっているようなのだ。

このようなDVDを製作したきっかけについて、DVD出演の“男の娘”が所属するカフェ&バー「NEWTYPE(ニュータイプ)」代表の茶漬けさんに話を伺ってみた。
「“男の娘”とは元来妄想の産物でした。妄想をテーマにした妄想DVDシリーズと理念が一致したので、究極の妄想DVDとして販売することに決めました」
決めましたか! ならば当然、鑑賞してレビューするしかない。私も、このDVDを入手して楽しませていただきました。

まず、メニューボタンを押すと……。どうやら作品内では「告白」、「添い寝」、「おしかり」、「チュー」といった妄想シチュエーションが収録されているようだ。ぶっちゃけ、いきなり「チュー」に向かいがちではあるものの、とりあえず最初から最後まで順繰りに全シチュエーションを辿っていくことにします。
 
気をつけていただきたい。ここからは、危うく道を踏み外してしまいそうになるセリフが連発されていくから。
「誰かさんが『好き』って言ってくれないかなぁー?」
「ず~っと見ちゃうなぁ。何でだろ?」
「アナタの寝顔見てるのが、好き」
「寝ちゃダメ! …う~ん、寝ていいよ。でも、やっぱり寝ちゃダメ!!」
「アンタのために心配してるわけじゃないんだから。……べ、別に好きなわけじゃないんだからね!」
「早く帰ってきてね。一緒にご飯食べたいんだから。……(チュッ)」
「ホラ、ここなら誰も見てないよ。コッチ向いて。……(チュッ)」

こんなセリフを、ナース、スクール水着、エプロン姿といった格好で投げかけてくれる“男の娘”たち。観ているうちに段々と、相手が“男の娘”だってことを忘れかけてしまう……。それも、口を半開きにして。危ない、危ない。

そんな今作には、6人の子たちが出演している。
「中でも、公式としては初出演となる『さちこ』が一番注目です。初めてとは思えない演技力と、誰よりもNGが少なかったさちこには大物オーラが出ています」(茶漬けさん)
さちこさんは、完全なる“癒し系”。何でも受け止めてくれそうな「母性」を感じさせるというか……。あと個人的には、思いっきり“たぬき顔”の「かぴのすけ」さんが好みかも。この子はSっ気のあるキャラで、どうにも目がいってしまう……。

不覚にも何とも言えない多幸感に包まれてしまった私だが、実際にこのDVDを購入するのはどんな人たちなのだろう?
「アイドルDVD業界に新しい顧客層を引き込めるとしたら、このDVDしかないでしょう。その購買層とは、“女性”です」(茶漬けさん)
女装男子が好きな女性は、たくさんいる。可愛い男子が好きな女性も、たくさんいる。たっぷり甘えてくる男子が好きな女性も数多い。この作品は、そんな女性の母性をくすぐる“妄想DVD”として期待されているのだ。

もちろん、今回のDVDのターゲットには男性も含まれている。
 
「元々、“男の娘”は男性ゲーマーの中から出てきた萌え語であり、男性も“男の娘”の神秘的な魅力に惹かれていることは間違いありません。ニューハーフものやゲイビデオを好む男性にも、新しい刺激になることでしょう」(茶漬けさん)

私はノーマルなのだけど、言うまでもなく新しい刺激でした。というか、“男の娘”たちが単純に可愛い。ルックス然り、ちょっとした目線や不意に見せる仕草だったり。
色々な意味でマンネリ気味の方は、このDVDで新境地を開拓するのもいいかもです!

2011年10月26日水曜日

身近なものを迫力満点のスピーカーに変える、小技アイテム

音響的振動率を高めると何かと五月蝿く聞こえる物体があります。理科の実験などでも取り上げられそうですが、身近にあるものがトンデモグッズに変貌するかもしれませんよ!

iPhoneやiPod、MP3プレイヤーなどの音楽プレイヤーに入っている曲をみんなで聞くときのために、小型のスピーカーを持っている、という人は少なくないだろう。

音質の良いもの、面白いカタチをしたもの、さまざまなタイプの小型スピーカーが発売されているが、「身近にあるものをスピーカーに変えてしまおう!」という逆転発想の小技アイテムを発見したのでご紹介したい。
その名も、「iCharge SOUND(アイチャージ・サウンド)」。
本体は手の中にすっぽりとおさまるほどの小ぶりなカプセル型で、片方の端がパカッと開くようになっている。

まずカプセルから延びるコードを音楽プレイヤーの端子に差し込む。そして、パカッと開けたその先を手身近な箱にあてがい、スイッチオン。すると、箱の口から大音量の音楽が流れ出してくる。
この「iCharge SOUND(アイチャージ・サウンド)」は、ぺたっとはりつけたものをすべて即席で拡声器に変えてしまう、“身近なものを振動させてスピーカーに変えちゃうアイテム”なのだ。
段ボール、飲み終わった牛乳パック、コップ……大小さまざまなもので試してみると、それぞれ響きや音量が変わって、面白い。まるで、聴診器を手に入れた子供がお医者さんごっこをして遊ぶときのように、好奇心のくすぐられるシロモノである。

ただ単に面白アイテム、というだけではない。これまで大きな音量を確保するために、大きくてかさばるスピーカーを持ち運んでいた…という場合でも、このカプセル型スピーカー1台で、(近くに大きな箱さえあれば)いつでもどこでも迫力のサウンドを楽しむことができる。何より、大勢の仲間といっしょに音楽を聞く場面で、“身近なものをスピーカーに変えてしまうスピーカー”というコンセプトは、話題に事欠かない。
「iCharge SOUNDは、小ぶりな外見ですが、音がしっかり出ます。話題として盛り上がりつつ、音楽も楽しめる商品です。

」とは、販売代理店であるリンクスインターナショナル担当者の談。

大きな段ボール箱をスピーカーに変えて、中にすっぽり自分が入ったらとてつもなく楽しいことになるのではないだろうか……などと新しい想像がふくらむ。
モノを振動させると音が大きく鳴る、という、物事の原点に立ち戻らせてくれる良品だ。

2011年10月25日火曜日

“とんかつスイーツ”を喰らう

見た目で引いては人生損しちゃう・・・なんて外見だけガッカリな代物って沢山在りますよね。まあ食欲や物欲も外見から始まるので興味をもたれないのもいたし方在りませんが。

筆者は、B級グルメが大好きである。出身地・青森県のB級グルメ「せんべい汁」は子供の頃から好物だったし、いま住んでいる神奈川県の「厚木シロコロ・ホルモン」も月に一度は食べている。やはり、数あるB級グルメの中でも、自分と縁のある土地のものは特に好むし、応援もしたくなる。

と、愛媛県出身の妻になにげなく尋ねてみた、「キミの出身地にB級グルメはないのかしら?」。そう言われても妻は心当たりの無い様子だったが、実家の親や旧友などから情報収集を行い、愛媛のB級グルメを探し出してきた。それは――。

「とんかつスイーツ」。いやいやいや。待ってくれ妻。たしかに、愛媛のB級グルメについて尋ねはした。負けず嫌いのキミのことなので、自分は知らなくても誰かから聞いたり調べたりして仕入れるだろうことも予想はついた。けどね。「とんかつスイーツ」は無いって。愛媛のB級グルメは尋ねたけど、愛媛のゲテモノ料理を知りたかったわけじゃないんだ。

しかし筆者は、愛媛へと旅立った。とんかつは好きだ。好物ベスト3に入る料理だ。スイーツも好きだ。メタボ気味のお腹を気にしながらも、しょっちゅう食べている。この“とんかつ+スイーツ”というコラボレーションに、なぜか心魅かれてしまい…。

そうしてやってきたのは、愛媛県松山市。日本三古湯としても知られる道後温泉の近くに、とんかつスイーツを扱う「清まる」はあった。外観も内装も、取り立てて奇異なところは無い。フツーのとんかつ屋さんだ。

メニューを見る。おいしそうなとんかつの写真が並んでいる。そして……。あった。本当だった。「とんかつパフェ」や「とんかつケーキ」なるスイーツメニューが、たしかにあった。「あ、じゃあ私、この“ハーブ豚定食”をお願いします」と同行者が先んじて注文をする。え? とんかつスイーツじゃないの? 「いや、私、普通に食事したいんで」。

同行者の裏切りに遭いつつも、筆者はとんかつパフェを注文した。
 
いや、それだけでは、せっかく愛媛まで来た意味がない。食べ切れるかはわからないが、とんかつケーキも注文しようじゃないか。

とんかつスイーツは出来上がりに時間がかかるとのことで、先にハーブ豚定食が来た。ふむ。いい香り。同行者から一切れもらって食べてみると、肉はやわらかく、肉汁もジュワッ。このハーブ豚は、放牧で育てた、日本で二ヶ所しか生産していない豚だという。実にウマイ。これだけのとんかつを食べさせてくれるなら、何もスイーツに手を出さなくてもいいのではないか……。

ついにやってきた、とんかつパフェととんかつケーキ。パッと見はどちらもノーマルなスイーツなのだが、たしかに、とんかつも同居している。う~む……。これを食べるのは、なかなか勇気がいるぞ……。いや、でも、せっかく来たんだ。食べよう!

「あ、ウマイ」という言葉が自然とこぼれた。ウマイのだ。サクサクの揚げ物は、紛れもなくとんかつである。これを、生クリームや抹茶アイス、リンゴなどといっしょに食べると…。意外なほど良く合うのだ。しつこい、くどいということもない。独特の食感と味わいに魅了され、完食した。

「清まる」のご主人・小泉清子さんは、「とんかつスイーツを、松山の新しい名物にしたい」と語る。「ただパフェやケーキを食べるよりも、とんかつといっしょに食べることで栄養価が高まるメリットもあります。それに、何より食べていて楽しい気分になると、お客様に喜んでいただいています。必死に研究して出来上がったとんかつスイーツを、日本中、世界中の人たちに食べていただきたいですね」。

「清まる」のホームページから、とんかつパフェ、とんかつケーキのキットを取り寄せることもできる。日本中、世界中に、この斬新すぎるスイーツが今後広まっていくかもしれない。「清まる」は、愛媛県松山市道後北代1-24。

2011年10月24日月曜日

『蒲団』田山花袋の書いた「温泉ガイド本」

疲れたときに温泉に浸かってる旅行番組見ると正直羨ましくなる。普段ならそうではないけど最近の肩こりとかが辛すぎて・・・まあ寒いのもあるけど。

秋の行楽シーズンまっただ中。
冬が近づくにつれ、ますます温泉が恋しくなる季節ではないでしょうか。

『蒲団』や『田舎教師』でおなじみの、田山花袋が全国の温泉について書いた、『温泉めぐり』という作品がある。

書き出しの、
<温泉というものはなつかしいものだ。>
という一文。これだけでなんだか、温泉につかった時の開放感とか、情景が浮かんできて、「温泉行きてえなぁ~」という気になってくる。と同時に、作品が出版された大正7年の時点ですでに温泉は「なつかしい」という、郷愁スポット扱いになっていることに驚く。

作品には伊豆や箱根、草津や別府など、全国各地の温泉を訪れた花袋の目を通した印象や感想が綴られているのだが、この花袋の語り口がまたなんというか、いろいろと正直な感じなのが、いちいち楽しい気がする。
<無論設備は、熱海、箱根、修善寺などには及ばない。女中も気がきいていない。料理も旨いという方には行かない。(略)ただすぐれているのは温泉だけである。>
とか、
<草津のあの烈しさ、またあの分量の豊富さ、いかにも温泉はこうなくてはならないような気がする。その熱度の烈しいのも、体にヒリリと来て心地が好い。>
とか、
<何方と言えば、陰気である。>
とか、
<一言にして言って見れば、著しくリファインドされた温泉場である。>
とか、
<多少ゴタゴタした嫌いはあるけれども、また設備に田舎臭いところがないではないけれども、海の温泉場としては、其処は日本でも十指の一を屈すべきところであった。>
とか。

もちろん、温泉そのものの描写だけではない。訪れた場所での人とのふれあいや、景勝を絶賛したかと思えば、<評判の女夫岩の小さく平凡なのに失望しないものはなかった>と、今でいう「がっかりスポット」のような描写もあったり、花袋の目を通した当時の各地の温泉地の手触りが伝わってくる。

本を読みながらの全国の温泉めぐり。日本国内ばかりでなく、番外編的に台湾や満州の温泉まで紹介されていて、その行動範囲の広さにもまた驚く。
 
そして終盤近く、別府温泉が登場する。
<しかし何と言っても、温泉は別府だ。>
と、のっけから、言い切りでの絶賛。俗な面もあるとしながらも、
<別府から受けるような感じが、一番温泉場らしい気分と言って然るべきであろう。>
<城の崎が好いとか、道後が好いとか、有馬が好いとか言うけれど、足一度此処に入ると、そうした温泉などは何でもなくなってしまう。>
そこまで言われるなら、是非にとも別府に行かなきゃいけないという気分にさせられてしまう。

温泉旅行に出かけるときには、ガイドブックとセットで持って行くと、より温泉が楽しくなります。
目指す温泉が近づいてくる。
<そこに今夜は静かにゆっくり湯に浸って寝ることができると思うほど、旅の興を惹くものはない。>
なんか、ワクワクしてくる。さあ、温泉へ。

2011年10月23日日曜日

震災後の日本に必要なのは祈り! お坊さんが仕掛けるライブイベントとは?

ライブでも最近ではトークライブが個人的流行、長時間立ってると足腰弱い自分としてはちょっと大変ですが・・・。しかし意外な職業の人がやってるものがあるとか耳にした!

震災後、鎌倉のお坊さんたちが集結して様々なイベントを仕掛けているという。夏には中止になった花火大会の代わりに読経を唱えながらの「大線香花火大会」を、そして来る11月には読経と縄文トランスをコラボレーションさせたライブイベントを開催する。なぜお坊さんがこんなことを? 取材を試みた。

有志のお坊さんと事務局チームで始めたこのプロジェクト、その名を「鎌倉そわかプロジェクト」という。「そわか」とは、仏教用語で「God bless!」という意味らしい。宗派を超えてお坊さんが集結したのは、7月に鎌倉在住・PRプランナーの長内香織さんを中心に企画された「大線香花火大会」がきっかけ。鎌倉では、震災の影響で毎年恒例の花火大会が中止となったが、「それならば自分たちでやろう」と、参加者の持ち寄りによって鎮魂のための線香花火大会を開く計画が進められていた。その趣旨に賛同したお坊さんたちが、当日読経をするという企画と共に加わり、大会は約2,000人を集め大成功に終わった。

「震災後、様々な宗教行事に参加し、多くの人々が祈りの場を求めていることに気づきました。市民と宗教家が一体となってそのような場を創出することが必要と感じました」と、浄光明寺の大三輪(おおみわ)和尚。花火大会後も、人々に心の平安や祈りについて考えてもらう活動を続けたいと、有志の市民と共にプロジェクトを発足した。その後、8月には浄光明寺境内にて再度花火大会を実施。9月には石巻市の女性たちが作る古布を利用した草履の販売を支援するなど、活動は多岐に渡っている。

そんな彼らが現在準備を進めているのが、11月12日(土)に開催予定のライブイベント。“そわか + ビート+Pray(祈り)”を掲げたこのイベントは、お寺を舞台に、僧侶の読経と、ふたりの打楽器と声の破天荒なフリースタイル3人組「ラビラビ」が奏でる縄文トランスのコラボレーションで空前のグルーヴを生み出すと言う。

書いている私も想像しかねる世界だが、とにかくこれまで見たこともないライブであることは間違いないだろう。

事務局を務める長内さんは、「音楽のチカラで人々を勇気づけ、被災地支援を行っている「ラビラビ」と、鎌倉の宗派を超えた仏教僧侶の読経が即興でコラボし、大きなパワーとなって祈りを被災地に、また全国の、不安を抱えながら生きる人々に明るく前向きな力を届ける、という願いを込めます」と意気込みを語る。

ライブの前売りチケットは現在、「鎌倉そわかプロジェクト」のホームページの他、各お寺や市内飲食店でも販売している。古くからの寺院が建ち並び、今でも日常に祈りが存在する鎌倉ならではとも言えるこのイベント、足を運んでみてはいかがでしょう?

2011年10月22日土曜日

ルックスと収入、そして整形手術

海外の整形手術ドキュメンタリーを見てると正直自分の身体を弄られるのってかなり怖く感じる。まあ病気や怪我なら致し方ないと思うけど、顔でそこまでしたくはないって思うな。

人は見た目じゃない、心じゃよッ! ということは頭ではわかっているものの、やっぱり気になる、自分の外見。誰しも一度は、「オレは男前なのか?」「私は美人なのかしら?」という疑問を持ったことがあるのではないだろうか。

そんな悩める男女にとってはちょっと気になる研究が、最近報告された。テキサス大学の経済学者、ダニエル・ハメルメシュ氏がこのたび、著書『なぜ美しい人は成功するのか(Beauty Pays: Why Attractive People Are More Successful)』の中で、「男前、または美人は、そうでない人よりも稼ぎが多い」という衝撃(?)の研究結果を報告した。

この研究では、不特定多数の人間に男性または女性の写真を見せて、その人が魅力的であるかどうかを5段階で評価してもらっている。そして、その評価結果とその人の収入の関係を調べたところ、「男前(美人)」であると評価された人(5段階評価で4か5)は、そうでないと評価された人(5段階評価で1か2)に比べて生涯年収で23万ドル(約1800万円)高い、という事実が明らかになったのだそうだ。

魅力的であるかどうか、ということについて明確な定義はされていないが、ハメルメシュ氏によると「男前、美人であることとほぼ一致する」らしい。面白いのが男女による差で、女性の方が外見には敏感に思えるのだが、実際には外見による生涯年収の違いは女性(12%)よりも男性(17%)の方が顕著だったのだそう。

この研究結果は、「ある意味で差別的な結果である」ことはハメルメシュ氏も認めるところだが、だからといってハメルメシュ氏が「人は見た目が全て」と考えているわけでは決してない。外見に悩む人は整形手術を受けるべきか? という質問に対してハメルメシュ氏は「私は整形手術によって状況が改善するとは思いません。私からアドバイスできるとすれば、事実を受け入れて、日々の生活の中で自分の優れた特徴を見つけ、活用していこう、ということです。

外見は様々な要因のほんの1つにすぎないのです」とのこと。
実際、整形手術によって期待できる給料アップ額は、整形手術そのものにかかるお金よりも低いという韓国の研究もあるようで、少なくともお金の点でいえば、 整形手術はメリットが無いものであるとも考えられるようだ。

ハメルメシュ氏は(特に顔の)外見 についての研究を20年以上続けており、研究の一環で同僚の顔を内緒でジャッジメントしたこともあるという筋金入りの美の研究者。そんな彼自身の見た目はというと、「3(平均)」なのだそうだ。

2011年10月21日金曜日

結婚してから、相手のことを何て呼んでいる?

知人から恋人、そして結婚生活に至るまで少しずつお互いの読み名が変わってきますが子供が生まれても変化があったりしますよね。

私は中学時代から岡村靖幸というミュージシャンを愛聴しているのだが、中でも彼の『ペンション』という曲がたまらない。特に魅かれるのは、その歌詞だ。
「あだ名から“さん付け”呼びへの距離を測れない」

あまりにも切な過ぎるフレーズ。実は、私も女性相手によく悩むテーマだったりする。その子と交際を始めてから、どんなタイミングで呼び方を変えていけばいいのか。
また、そのシチュエーションも悩みの種。本人を目の前にしての呼び方と、本人がいないところでの名前の出し方。微妙に、さじ加減を変える必要がある。呼び捨てでいこうか、「彼女」辺りの曖昧な指示語でいこうか、つっけんどんに「アイツ」とかでいこうか……。単に、私が悩み過ぎなだけかもしれないが。

そんな悩みを抱えていたら、株式会社リクルートの「ブライダル総研」が興味深い集計を取ってくれていた。その名も「夫婦の呼び方ランキング」。
同研究所が行った『夫婦関係調査2011』(首都圏、東海、関西在住の20~60代の既婚者及び離婚経験のある独身者、計1200人を対象)。この中で「自分の妻や夫をどう呼んでいるのか」にテーマを絞ってランキング化したデータが発表されたのだ。

これが、見ているだけで面白い。まず、「普段の配偶者の呼び方」。要するに、家の中で相手をどう呼んでいるか? に焦点を絞り順位付けされたデータがあるので、早速見ていきます。
結果、男女ともに1位となったのは「名前や名前にちなんだニックネーム」! う~ん、微笑ましいじゃないですか。まだまだ、ラブラブな幸せオーラが漂いまくりで。こんな夫婦に、私はなりたい。
ちなみに、男性の2位が「お母さん・ママ・おかあちゃんなど」で、3位が「おい・ねえ」。女性の2位は「お父さん・パパ・おとうちゃんなど」で、3位が「名前以外のニックネーム」となっている。仄かに男女の考え方の違いが表れているように思えるし、私にも心当たりが無いわけじゃない。
なるほど……、という感じです。

続いては、「他人に話すときの配偶者の呼び方」という設問。他人との会話の中で、自分の結婚相手をどう呼ぶのか? という問いだ。
こちらに関しては、男性の1位が「嫁・嫁さん」で、2位が「名前」、3位が「家内」という味のある回答が並んだ模様。ちなみに6位には「かみさん」というコロンボばりの呼びかけ方も。なんか、イイですよね……。
一方、女性の1位は「旦那・旦那さん」で、2位は「主人」、3位は「お父さん・パパ・おとうちゃん」という結果に。個人的には、7位にランクインした「うちの」っていうのに目尻が下がってしまう。とにかく、言われてみたい。

そして、最後は「“呼び方”別の夫婦満足度」についてメスを入れた。妻や夫に対する呼び方によって、夫婦としての満足度はどう異なるのか? その辺りを、パーセンテージにして表してくれたのだ。
まず、男性側における夫婦満足度ナンバー1の呼び方は「名前やニックネーム」。奥さんを「名前やニックネーム」で呼ぶ旦那さんのうち、なんと81.4%の方が夫婦関係に満足しているようなのだ。これは、2位の「お母さん・ママ・おかあちゃんなど」(71.8%)より9.6%も高い。そして、3位は「あなた・おまえ」(70.0%)という結果に……。
続いて、女性側のランキング。1位は、こちらも「名前やニックネーム」(77.3%)に輝き、2位は「名前以外のニックネーム」(75.9%)。フランクな呼び方による、僅差のワンツーフィニッシュ! そこからグッと開いて、3位は「お父さん・パパ・おとうちゃん」(62.2%)。どうでしょう。1位と3位の差は、実に15.1%という大差があるのだ。見逃せない事実である。

このランキングから考察すると、結婚相手が自分への呼び方を変えてきたタイミングが要注意。もしかしたら、それは夫婦関係の満足度に変化が生じたときかもしれないのだから。逆に考えると、夫婦関係の改善が必要な際は“呼び方”が大きなポイントになるというわけか。
クールなのか照れ屋なのか、結婚相手に「おい」とか「おまえ」で通しちゃってる人! 万に一つ、二人の関係に微妙な空気が流れだしたら、考え方を改めてみるのも手ではないでしょうか? 例えば「ねぇ、麻里子(筆者の好きな子の名前)」と、一歩踏み込んで呼びかけてみたり……。
このランキング、かなり参考になります。

2011年10月20日木曜日

お風呂でしゃべる動物型おもちゃ

お風呂で使える道具も結構増えてきた。普通に子供の玩具にも変化の兆しは見えてるし、耐水効果があるポスターなんてものも最近見たような気がする。

お風呂に入るとき、子供のころからずっと、「カラスの行水」である。熱いのが苦手なこともあり、湯船に浸かるのが大の苦手。たまに銭湯や温泉に行っても、さっさと上がってしまう。我ながらもったいないと思う。なので、今回は少しでもお風呂で長く居られるためのグッズを筆者のようなカラスの行水人間たちに捧げる。

水につけると「わーい、お風呂!」「肩までつからなくちゃ」「あったかーい」「気持ちよかった!」などと爽やかな声を上げるのは、『おしゃべりトロリン』(Hashy Top-in製)というおもちゃ。パンダ、ペンギン、アヒル、カエル、クマの5種類の動物の形をしており、それぞれ頭に温泉マークの付いたタオルを載せているのがなんともカワイイ。彼らは17種類のおしゃべり、3種類のはなうたを5分間ひたすら発し続けるのだ。声が止まった後は水から上げて再度浮かべるとまたしゃべり出す。

うーん、なるほど。彼らのしゃべり、はなうたを聞いていれば自然と最低5分間は湯船に浸かっていられるということか。早速試してみることにした。正直、40を過ぎた年で明らかに子供向けのおもちゃと一緒にお風呂に入るのは恥ずかしかった。もっとも誰も見てはいないのだが。

一応のぼせないように温めのお湯で湯船を満たした。ちなみに、筆者が購入したのはペンギンさん。大きな頭に足が付いただけの外観、そして、トロリンと書いてある台座に座っている。ちょっと不思議な形だ
早速、彼の声が風呂場全体に響き渡った。「まだでたくないよ」というが、筆者は正直もう出たい気持ちだった。つぎは「ジャンケンしよう。パー」。ジャンケンで時間を引き伸ばすつもりか。で、おしゃべりの後は、はなうた。「カエルの歌」「森のくまさん」と続く。でもペンギンなのにどうして、カエルやクマの歌なのか。もっともペンギンの歌ってあるのだろうか。

もう限界。おもちゃと一緒に湯船から上がると「気持ちよかった!」という声が出た。

これは筆者ではなく、おもちゃの方。ともかく、じっくりお風呂に入って温まれたので、めでたし、めでたし。これからの季節、風邪に要注意ですから。

お風呂にゆっくり入る喜びを味わえたことに感謝したい。「ありがとう、トロリン!」

2011年10月19日水曜日

ブロックのように遊べるハロウィン用ボールペン

遊べる仕組みのある雑貨は面白いが、下手な仕組みを加えると構造上脆くなるという欠点が生まれる。主に子供が興味を持ったりするのであっと言う間に解体されるだろう。

仕事に忙殺されている常日頃、なぜか用事もないのにデパートのおもちゃ売り場でふと足が止まり、商品をいろいろ眺めながら子供のころに積み木やパズルでよく遊んだことを思い出す。「子供みたいに遊びたいなぁ」とため息。で、今はハロウィンの季節。巷にはハロウィングッズがたくさん並ぶ。そんな中、大人でも気軽に遊べそうなハロウィン向けのボールペンを見つけた。

それは、『LEGO レゴ ハロウィン ボールペン』(フライハイト販売)。メーカーは「ブロック」で有名なデンマークの玩具メーカー・LEGO(レゴ)社。同社のブロックを誰でも一度は触ったこと、見たことがあるのではないか。さて、有名な玩具ブロックメーカーがつくった製品だけに、ただのボールペンでないことはお分かりだろう。

なんと、本体上部が積み木やブロックのようにハロウィン・パーツ(カボチャ、ドクロ、コウモリなど)を組み合せて出来ているのだ。しかも、好みに応じて組み合わせや順番を変えられる。つまり、各パーツに穴が開いており、その穴にペン側の棒を通す仕組みなのだ。

オレンジを基調としたおしゃれなデザインのペンに、カラフルなブロックをいろいろ組み合せるのは結構楽しそう。仕事中はお勧めしないが、仕事の合間、移動の電車の中でなら気晴らしにプレイしてみるのもいいかも。

筆者も試しにやってみた。なるほど、プレイに没頭していると、こんな組み合わせ、あんな組み合わせが頭に浮かび、やってみたくなる。
「たとえば、赤唐辛子を挿してみたらどうか」「鶉の卵もいいかも」「鳥肉とネギを使ってネギマをつくろうか」といったイメージがどんどん湧いてきた(良い子のみんなはあまり真似しないでね)。

ユーザー自身がそれぞれ工夫して、ハロウィンらしく周りの人たちをあっと驚かすような奇抜なボールペンに仕上げてみてはどうか。おしゃれでかわいいデザインなので、ハロウィンが終わったあとも胸ポケットに挿しておくのもいいだろう。

ボールペンでハロウィンしよう!

2011年10月18日火曜日

海外に学ぶ!愛される父親の行動パターンとは

妙な威圧感があったりとか意外と嫌煙されがちな父親、温和な人ならまだしも結構短気な方だと子供には嫌われがちなところがありますよね。ですがまるでドラマのように勝ち組な家庭を築き上げてるものもあります。

何年経っても妻や子供に自慢されるかっこいい父親になりたい! いつまでも尊敬され続ける存在でありたい! そんな理想のパパ像を探るべく、“父親”がもっと楽しくなる英国発イクメン雑誌『FQ JAPAN』編集部で、海外のパパ事情について聞いてきた。世界で愛される父親のヒケツを教えてください。
「各国によって育児やライフスタイルは異なりますが、共通することは“こだわり”を持って子供との時間を大切にしている点です。例えばイタリアで取材したファッションブランドオーナーの父親の場合、何かを押しつけるのではなく、子供が興味をもったことや遊びを一緒に楽しんでいました。また、イギリスで取材したサイクルカフェを経営する父親は、『この日はパパの日』と曜日を決めて、思いっきり子供と遊んでいました」

デキる父親は仕事と育児のワークライフバランスをとても大切にしているのだ。ちなみに育児方法で日本と大きく異なる点はあるのだろうか。
「フランスで取材した警察官の家庭は、生まれた時から子供に自分の部屋を与えていました。夜は親子“川”の字で寝ることはせず子供一人で就寝。つきっきりで寝かしつけるようなことしません。多少泣いても、自ら寝られるようにします。これは何でも自分でできるように、幼い頃から子供の自立心を育てるためだとか。また、アルゼンチンの父親はとても型破りな人で、娘が1ヶ月の頃からベビーカーに乗せてパーティーやコンサートに出かけていました。もちろん週日は朝から晩まで仕事ですが、週末はDJに変身。仕事が終わってから娘とカフェに行ったりリビングで音楽をかけて一緒に踊ったりしています。夜が長いアルゼンチンの場合、遅くまで起きている子供も一般的に多いそうですよ」

ところ変われば父親も育児も変わる。育児を取りまく制度や生活文化が違うため、海外のケースをすべて日本に当てはめること難しい。しかし、各国に共通する点は、こだわりを持ちつつも子供と一緒に思いっきり時間を過ごしているということ。

さらにアメリカ、ロサンゼルス在住の父親は「言って聞かせるのではなく、行動で示した姿から学ばせる」と日本男児に共通するような古風な精神も! そんな愛されパパのさらなる秘密を知りたいなら、『FQ JAPAN 2011年秋号』を参照あれ。育児先進19ヶ国の父親たちの、素敵なライフスタイルが目白押しだ。

2011年10月17日月曜日

栗拾い、どんぐり拾いで、こづかい稼ぎ

空き缶リサイクルからボールペン作りまで、細かい作業でも地道にお金をためることは出来ます。身近なものでも意外なところがそれを求めてるなんて良くある話かもしれません。

「黄金の10月」というドイツ語の表現があるように、秋のドイツは、まさに黄金一色。
傾きかけた太陽に照らされる遊歩道をそぞろ歩けば、最高級ホテルのカーペットほどに厚く積もった落ち葉が、足下でカシャカシャと乾いた音をたてています。
そんな風景の中で出会うのが、大きなカゴや手さげ持参で、木の実集めに熱中する子どもたち。イヤ、子どもだけではなく、パパもママも家族総出で、どんぐり拾い、栗拾いに精を出す光景が風物詩になっています。

集めた木の実で工作をしたり、お手製アクセサリーを作ったり、秋のインテリアとして家の中に飾ることが多いのですが、実は、おこづかい稼ぎが目的で、せっせと木の実を集める市民もいるようです。と言うのも、こうして集まった「収穫物」を、気前良く買い上げてくれる自治体があるからなのです。
「栗10キロで4ユーロ、どんぐりは10キロで8ユーロで、現金買い取りします。受け付けは◯月◯日のみ。事前予約は不要ですので、直接ご持参下さい」という、某自治体の林野局の広告を初めて目にした時には、大いに驚いたものです。

現金払いをうたい文句に、市民に木の実集めの重労働をさせるなんて、路上掃除の手間を省こうという、自治体の腹黒い作戦じゃあるまいな。そう勘ぐったのは、大いなる勘違い。本当の目的は誠に健全で、長く厳しい冬に激減する、野生動物の備蓄飼料に充てるためだったのです。

ところで、どんぐり10キロって、一体どのくらいの個数集めればいいのだろうかと思い、買い物帰りに拾ってきたどんぐりを計って計算してみると、結果は何と2,500個。2,500個ものどんぐりを集めて、町外れにある林野局備蓄倉庫まで運搬すれば、8ユーロ(1ユーロ=100円換算で800円)の報酬を受け取れるというわけです。2,500個集める手間や運搬時の交通費を考慮すると、魅力的な臨時収入とは言い難いですが、木の実を拾う楽しみも満喫できたし、野生動物もこれで満腹になれるし、林野局も満足していることだろうし、「満」が3つも揃ったところで、円満ということにしましょうか。

2011年10月16日日曜日

偽装も横行!? 着物業界の裏事情とは

どの業界も真偽が怪しくなるうわさってあるけど、こういった話ですら全く正しいか分からない始末。一番確実なのは自分の目利きを上げるか、これでも良いと割り切るか・・・でしょうか。

高級品として扱われる和服。じつは流通の過程で色々な偽装がおこなわれているという。早速調査をして着物業界の関係者に聞き込むと、様々な裏の顔が見えてきた。実際、着物の価格はどうやって決まるのか?
「値段は店舗によってピンキリです。卸した商品にどれだけ上乗せするかで決まります。店によっては同じ商品でも10万円単位で値段が変わることもありますよ」(業界関係者)

販売価格がピンキリということは、本来は安い商品を高級品として扱う場合もあるのだろうか。
「価格的に1万円が妥当な品物を50万円で売る業者もあります。例えば、着物の柄も手描きのものとプリンターで印刷されたものでは、価格が全然違います。もちろん業者はそれを見分けられますが、知識の無い消費者は騙される場合が多い。そこにつけ込んでプリントされたものを手描きとして扱います。需要はあるので、もちろん問屋も承知の上で小売店に卸します。また、『この着物は草木染めですよ』とうたわれているものでも、実際染めているのは2、3本の糸だけで、あとは合成染料を使っている場合もあります。確かに一部は草木染めだけれど、これでは騙しているのと同じです」(同)

これらのケースを聞くと、誰しも着物の購入を躊躇してしまいそうだ。消費者は一体何に気をつければ良いのだろうか? 
「このようなことが一部でおこなわれている以上、消費者も正しい見分け方を勉強するしかありません。しかしそれでも不安な場合、値段ではデパートが良心的な範囲内での価格設定をしています。また、わざわざ偽物を卸して顧客につかませることもしません」(同)

安い商品を高額で買わされて、将来何かの機会に発覚したら、それこそやるせない。やはり何事も盲目ではだめなのだ。
「ちなみに、着物を将来換金して財産にすることを勧めるお店がありますが、いくら高級品でも普通の着物は購入した際の金額と同じ換金価値はありませんし、値打ちもありません。
 
また、機械織りと手織りでは値段が異なる為、機械織りの着物を手織りと偽る業者もあります」(同)

数々の偽造がおこなわれているケースもある和服事情。業界内で情報を持っている人間だけが得をして、消費者にしわ寄せがいくようではいずれ業界全体の信用に関わってくる。取材を受けてくれた関係者も「このようなケースを少しでも変えていきたい」と言っていた。今後、購入の際は特に慎重を期したい。

2011年10月15日土曜日

へその緒、残してますか?

何かと記念と銘打つこの世の中、人生で一番のイベントって言ったらモチロン誕生ですよね。まあ自分で認識できる人はそういませんが・・・。

小さな頃の思い出を未来に残す物。と言えば、写真やビデオ、母子手帳など。
その中で一番生々しく、かつ不思議な物は、へその緒ではないだろうか。

へその緒とはご存じ、母親と赤ちゃんをつなげる栄養の管。
生まれてすぐに取れるわけではない。数週間後、自然にぽろりと取れる。
これをしっかり乾燥させ、桐の箱などに入れて大事にとっておく。もしくはお守り袋に入れておく家庭もあるそうだ。

身体から離れてしまったこのへその緒。何故わざわざとっておくのか、はっきりとした理由は分からないそう。
思い出のため、「持っておくと子供が病気にかからない」と言うおまじない、はたまた子供が病気になった時に煎じて飲めば病気が治る……なんて嘘か本当か分からないような話まで。

一生涯持っているかどうかはともかく、へその緒をその場で捨ててしまう人は今でも少ないという。
しかしこれ、日本では半ば常識だが世界ではほとんど見られない風習なのだとか。海外で出産し、へその緒を知らない間に捨てられてしまった人、残しておきたい、保管したいと言う希望を理解してもらえなかった。などと言う声も多い。

日本とアジアの一部でしか行われていないこの風習だが、日本では大切なへその緒を保管するための容器も数多く販売されている。
そんなケースを販売する、たまご本舗さんでは、タンスの中に片づけてしまいがちなへその緒をいつでも飾っておけるようにと、“うみたてたまご”を開発した。これは桐の木で作られた、名前のとおりの丸いケース。乾燥させておけば、長期間の保存が可能。さらに、飾っても可愛らしいように開発され「子供との関係を見直すきっかけになれば」と願う。

このようにへその緒とは、自分が産まれたのだと言う証拠であり、かつて自分と離ればなれになってしまった体の一部。しかし一見グロテスク。
そんなわけで、慣習的にへその緒をとって置くものの、そのうちぽいっと捨ててしまう人も多い。
しかし家庭によってはへその緒ケースに一言を添えて保管、成人・結婚する際に渡すサプライズを用意していることもある。

それに捨てる捨てないの前に、へその緒がどこへ行ってしまったかわからないと言う人も多いだろう。

今はちょうど季節の変わり目、大掃除や模様替えの際に一度探してみては。

2011年10月13日木曜日

家庭用トイレの「手洗い場」は、いま……

純金で作られてるトイレだってあるんだからその内装だってとんでもないものがあるはず!一般認識ではある程度清潔である必要性があるが、行き過ぎると此処が何処だか分からなくなるほどだと聞いた。

日本の狭い住宅事情において、どうしても狭くなることの多いトイレスペース。
そんな理由もあり、かつてはトイレタンクの上についた手洗い場が主流だったように思うが、近年は一体型のタンクレストイレが人気となっている。
ってことは、もしかして「手洗い場」は逆に増えていたりする?
TOTOに聞いた。

「タンクレストイレの場合は確かに手洗い機能が付けられないため、別途手洗い場をトイレ内にコンパクトにつけられるプランをお勧めしています。ですが、タンクレストイレを購入される方の割合は高くなく、タンクレストイレの人気の高まりから単独の手洗い場が増えているかというと、分かりません」
ただし、リフォーム時に希望するトイレの形状を尋ねたアンケート結果では、「タンクのない形状のトイレを設置したい」という人が圧倒的に多く、8割を示していたとか。
実際の住宅リフォーム時におけるタンクレストイレ設置の割合も、2003年にはわずか10件に1件の設置率であったものが、2008年には4件に1件と大きく伸びているという。

ところで、「手洗い場はタンクの上で十分」「あってもなくても別に良い」という人がけっこういる一方で、なかには「子供が手を洗うとき、洗いにくい&水を周囲にとばしてしまう」「お年寄りが手を洗いにくい」などの声もあるもの。
そんななか開発された、ユニバーサルデザインに配慮した「手洗いのしやすさを追求したトイレ」というのもあるそうだ。
その名も「GG-800」。

「狭いトイレの個室内では、小さいお子さんが手を洗うときに、トイレのフタにのぼったりすることもあり、器具の故障や落下につながる恐れがあるということが、検証の中から見えてきました。そこで、ユニバーサルデザイン研究所の研究・検証により、背の高い方も低い方も、みんなが使いやすい高さを『床から手洗いボウルまでの位置800mm』として開発しました。様々な方に使っていただき、ムリな姿勢になっていないかなどを調査し、ベストの高さ・位置を追求したんです」

GG-800の手洗いボウル部分は、「しっかり手を洗っても、手が当たらず、水切り動作をしてもまわりに水はねしにくい、深さや大きさにもこだわった大きく口を開いた形状」も追求している。
 
あったかい便座を含め、日本のトイレの技術は世界的に有名だが、「手洗い場」ひとつをとっても、細やかな視点から、より便利に変わってきているようです。

お年寄りのパン食、増えているそうです

食べやすかったり中々現代人が離れられないパン食、自分は毎朝米を食べないと一日のエネルギーが確保されされない人間なのでそういうのとは無縁ですが。

一時、「若い人がご飯を食べなくなった」と、話題になったことがある。
若い人がお米から離れて、パンなどに走りがちだ。と、データが出たのだそう。

しかしそれを聞いて、ちょっと待った、と声が上がった。
コンビニなどで働く人間に言わせてみると「むしろおばあさんやおじいさんなど、年輩の人のほうがパンを買う率が高い」と言うのだ。

お年寄りといえば和食を中心としたお米食、そして和菓子が好きなのだろうと勝手に思いこんでいた。
しかしベーカリーメーカーに問い合わせて見るとお年寄りのパン購入率、確かに昔に比べると上がってきているとか。それも食パンなど食事になるものだけでなく、菓子パンやツナマヨなどの総菜パンの人気も上々。市販のパンよりも柔らかく仕上げた、介護用食パンも人気を集めているそうだ。

理由をある老人ホームに伺ってみたところ、
「年をとると味覚を感じにくくなる人が増えてきます。そこで甘みが強い菓子パンを好む人が増えてくるようです。柔らかく食べやすいところも、好まれる要因かもしれませんね」
とのこと。そして、一人暮らしや夫婦だけでの住まいの場合、火を使うことを避ける傾向にある。火も電気も使わず、それだけで食べられるパンはまさにお年寄りに最適。

しかし、問題もある。「年配となると食も細くなりがち。甘いパン、総菜パンで満足し、それだけで食事を終える人も多いようです。しかしそれでは栄養が偏ります」と、警鐘を鳴らす。

先ほどのコンビニに話が戻るが、若者がパンを買うのは、おやつ目的が大半。若者はパン程度では満腹にはならない。それに対してお年寄りのパンは、それだけで食事になってしまう。
そこで、同じ甘いパンを食べる場合でも「牛乳と砂糖でフレンチトースト風にする、もしくはサンドイッチでもいいですね」と、ちょっと一手間かけることが重要。トマトなどの野菜、チーズをパンに挟み、余裕があればホットサンドにすると身体も冷えずいいのだとか。

それと、
「年輩の方は冷凍神話を持っている人が多いです。冷凍庫に入れておけばいつまでも保存できると考えている方も割といらっしゃるので、冷凍したまま忘れないことが重要です」
冷凍後はせめて二週間内を目安に食べきってしまいたい。

敬老の日は過ぎてしまったが、もし祖父母に会う機会がある方。お年寄りにぴったりのおいしいパンメニューを作り、ご馳走してあげては。

2011年10月12日水曜日

「ジャニーズ系」という言葉について考える

最近思うことがある。男性が所持するロリの写真集とかドン引きされるのに女性がショタ好きとか普通に素通りするのは納得いかない。むしろ普通に子供好きって言葉が危険視されるという問答無用な世の中ではなかろうか。

先日、平均年齢14.2歳のジャニーズ史上最年少グループ「Sexy Zone」がデビューすると報じられ、話題となった。

「久しぶりの正統派ジャニーズ」なんて声も多いが、ところで、よく聞く「ジャニーズ系」という言葉って、一般的にどんな意味で使われるのだろうか。

「ジャニーズ系=ジャニーズ事務所にいそう」として、「イケメン」程度の広い意味で使う人もけっこういるだろう。だが、近年は、「ライダーや戦隊出身者のほうがイケメン」なんて声もあるし……。

調べてみると、友人・知人、ネット上の声で挙がっていたのは、以下のような条件だった。
目鼻立ちがはっきりした美少年/中性的/正統派の美形/二重まぶたで目がキラキラ/爽やか/小柄で可愛い系などなど……。

だが、思えば、自分が子どもの頃などは、「ジャニーズ」といえば「バック転ができる」「運動神経が良い」イメージだった気がするけれど……。
そもそもこの言葉、いつ頃からどんなふうに使われてきたのだろうか。

「たのきんトリオや、シブがき隊の頃には、『ジャニーズ系』という言葉はなかったように思います。少年隊の頃は、『しょうゆ顔』『ソース顔』まっさかりで、東山紀之が『しょうゆ顔』代表と言われていましたし(1988年流行語大賞大衆賞)。光GENJIあたりからでは?」(ジャニーズに詳しいライター)

さらに、ジャニーズに詳しい編集者は、以下の推論を挙げてくれた。
「少年隊あたりまではそれぞれのグループが人気という認識はあっても『ジャニーズ』だからカッコいい、という認識が一般的にはなかったんじゃないでしょうか」
「この人はこの事務所で、ダレと一緒で」と意識することは、一般的にはあまりない人が多いもの。それと同様に、「ジャニーズ」という言葉自体、それほどお茶の間に浸透していなかったのでは? ということだ。
「その後、光GENJI、忍者、SMAP、TOKIOとデビューし、露出の機会が増えるなかで『次のジャニーズ事務所からのデビューは誰?』みたいな意識が生まれ、個別認識できない『ジャニーズJr.』という曖昧な存在が表に出てきたこともあって、ひとくくりに『ジャニーズ』となり、その中で“ジャニーズ系”というジャンルが生まれたのではないかと思います。考えてみると、イケメン=ジャニーズ系ではないですよね」

ちなみに、いま、「ジャニーズ系」代表としてよく挙げられるのは、滝沢秀明、山下智久、Hey! Say! JUMP・山田涼介などの王子様系の「美少年」タイプが多いが……。
「昔のヒラヒラ衣装の影響もあったんでしょうか。時代に流されない美少年イメージ。そういうこともあって、私の思春期のころにはジャニーズ好き=ちょっと恥ずかしい、みたいな意識もあったように感じます」

今では衣装などもカッコよくなっているし、KAT-TUNあたりから「いまどき」になって、良い意味でも悪い意味でも、「普通にカッコいい」イメージになっているのかもしれない。
だが、前出のライターは言う。
「草なぎなどが『ジャニーズっぽくない』などと言われることも含め、ドラマもバラエティもできるSMAPの存在によって、『ジャニーズ』が世間に浸透したことも『ジャニーズ系』という言葉を定着させた部分もあるのでは?」

思えば、昔はお笑いにおいても「吉本新喜劇」という独立したジャンルを除き、「吉本興業」だの「人力舎」だの、所属事務所を意識することはあまりなかった気がする。
同様に、「ジャニーズ」というくくりの浸透やイメージの定着、多様化とともに、曖昧な「カッコいい(?)」意に広がっていったのかもしれません。

2011年10月11日火曜日

パンダとツーショット写真を撮る方法

愛らしいモノトーン姿、もっとも個人的には牛には負けるパンダ。詳しい話は知らないけど、動物って見た目よりも気性が荒かったりするからビビリな自分は中々接触できない。

今年、上野動物園で再び公開が始まり話題になったパンダ。日本ではその愛くるしい姿をただ見守るしかできないが、本場中国では一緒に写真を撮れるという。そこで、パンダ好きの一部コネタ読者にその現場を伝えるべく、中国へ飛んでパンダ事情を探ってきた。

訪れた場所は、中国四川省・成都郊外にある成都大熊猫繁育研究基地。ここでは広大な敷地内で、パンダ等の研究・繁殖および公開をおこなっている。係の人に「パンダと写真を撮りたいのですが」とたずねると、料金等を教えてくれた。

まず、入場料は58元(約700円)。パンダとの写真撮影は1,000元(約12,000円)。また施設内の清掃などをする飼育体験のインターンシップも受け付けていて600元(約7,200円)。ただしインターンシップと言っても無給で働くだけではなく、料金も払わねばいけないので完全に観光客向けのアトラクションだ。そして原則パンダには触れられないとのこと。一時期、海外の動物園が中国からパンダを借りる時のレンタル料が高額で話題になった。個人の場合も結構お金が必要なのだ。もちろん、パンダは野生で1,590頭ほどしかいない希少動物なので仕方ない面もあるが、日本の物価と比べても総じて高い……。基地内は国内外からの観光客でにぎわっていたが、当日パンダと写真を撮ろうとする人は、いかにも事業が儲かっていそうな中国人カップルくらいで、他は少なかった。

しかし、撮影料がいくら高額だといっても残念がる必要はない。日本国内には全動物園で11頭しかいないパンダが、ここでは施設内に計83頭もいたり、生まれたばかりの保育器に入れられた赤ちゃんパンダとガラス越しではあるが至近距離で会えたりするので、パンダ一色になりたい人にとってはおすすめだ。また、パンダのエサやりは朝おこなわれるそうなので、パンダがひたすら笹を食べる様子を見たい人は、朝から訪れるようにしよう。

そして、コネタ的に安価な楽しみ方も発見。

施設内にある注意書きの日本語が、所々で変なのだ。「お静かにお願いします」と伝えるところを「ちょっと静かにお願いします」と微妙に高圧的に書かれていたりする。愛くるしいパンダを見つつ、愛くるしい(?)日本語の使い方にツッコミを入れていくのも、ここでの楽しみ方の一つなのかもしれない。

2011年10月10日月曜日

拳銃を収めてるように見せかけた、健全なバッグ

脇のホルダーからサッと抜いていざ構える拳銃、流石に日本じゃ腰ベルトですが・・・。そんな思い込みをしてるといざ失敗をするかもしれません。どんな?なんて聞かないで!

センスの良い人はワンポイントにしちゃうようだが、どうも私の場合はコーディネートの際にジャマになることが多い。バッグだ。本音を言えば、できる限り手ぶらで外出したい。それはもう、仕事に行くような時でも。

ただ、それにも限界がある。どうしてもの荷物があったりしたら……。そんな日は、コレがいいのかも。ちょっと、極端だけど。
オンラインショップの「fu-bi(フウビ)」から9月8日より発売されている『Koffski ガンスタイルホルスター』(税込み29,980円)は、ジャケットの下に忍ばすことのできるガンホルスター型ケースである。

もう、画像をご覧いただいた方がいいかもしれない。『あぶない刑事』とか『シティハンター』とか、その類の作品でよく見るガンホルスター。こんな物、自分の生活には今まで縁がなかった……。
無論、本物の拳銃は自分の生活に縁はない。このケースは、普段の私達が持ち歩いているアレやコレを収めることができるのだ。例えば、フロントポケットにはiPhoneなどの携帯電話やデジタルカメラといった物を。メインポケットには付属のスリムウォレット、カード、鍵などを収納してしまえる。

そして、持ち運び方法について。やはり真っ先にチャレンジしたいのは、私服刑事のようにジャケットの下に忍ばせて装着できる「ショルダーホルスタースタイル」だろう。
それ以外では、ベルトに取り付ける「ウエストポーチスタイル」、Vピースを外してそのまま持ち運ぶ「セカンドバッグスタイル」、別売りのストラップを購入しての「肩掛けスタイル」等でキャリングすることができ、装着スタイルは様々ある。

そんなこのホルスター、聞くところによると物が良いのだ。イタリア製最高級カーフスキン(子牛の革)を厳選して使用し、熟練したドイツの職人によりひとつひとつハンドメイドで仕上げられているという。要するに、イタリアの素材で出来上がったドイツ製の逸品。
「ドイツではテレビで紹介されて話題にもなっており、ブティック等で販売されているようです」(「fu-bi」の鈴木さん)
使い込むほどに風合いを増していく本革で、経年変化を楽しむことができる本格派となっている。

だが、残念! この極上のインパクトのお陰か、同商品は発売から2~3日足らずで速攻の完売状態に。現時点では在庫も切れており、次回の入荷は10月を予定しているとのこと。それほどの人気。
「購入された方は、主にカジュアルシーンで活用しているようです。中には、パーティなどに着けていかれる方もいるみたいです」(鈴木さん)
言うまでもないが、「ショルダーホルスタースタイル」でこのケースを楽しむ人が多いようだ。その上にジャケットを羽織れば、ホルスターを身に付けていることは全くわからないから。そして、いざという時にチラ見せ……。何という、茶目っ気!

そんな風に、『Koffski ガンスタイルホルスター』で悦に入っているのは20代後半~30、40代の男性が中心となっているよう。
「マニア向けの商品で、好きな人にはウケると予想していましたが、ここまで反響があるなんて思いませんでした」(鈴木さん)

男の子の憧れともいえる「ショルダーホルスタースタイル」。いくつになっても、このトキメキは収まらない。
私からすると、現在の人気は当然である。